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作者: S・メイドウィン・黒影 ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 62ページ)
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*22*
デーリッチ(Swap)視点。
あの子が家へ向かって早数分....
まだ、帰ってこないのか?
それにしても...
Papyrus(スワ)
「な、何をしている...家には、そこまで深入りしていないはずだ....ちゃんと鍵は掛けたはずだし...それより..」
さっきまでとは明らかにおかしい。
Sans(over)
「おい、Papyrus....お前、なんかおかしいぞ。」
Papyrus(スワ)
「な、何言ってやがる....」
Sans(over)
「なぁ人間達よ、実はな...前の人間がいなくなってすぐ、こいつは自分の家にバリケードを貼るようになった。」
エステル
「バリケード?自分の家に?」
Sans(over)
「ああ、前はSans&Papyrusハウスを拠点にしてたから、俺も他のAUも困り果ててな、理由を聞こうと思ってもすぐ話をそらすしな.....」
Papyrus(スワ)
「......」
Sans(over)
「今回ばかりは逃げるな、三人の命が掛かっているんだ。」
家にバリケード.....
外から侵入を防ぐのならともかく、誰も入れないようにするとは.....
いや、もしかしたら
デーリッチ(スワ)
「Papyrus.....君の家には【何か】がある、我々に知られたくない何かが。」
Papyrus(スワ)
「!!」
タバコが震えている...図星のようでちね。
ローズマリー
「.....答えてくれ、一体家に何を隠している?」
Papyrus(スワ)
「.........」
「俺の、兄弟さ。」
そういってSwap Papyrusは姿を消す。
......兄弟?Sansの事か?
何故知られたくないんでちか?
君の兄さんに、一体何があったんでちか?
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デーリッチ視点
【Papyrus & Sans House】と書かれた名札を見つける...恐らくここがヅッチー達の入った場所....
「今、デーリッチが来るでちよ...」
扉を開ける....その時Swap Papyrusが肩を掴む
Papyrus(スワ)
「.....部屋に入るな。」
デーリッチ
「へ?」
Papyrus(スワ)
「Sansの部屋には入るな....そう言ったんだ。」
Swap Papyrus...追いかけてたんでちか。
それしても、何か苛立ってるでちか?」
デーリッチ
「おーい!ヅッチー!Papyrusー!どこでちかー!」
「その声は、相棒か〜?今どこにいる?」
どこかからヅッチーの声がする
デーリッチ
「玄関でち!そっちこそどこにいるんでち!」
「知らん!Papyrus追いかけてたら変なところに来ちゃった!」
「ドロボーめ!どこだ〜!!名乗り上げたらお説教だけで許してやるぞ〜!」
「Papyrusの奴こんな調子なんだ!早く来てくれ!」
デーリッチ
「わ、分かったでち!」
Papyrus(スワ)
「........」スパー
デーリッチ
「つ、ついていくんでちか?」
Papyrus(スワ)
「俺の家に居て何が悪い?」
......デーリッチ達は色んな所からヅッチー達を探したけど、どこにもいなかった。
.....そして残るは例の【Sansの部屋】のみとなって....
デーリッチ
「........」
Papyrus(スワ)
「.......」
いつになく怖い目をしているでち....これはとても開けられないでち。
デーリッチ
「あ、あのー、もう残った部屋がこれしかないんでちが。」
Papyrus(スワ)
「ここには何もない、靴下が散らかっているだけだ。」
デーリッチ
「だ、だけど....」
「ぎいやあああああああああ!?」
デーリッチ
「い、今のはPapyrusの声!?やっぱりここにいるんでちか!?」
Papyrus(スワ)
「そうか、じゃあ俺が見てくる、絶対入ってくるなよ」
そういって、扉を閉める....
「はい、ここに泥棒なんかいないから、ほら帰った帰った。」
「おいキャロット....あれ、なんだよ?」
「あれ?あれってなんだよ?」
「え、いや、さっきから....」
「ああ....これか?俺の兄弟さ、あと兄弟の友達だな...いつも一緒で、仲良しだろ?」
「な、何を言って.....!!どう見たって、こいつは.....!!」
気が付くと、私は扉を開けていた。
「なぁ」
「俺は扉を開けるなと忠告したはずだぞ」
扉の先には、Papyrusと、ヅッチー、Swap Papyrus.....そして、彼が兄弟として紹介していたものは.....
....ドーナツ状の、Sansに似た怪物だった。
デーリッチ
「こ、これは......」
Papyrus(スワ)
「こいつが、気になるか?これはな....俺の兄弟さ。」
デーリッチ
「こ、これが....Swap Papyrusの....お兄さん...?」
Papyrus(スワ)
「厳密には、この中の一部が俺の兄だ。」
デーリッチ
「それって....つまり....it.....?」
Papyrus(スワ)
「そうだ、itさ、お前さんが倒そうとしている奴と同類のな」
Papyrus
「な、何故お前はそいつを隠しているんだ.....?itを倒してほしいんじゃないのか?」
Papyrus(スワ)
「危険な奴は潰してほしいとは思っていたさ...こいつが危ないからな。」
Papyrus(スワ)
「...horrorの言うとおり、俺達はもう終わりだ、けど死ぬのは誰だって怖い....」
Papyrus(スワ)
「それに...俺は...兄を残して死ぬわけにはいかない」
ヅッチー
「な、なぁ相棒、逃げるぞ、こいつ、どうかしている....」
Swap Papyrusは骨で扉を防ぐ
...閉じ込められた?
デーリッチ
「っ!?」
Papyrus(スワ)
「バカなガキだ、知らないまま、この扉を開けなければ、少なくともお前が死ぬことは無かったのにな。」
Papyrus(スワ)
「お前はバカだな、本当に」
●
【Swap Papyrusが立ち塞がる。】
.....そんな、こんな、こんな身近なところに。
デーリッチ達の敵が...いたなんて。
ここにいるのはヅッチーとデーリッチ、Papyrusのみ。
そして今あのSansらしきitを救えるのはデーリッチのみ。
.....デーリッチが、なんとかしなくてはならないんだ。
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【狂ったキャロット】
実はSwap Papyrusもitとの戦いを諦めているが、horrorとは違いitの共存を考えている.....しかし、彼はそうなる過程で、少しショックを受けておかしくなってしまったようだ....今ではSanstrocityを大事に大事に育てており、部屋に入った人物を殺害してきた。
【Sanstrocity】
Sansが元のit、help-taleといえばコイツ。
あらゆるSansらしきものがドーナツ状の体から浮き出ており、良くも悪くも不気味。
その中にはSwap Sansも混ざっており、現在は狂ったSwap Papyrusによって家に封印されていた。