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*4*
二冊目『キブシの花言葉』
ナツが見つからないので、先にキブシの町に向かう。
鼻の良いナツの事だ、どうせすぐにくるだろう。
その結論に至って、歩いていく。
「…?」
「ん、どうしたエルザ」
いきなり立ち止まったエルザに、グレイが疑問を抱く。
「…キブシの町というのは、人口は少ないのか?」
「依頼書には一応…補足だが人が少ないが、友好的な村だって」
だがこの様子では、そのようでもない。
全員が窓越しから覗いてきている。
するといきなり、一斉に襲い掛かってきた。
「なに!?」
「きゃあっ!ちょ、依頼人が何で!?」
不意打ちの攻撃に、ただ防ぐ事しかできない。
エルザは後ろに下がれと命令し、全員が後ろに下がった。
「へへ…よく来たな、正規ギルドの良い子ちゃんよぉ!」
「少しくらい『悪』の心があるはずよ」
商品を定めるような目で見られ、ルーシィの背筋が凍る。
ルーシィとウェンディを後ろに避難させ、グレイとエルザが前に出た。
「テメェ等、闇ギルドか」
「私達、妖精の尻尾を見くびっているようだな。村人は、どうした!」
すると周りの村人―いや、闇ギルドはゲラゲラと大笑いしだす。
「村人なんざ、最初からいねぇ!」
「あ?ふざけんな、氷造型―」
「本当のことを―」
「おっと!コイツがどうなってもいいのか?」
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