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*31*
そのあと、黎夜と志穂に相談をした。
あの4人が入りたいと言っていることだ。
「確かにまずいな。でも、あの4人もマテリアルかもしれないぞ?」
「あ、そうだね!マテリアルなのかも!」
しかし、志穂が口をはさんだ。
「でも、光野れんと水川悠斗はもとからクラスにいました。綾美さんとかえでさんはマテリアルの可能性が高いですが…。」
ふと紗綾は思い、そのことを口にした。
「鳴神さんて、突然変異だったよね。もしかしたら、2人も突然変異かもよ?」
3人でいろいろ話し合っていると、だれかが後ろからやってきた。
「なにを話してるの?紗綾、志穂、黎夜。もしかして、わたしたちの入部のこと?」
そう、やってきたのは綾美とかえでだ。すると、かえでがあっさり真相を言った。
「大丈夫よ、わたしたちもマテリアルだから。」
「あー、かえで!なんで言っちゃうの?もうすこし秘密にしておきたかったのに!」
「さあ、なんででしょう。」
どうやら、綾美は紗綾たちの反応を見て楽しみたかったようだ。
「ねえ、あ、綾美とかえでちゃんはなんのマテリアルなの?」
紗綾はそうきいてみる。やっぱり、よびすては言いにくいようだ。
「さあ?なんだと思う?かえでのは名字でわかると思うけど。わたしのは名字じゃわからないよ。絶対に。まあ、この答えは部活の時間ね。」
と言って去って行ってしまった。
「…かえでさんは水のマテリアルでしょうね。綾美さんも川という字がついているので水かと思いましたが…、ちがうでしょうね。」
志穂が考える。紗綾も考える。
(綾美の名字は愛川…、名字ではわからないってどういうことだろう。…もしかして愛の力!?愛の力なんて聞いたことないし…。だからわからないって
言ったのかな?でも、愛の力なんてどうやってつかうんだろう…。)
このあと、紗綾は授業中もありもしない愛の力について考えているのだった。