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魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」
作者: マヤ  (総ページ数: 208ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 
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燃えている家。目の前にいる悪魔。なにも力がないわたし。

大好きなおじさん、おばさんはわたしを育ててくれた、なのに。

わたしは、その人を守れないの?その人の大事なものを守れないの?

そんなの、もういやだー…。


「綾美?ねえ、綾美ってば!!」
はっと目が覚めた。頬が涙でぬれている。ここは、ウィンドミル。
伊吹がつくった料理が目の前に置いてある。
綾美は、ウィンドミルについた後、すぐに寝てしまったのだ。
「…いやな夢でもみてたの?」
紗綾が心配そうにきいてくる。
「大丈夫よ、心配してくれて、ありがと。紗綾。」
「そう?ならいいけど…。あ、ちゃんと食べてね。たくさん力つかったんだから。」
「うん、わかった。」
机に置いてあるサンドウィッチを食べる。本当は、食欲はないのだが、心配させるわけにはいかない。
サンドウィッチを食べていると、あることを思い出した。
「そうだ、紗綾、黎夜、忘れてたことがあるんだけど。」
「なあに?」
黎夜も綾美のほうによってくる。
「あのね、2人ともわたしんちにすまない?かえでとれんと悠斗もいるんだけど。」
さらりととんでもないことを言う。
「わたしんちだったら、力のつかい方も教えられるし。実戦もできるよ。」
「え、え〜と…。」
「紗綾、強くなりたいよね?まあ、どうするかは紗綾たちが決めて。」
紗綾は迷ったが、強くなりたい、みんなの役に立ちたいという気持ちがあったので…
「じゃあ、住ませてもらっていいかな?」
「もちろん。黎夜は?」
「紗綾がいいっていうなら…。」
というわけで、紗綾と黎夜は綾美たちと同居することになった。

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