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【視点小説】help-END【完結】
作者: S・メイドウィン・黒影 ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 62ページ)
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*13*

デーリッチ視点

〜グリルビー〜

酒場にはやっぱりSwap Papyrusが座っていた。

...案の定、タバコを吸いながら。

Papyrus(スワ)
「よぉデーリッチ、どうだ?もう一人の自分と出会った感想は。」

デーリッチ(スワ)
「それはどっちのデーリッチに向かって言ってるんだい?....なんだかこっちもややこしくなってきたよ。」

Sans(over)
「shift CharaがSwap Papyrusを『キャロット』って呼ぶのも何となく分かる気がするぜ。」

Papyrus
「何なら俺様がアダ名を着けてやろうか?【クラウンちゃん】と【ローブちゃん】なんかが良いと思うが。」

ローズマリー
「それ、装飾で判断してるよね...?そういう覚え方はいけないと思うよ。」

デーリッチ
「というか王冠ならあっちのローズマリーだって付けてるでち。」

ローズマリー(スワ)
「おなかすいたー」

デーリッチ(スワ)
「何か食べられるものは置いてあるかな?苔でも良いから」

野獣先輩
「苔は食べられるものだった....?」

たくっちスノー
「多分あっちの世界のローズマリー限定だからな、絶対やるなよ」

エステル
「やらねぇよ」

Papyrus(スワ)
「あーはいはい、ハンバーガーならあったぞ。」

Sans(over)
「キャロット、ケチャップくれ。」

Papyrus(スワ)
「ほらよ。」

Papyrus(スワ)
「皆座りな、一応全員分置いてある。」

......

グリルビーに人が集まる。

殆どがPapyrusにそっくりだった。

背の低いスケルトンもたくさんいた...over Sans曰く、あれが本来のSansだそうだ。

Papyrus
「スパゲッティは無いのか?作ろうと思ってたのだが...」

Papyrus(スワ)
「家に素があるが...ダメだ、ようやくグリルビーが解放されたってだけで、まだitは至るところにいる。」

エステル
「ああそうだ、鎧のPapyrusってさ、たくっちスノーが連れてきたんだよね。」

たくっちスノー
「ん、そだね、ほぼ無理矢理だけど。」

Papyrus
「そうだ!!こいつは俺様の許可なしにこんなところに連れてきた!誘拐以外の何物でも無いぞ!!」

メニャーニャ
「よく上手くいきましたね、本当にそうなら大騒ぎになってますが。」

Papyrus
「え、ああ....それがな、俺様の方の町は、静かだったんだ....8時になっても。」

Papyrus(スワ)
「奇遇だな、うちの世界でも似たようなことがあった。」

Papyrus
「なんだと!?....Sansはどうした?Sansも姿を見なくてな...」

Papyrus(スワ)
「....Sansは一応、いる。」

シノブ
「Sansって、確かPapyrusさんのお兄さん...」

Papyrus
「ああ、怠け者で、くだらないジョークばかり言ってて、いっつも寝てばかりで...」

Papyrus(スワ)
「俺みたいな?」

Papyrus
「そうそう....って、お前なぁ...」

Papyrus(スワ)
「へっへっへっへっ、何せ入れ代わりだからな。」

デーリッチ(スワ)
「そちらの話もそうだが...一番の問題は...」

ローズマリー
「そう、君達だ。」

ローズマリー(スワ)
「Zzz....」

デーリッチ
「デーリッチ達が介入した結果生まれた存在....」

デーリッチ(スワ)
「信じられないけど、そうと思うしかないでち...何せ私もローズマリーも、前の世界の記憶がないんでちから。」

エステル
「ねぇ、これって偶然この二人に会っただけで、知らないところで私達の分身が居たりするんじゃない?」

メニャーニャ
「正直混乱するから会いたくないですが....確かに可能性はありますね。」

シノブ
「私は会ってみたいかも、もう一人の自分。」

たくっちスノー
「勘弁してくれよ、自分みたいな奴が二人もいてほしくない。」

野獣先輩
「あんたはもう10人くらい分身いますよね?」

たくっちスノー
「いや、自分って厳密にはメイドウィンじゃないから....」

ヅッチー
「なんだか全然話が進まないなぁ」

プリシラ
「情報がバラバラですね、一度まとめる必要があるのかもしれません。」

デーリッチ(スワ)
「なるほど、つまりお勉強会でちね。」

その時のデーリッチは早かった。

お勉強会の単語1つで身を乗り出して出口まで駆け込んだ、あっちの世界のローズマリーもカッと目を開けて「勉強やだ!」と叫びながら走り出した。

エステル
「うおっ逃げやがった!」

Sans(over)
「勉強嫌いなのかこいつら」

シノブ
「子供ですからねぇ」

だがあっちの世界のデーリッチは更に行動が早かった!

いつの間にかデーリッチの近くまでワープして肩を掴んでいたでち!何言ってるか分かんないけどデーリッチも良く分かんないでち!

デーリッチ(スワ)
「おっとどこ行くんだい?勉強は大事でちよ。」

ローズマリー
「そうでちよ〜」

デーリッチ
「うおおお!離すでち!同じデーリッチなのにどうして止めるんでちか!」

デーリッチ(スワ)
「同じデーリッチだからこそ私のようになってもらわないと困るんでち、君は国王だから尚更ね。」

ローズマリー(スワ)
「やーだ!マリー勉強やだー!」バタバタ

Papyrus(スワ)
「おうおう、どこ行くのかな?お外は危険がいっぱいでちゅよ〜?」

Sans(over)
「itがまだうじゃうじゃからわりと自殺行為だな」

エステル
「ったく、こっちのマリーは...」

デーリッチ(スワ)
「面目ない...」

ローズマリー
「見ていて恥ずかしい...」

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