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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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「いきなり全力! 修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅ァァァッッ!!」
「フンッ? 何だ、速さだけが取り得の『スタンド』か? ふむぅ……『スタンド』の腕で防御するが、貴様の『スタンド』は速さ重視の『スタンド』のようだな? 私の『スタンド』には通用しないなぁ?」
『スタンド』で攻撃する自分に対し、周理外円は簡単に『スタンド』の腕をクロスして防御する。そして周理外円は続けて言う。
「……だが。私の『スタンド』能力には勝てないんだよなぁ?」
 周理外円がそう言った瞬間、自分はプランドール、レミリィ、咲夜の様に壁の方に肉体が近づいて、壁にぶつかってしまう。
「がはっ……ッッ!?」
 一体何が起きた? 『一体何が起きた』んだ……!?自分はそう思いながら、ゆっくりと立ち上がる──だが、周理外円が自分の前に立っており、自分の胸倉を掴んで言う。
「ねぇ? これでも、君はまだ諦めないのか? いい加減諦めて欲しいよ? 私の『スタンド』能力には誰にも勝てないってさ?」
 周理外円はそう言って『スタンド』で自身の顔を殴ろうとするが、背後に『何か』を感じ、『スタンド』で『何か』の攻撃を受け止める。
「ぐっ……!!」
「おやおや? どうしたんだい紅白の少女よ? 今、兄弟喧嘩をしているんだ、邪魔をしないでくれるかな?」
「兄弟喧嘩ぁ? ふっざけんじゃないわよ? そんなの、外でして欲しいわね! ここはご飯を食う所、戦う所じゃないわ!」
「れ、霊夢……!? 来るんじゃない! 君も死んでしま──」
 自分がそう言うと、周理外円は『スタンド』能力を使用する、だが霊夢は『その場から一歩も動いていなかった』のだ。意味が分からない、どんな原理で……どんな『方法』で『スタンド』能力から逃れたというのだ!? 自分がそう思っていると、周理外円が言う。
「……君、私は『今、『スタンド』能力を使用した』『筈』なんだが……『どうして動いていない』んだい……? 私にはとてもとても不思議なんだが……?」
「えっ? アンタ『スタンド』使いだったの? まぁ、いいわ。私には関係無い。そしてアンタの質問に解答してあげるわ。『そんなの知らない』わよ、分かってたら、もっと乱発するっての?」
「な、何だと……?」
 周理外円がそう言うと、困惑している『隙』を突いて、自分は自分の拳で周理外円の顔面を殴った。次に『スタンド』で、周理外円の肉体に攻撃を放つ。
「ありがとよ霊夢! 隙をくれて!! うおぉぉぉぉぉ!! 修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅ァァァッッ!!」
「ぐっ、うぐぐぐ……ッッ!!」
 自分の『スタンド』攻撃は全て、周理外円にぶつかり、周理外円はプランドールの隣の壁にぶつかって、項垂れる。
「く、クソッ……!! 何故だ……? 何故お前は私の『スタンド』能力が聞かないんだ……!? 巫山戯るなよ……!! ……ん? 何か変だな……? 胸ポケットに何か違和感が……?」
 周理外円は首を傾げ、白衣の左胸ポケットから『鋭利な石』を右手で手に取った。そして『鋭利な石』を見つめるが、何も無い。そして左手で持って、『鋭利な石』を確認しようとした瞬間、『いきなり『鋭利な石』で周理外円は怪我してしまった』のだ。地面には血が出て、血だまりが出来ていた。
「いっつ……い、一体何なんだ……? 全く、腹が立つ……」
 周理外円は『鋭利な石』を胸ポケットに収納し、自分を見る。すると自分は周理外円の背後の『スタンド』を見て、驚愕する。それは何故か? そんなのは簡単だ、『目の前で『スタンド』の形が変更している』からだ。周理外円の『スタンド』は少し筋肉が増えたように感じた。そして自分がそれを指摘する。
「お、おい、アンタ……背後の『スタンド』……?」
「はぁ? 背後の『スタンド』……? って、何だこれ!?」
 お前も驚くのかよ、自分がそう思っていると、周理外円が言う。
「えっ? 嘘? 『石』で手を傷付けられたから、『スタンド』が進化した、だと……? 馬鹿げている、意味が分からない! 私の今迄の情報ではそんな『情報』はない……!」
 周理外円はそう言いながら『スタンド』の左手を動かす。すると背後のプランドールが段々と押し出されているのを確認する。『石』のお陰で左手にも『スタンド』能力がついたのか、そう思って顔をプランドールから視線を前に戻すと、『自身以外が止まっていた』のである。不思議に思った周理外円は自分の方に近づいて、静かに見つめる。だが、自分は動いていないので、反応が無い。周理外円が不思議に思っていると、ハッと自分が気付き、目の前の周理外円に驚愕する。
「うわっ!? お、お前……い、今さっき、『プランドールの近くに居た』だろ……? ど、どうやって移動したんだ……? まさか瞬間移動……?」
「い、いや……歩いてきたのだが……?」
 周理外円の発言を聞いて、自分は不思議がる。一体何が起きたのか……? そう思っていると、周理外円が言う。
「お、おいおい……? 私は一瞬で動いた、と言う事か……」
「あ、あぁ……そうだが?」
 周理外円の発言に自分は返答する。そして周理外円は顎に手を当てた──一体何が起きているんだ? 自分と周理外円はそう思いながら、その場で立ち尽くす──

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