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*25*
「…レイガ…」
また彼が関わっているのか?
過去と未来は、どれだけ自分を傷つければ気が済むのだろう。
ゆるゆると、グレイは首を振る。
こんなことばかり考えていても、何も始まらない。
きっといつか分かる日は来るだろう、そのときまで待っていよう。
「…馬鹿みてぇ」
この戦いが終われば、あの馬鹿と喧嘩できる。
この戦いが終われば…終われば、の話だ。
チャリンッ
ふいにポケットから、音がなる。
さきほどまで何も入っていなかったはずだが、少し重みがあった。
ポケットに手を入れ、中身を出すと銀色の鍵がある。
「…これ、アイリのか?」
ならば、ルーシィに渡さねば。
輝く銀の鍵は、『一角獣座』の扉だったはず。
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