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【視点小説】help-END【完結】
作者: S・メイドウィン・黒影 ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 62ページ)
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*31*

たくっちスノー視点

「フッハハハハハ!!!その程度か!!itよぉ!!」

最高だ、やはり自分はマガイモノ作りの天才だ、誰にも負けないんだ。

卓王は....あっという間に奴を蹴散らした。

【貴方はitを食した....鉄の味がする。】

.....ああ、やはりこのitはスゴい、数百体食べてようやく30%だったというのに、こいつ一体で45%にまで達した。

....今なら、exeの代わりも作れるだろう...!!

たくっちスノー
「卓王!!このitが沢山居そうな場所へ向かおうか!!」

卓王(エメ)
「了解エメ」

自 分 は 世 界 を 凌 駕
す る

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マクスウェル視点

さっき黒い乗り物が通り過ぎた...グリルビーよりそっちを優先したいと言ったらOKを貰えた....


hot land

マクスウェル
「はぁ、結局このクソ暑い所に戻ったのか。」

【おお、近くにはcoreがあるな。】

マクスウェル
「core?」

【it達のアジトだ....】

マクスウェル
「正面突破は?」

【バカのすることだな】

マクスウェル
「その通り、こういうのは裏道から通るのに限る。」

近くにラボのようなものがある....そこから適当に穴でも開けて入れば....

〜五分後〜

モブ妖精マフィアA
「おいどこいった!?」

モブ妖精マフィアB
「どうする?ボスに知らせるか?」

モブ妖精マフィアC
「あれくらい俺達だけでもなんとかなるだろ!?」


....あんなのいるとか聞いてないぞ!?


マクスウェル
「フーッフーッ.....」

【裏道からなんだって?】

マクスウェル
「ちょっと黙ってろよお前....」

【どうするんだ?このままじゃお前、また死ぬぞ?】

マクスウェル
「どうするって...今考えてるよ、邪魔するな。」

....落ち着け、考えろ、何か作戦はあるはずだ。

僕は無力だ、非力だ、だが出来ることが何かあるはずだ。

魔法を使うか?....いや、気付かれるか、いっそ全員相手にするか?相手の数が把握出来てない。


クソ、ダメだ、どれも上手くいかない。

マクスウェル
「なんで僕は魔法しか使えないんだ....!!」

【本当にそうか?お前の出来ることは魔法だけじゃないはずだ....過去を振り返ってみな】

マクスウェル
「過去を....ああなるほど、一か八かだ。」


〜更に五分後〜

マクスウェル
「これだけ差し上げますので命だけはお助けください」(500万)

モブ妖精マフィアABC
「「「しょうがねぇな」」」

マクスウェル
(賄賂に慣れててよかった....)


【おい見ろ、地下にはcoreに繋がる道がある、さっさと降りちまいな。】

マクスウェル
「分かっている...」

モブ妖精マフィア
「おい、そこにはボスが...」

マクスウェル
「僕も地下に用があるんでね....」

ゴミ妖精どもめ...二度とここに来てやるか。

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ヅッチー視点

私達は地下を歩いている...電気はMafiaの懐中電灯のみ。


ヅッチー
「.....なぁ。」

ヅッチー(マフィ)
「なんだよ、ビビってるのか?」

ヅッチー
「....お前の事さ、Mafiaヅッチーって呼ぶのも気が引けるんだ、マフィアのヅッチーだしフッチーって呼んでいい?」

ヅッチー(マフィア)
「.....好きにしろよ。」

ヅッチー
「そっか...」

.....いつまで歩けばいいんだ?

暗い、寒い....

...怖いなんて、言い出せない。

暗闇のせいで、余計にブルーになってしまう。

私は、私は.....


ヅッチー
「フッチー....」

ヅッチー(マフィ)
「なんだよしつこいなクソ妖精、部下がいるんだ、さっさと歩けよ。」

ヅッチー
「ああ.....ごめん、やっぱなんでもない。」

ヅッチー(マフィ)
「はぁ?」

....部下、か、そうだよな。

後ろ、皆着いてきてる、フッチーにはそれほどのカリスマがあって、それほど信用されて....私みたいで。


「...怖いんだ。」


「は?」

あれ?

「.....自分って力があるだけで、皆にさんざん迷惑かけて、私のせいで一度戦争まで起こしちゃって。」

おかしいな、勝手に...心に閉まっておこうと思ったのに....

「国王、なんていうけど...最初はちょっとした物だった、お遊びみたいな物だった、王国が大きくなったときは嬉しかった、楽しかった、だけど....」

「私、たくっちスノーを見て思ったんだ、私はアレと対して変わらないんじゃないかって、力が無くなったら、私は捨てられるんじゃないかって...」

「魔力もない....ただの貧弱な妖精だったら、私は....」

ダメだよ


「....私は、本当に誰かに頼られるほどの存在なの?君のように。」

ダメなのに....涙が止まらない。

「おいクソ妖精。」



「ヅッチーがそんな事言うんじゃねぇよ」
ヅッチーが、そんな事言っちゃダメだよ

「口より手を動かしな、今言ってたことは聞かなかったことにしてやるよ。」

....私はこの手を離したくない。

離したら、今ここで本当に一人になってしまうから。

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【itより強いマガイモノ】
そもそもマガイモノが一度敗北したのは大明神の発言で心にerrorが生じて力を失ったから。
完全に聞く耳を持たなくなったたくっちスノーはこれ以降力を失わない為揺さぶり攻撃は効かない
つまり結局愛のあるキャラクターには敵わなくて、こちら以上に愛のないitにはとても強い。

つまり偶然にも

キャラクター→マガイモノ→it→キャラクター

という3すくみが生まれてしまった

【妖精戦争】
ハグレ王国の留学したヅッチーの代理で王を勤めていたプリシラが起こした壮大な愛憎劇。

最後はヅッチー自らプリシラを制して和解し、ヅッチーも自身の過ち反省したが...事の発端は自身故に、プリシラの知らないところでトラウマになりつつあった

【地下のルート】
先頭にオリジナルヅッチー、ヅッチーと手を繋ぐマフィアヅッチーとその部下の行列、その行列の数キロメートル後ろにディクス(暗闇なので気付かれていない)別のところでマクスウェルがさ迷っている

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