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作者: S・メイドウィン・黒影 ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 62ページ)
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デーリッチ視点
デーリッチ
「....ん、デーリッチ達の事でちか?」
Papyrus
「そういえば、俺様達はお前の世界の事を知らなかったな。」
スネーク
「こちらとしても興味がある、聞かせてくれないか?」
デーリッチ
「....んー、えっと、大丈夫なんでちか?」
野獣先輩
「別によその世界の話するだけで罰したりとかしねーっすよ。」
ローズマリー
「そうか、では...ん、少し長くなりますが私達の世界について話しますね。」
ローズマリー
「Chara、前に君達をハグレかと聞いたよね?」
Chara(shift)
「そうだね、なんだい?ハグレっていうのは。」
ローズマリー
「うちの世界には、ここや我々の世界とは別の世界から生き物を召喚する技術があったんです。」
野獣先輩
「マジ?特許取らなきゃ...」
シノブ
「ですがこの召喚技術、大きな欠点があったんですよ、何が来るか分からない上に一方通行だったのです。」
Asgore(spin)
「ははあ、つまり元の世界に帰ることは...」
メニャーニャ
「ええ、昔は不可能に近かったです、こうして我々の世界に置き去りにされた別世界の生物達は【ハグレ】と呼ばれています。」
プリシラ
「デーリッチさんもハグレなんです。」
スネーク
「そうなのか?別世界という事は生活環境も違っただろう...苦労したんだな。」
デーリッチ
「んー、それが...分かんないんでちよ、前の世界でデーリッチが何をしてたのか。」
ローズマリー
「どうやらハグレは長居しすぎると前の世界の記憶を失っていくみたいで...」
Papyrus
「そ、そうなのか!?」
デーリッチ(スワ)
「ああ、それって私だけじゃなかったのか...」
Chara(shift)
「サラッと言ってるけど、それってやばくない?」
メニャーニャ
「まぁハグレ達は気にしてないから良いですが....で、そのハグレ達ですが、好きで呼び出された訳でもないのに放置されましたからね、怒りが爆発して大きな戦争になりました、我々は【ハグレ戦争】と呼んでいます。」
Papyrus
「俺様の世界もモンスターと人間が戦争してたって聞いたことあるぞ!」
エステル
「そっちは多分モンスターと人間に分かれてるから良いじゃないのよ、こっちはね、ハグレを召喚した側までハグレ側に回ったのよ、もうこっちの面子丸潰れ!」
Asgore(spin)
「ああ、君はもしや、例のハグレを召喚する...」
エステル
「ええ、私とシノブ、それにメニャーニャはハグレを召喚する技術があるわ、さっき言ってた戦争のせいでむやみやたらに呼べないけど」
メニャーニャ
「我々は【召喚士】と呼ばれています、まぁ先輩の言うとおりハグレはあまり呼べないので魔法使い程度にでも思ってください。」
Chara(shift)
「なるほど、貴方達は【ハグレ】と【召喚士】なのね。」
スネーク
「となるとプリシラ、君もハグレなのか?」
プリシラ
「いえ、私やヅッチーが該当する妖精はハグレではありません、体が弱くひっそりと暮らしてたのであまり知られていませんが。」
Papyrus
「ならローズマリーは?魔法を使えるならお前も召喚士なのか?」
ローズマリー
「私は違うよ、薬学のあるだけの普通の魔法使いさ。」
エステル
「しかしほんと驚いたわー、他の世界でもハグレの存在が流通してるからハグレと言われて疑問点出されたのは。」
Chara(shift)
「ああ、向こうでは当たり前の言葉なのか...」
デーリッチ(スワ)
「うちも、大体君の世界と同じような感じさ。」
デーリッチ
「【ハグレ】に関してはこれでいいでちね?」
スネーク
「ああ、次はお前達の【王国】について教えてくれ。」
デーリッチ
「王国...そうでちね、デーリッチとローズマリーが出会ったところから話ていいでちか?」
ローズマリー
「い、いやそれは流石に...」
デーリッチ(スワ)
「こっちのローズマリーの言うとおりでちよ...あまり良い出会いではなかったし。」
Papyrus
「何かあったのか?」
スネーク
「あまり詮索するな、人には誰にも言えない事情という物があるものだ。」
デーリッチ
