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*42*
「うあっ」
痛みに敏感になったグレイは、倒れ伏す。
相当な痛みらしい、ドロップはその場を立ち去ろうとした。
「て、め…!」
「っいい加減にしろ!」
しつこすぎる、妖精の尻尾は皆こうなのか。
自分達を裏切った奴に、ここまで執着するのか。
「ドラグはテメェ等を必要としてねぇ!」
「それでも、助ける」
痛覚敏感剤を投与されたにも関わらず、グレイは意志の強い黒曜石でみつめてくる。
「…なぁ、知ってるか?俺は今まで死にかけた回数が異常に多いんだ」
「何を言って、」
「それは俺の罪の数なんだ。…でも、それを受け入れるやつがいた」
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