「んん..そこまで言うのならそこは省くでち、で、デーリッチはローズマリーと出会って...数ヵ月は二人と放浪してたでち。」
ローズマリー
「ハグレは、あまり良い立場ではなかったよ...王国が出来る前は迫害的な意味合いを持っていたからね。」
デーリッチ
「で、いつだったか、デーリッチ達はそれなりに広い遺跡を見つけて....」
ローズマリー
「デーリッチは、ここを拠点にハグレ達の王国を作ると言い出したのさ。」
スネーク
「それがハグレ王国の始まり...」
野獣先輩
「そんな思い付き感覚で王国が作られたんすねぇ〜」
プリシラ
「こちらの【妖精王国】もヅッチーが突然言い出しましたし、こういうのは思い付きで何とかなるものなんですね。」
Chara(shift)
「規模の大きさは聞かないけど、ここまでの仲間を集めるのは大変だったよね?」
デーリッチ
「まー確かに楽だったとは言えないでちね、行くのは簡単だったけど。」
ローズマリー
「デーリッチがいつも持っているこの鍵...これは【キーオブパンドラ】といって、不思議な力を持っていて...」
デーリッチ
「この鍵を使えば好きなところにいけるでち!...ローズマリーに座標決めてもらう必要あるけど」
ローズマリー
「それに乱用は出来ないよ、一緒に転送される量、重さ、距離に比率してデーリッチの魔力を消費するから、最悪死んでしまう。」
野獣先輩
「それにこの世界の場合ワープした場所が安全とは限らないっすね」
デーリッチ
「唯一の個性がお荷物に...」
ローズマリー
「き、君には回復魔法があるじゃないか!そこまで個性が無いわけでも...」
デーリッチ
「それならスワップちゃんで良くない?」
デーリッチ(スワ)
「いや、私を勝手に回復要因にしないで欲しいでち」
デーリッチ
「...んで、まぁその力で色んな所に行ってハグレを集めてきたでち、ゼニヤッタちゃんもその一人でちね。」
Papyrus
「ますます行きたくなるな!!絶対来てやるからな!!」
野獣先輩
「しつこいようだけど手続き忘れんな」
デーリッチ
「まぁプリンくらいなら用意してあげるでち....で、王国やデーリッチに関してはこれくらいでいいでちね、次はエステルちゃんの番でち。」
エステル
「了解、私からは【召喚士】についての話でも...」
エステル
「戦争が終わったあとの召喚士はそりゃもう酷かったわ、ハグレを呼ぶには国家資格やら免許やら必要になったから現在のハグレなんて裏で呼んでる奴か不慮の事故で飛ばされたかどっちかよ」
シノブ
「私もハグレ達が元の世界に帰れるように努力はしたのですが...」
メニャーニャ
「まだまだ手詰まりといったところですね。」
エステル
「で、私達についてね、私はフリーの召喚士で、凄くはないわ...後輩二人と違って。」
メニャーニャ
「いや、私は棚ボタみたいな出世でしたから...」
Chara(shift)
「この二人偉いの?」
エステル
「なんかさぁ、ある偉い召喚士がヘマやらかして解雇されて、その穴埋めでに入れられたのがメニャーニャらしいの。」
メニャーニャ
「まぁ、他ってコネみたいなものでしたし、運が良かったのだと思っていますよ。」
エステル
「シノブはさぁ....これといった役職には付いてないけれど、超天才でね、頭は良いし魔法は軽々と最大級のぶっぱなすし、なんかもう隙がねーの」
シノブ
「諸事情である程度力を失いましたがね。」
ローズマリー
「それでも強いから貴方は困るんですよ...」
Papyrus
「エステルはどうしてフリーなんだ?」
メニャーニャ
「先輩って筆記試験が最低で実技が最高クという極端な成績してるんですよ」
エステル
「そうそう、だからもうどうせ後輩には敵わねーし諦めちゃってるわけ。」
Papyrus
「心配要らんぞ!俺様も王国騎士団の筆記試験は40点だったが実技は95点だった!」
エステル
「そんなんフォローになるか!!」
メニャーニャ
「...で、我々に関してはこんなところですね。」
プリシラ
「私に関してはヅッチーが帰ってきてからで...」
デーリッチ
「こんなもんでちかね。」
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【ヘマをやらかしたある偉い召喚士】
マクスウェルの事。
例に漏れずコネみたいな物でメニャーニャには「お金だけが取り柄だった人」等とボロクソに言われている。
【デーリッチとローズマリーの出会い】
【ざくざくアクターズ】の一番の見所だと思っているので、ネタバレ的な意味でもあまりここでは話したくない