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*紹介文/目次*
始めましての方は始めまして、何度も彩都の作品を読んでいる方は有難う御座います。
彩都(サイト)と申します。
もう十作目ですよ、十作目! まぁ、半数の作品は一ヶ月一回更新が多いですねぇ、アハハ。
まぁ、今回は『東方PROJECT』という原作者『ZUN』さんの三次創作となっております。
何故二次創作じゃないかって? それは秘密です☆
それでは本編スタート!
目次
>>0
親記事です、本当に有難う御座いました。
>>1
金髪の幼女は一体何者なんだろうか? もう一度会えるかな?
>>2
『博礼神社』? 『幻想行き』? 『幻想卿』? 『博麗神社』、『幻想入り』、『幻想郷』の間違いでは……?
>>3
周理輪廻、スマホを持っていた人物の名前だろうか? もしくは他人のスマホなのか……?
>>4
霧雨魔理亞(きりさめ まりあ)、博礼霊夢(はくらい れいむ)、霧雨魔理沙と博麗霊夢、名前が少しだけ違いますね、何ででしょう?
>>5
『幻想行き』、『幻想卿』の解説。そして恋符ではなく愛符、魔理沙は『恋符』、魔理亞は『愛符』、魔理亞の方が好きな人との進展があったのかもしれませんね。
>>6
右手で触れた魔理亞の攻撃が左手に屈折? 不思議な事が起こるもんですね。後、八雲灯、八雲凛、張もまた名前が違う……後、裏話として、橙の名前変更が面倒でした。
>>7
プロローグ終了。次回から寝泊りは魔理亞の家です。
>>8
第一章です、此処の章からこの小説のタイトルの意味を理解する人が出るかも?
>>9
オトギリソウの話は必死で検索して調べました。
>>10
敵登場、この場面で少しピーン、と来た方が居るかもしれません。
>>11
魔理亞、『再起不能(リタイア)』──
>>12
一方的にやられる……輪廻は透明人間に勝てるか……?
>>13
『俺と同じ『力』』? はて、一体何なのでしょう? まさか『鉄鎧を纏った見た目の『何か』』の事でしょうか?
>>14
このラッシュは相当悩んだ、『何かいいのないかなぁ?』って思いながら必死に考えた、その結末が『修羅』。
>>15
輪廻、怒られる&第一章終了、何か長かったよね、その所為(違います)で更新が遅れる破目に。
>>16
第二章開幕、輪廻は『鉄鎧を纏った見た目の『何か』』の正体を心の中でひっそりと探ってたり。
>>17
まぁ、貫通されてたら、誰だって驚くよね、そしてこの回で色々分かった人が多いかも?
>>18
輪廻君の『スタンド』、攻撃力(パワー)が低かった、可哀想だねぇ(嘲笑)
>>19
チェックメイトだぜ!
>>20
此処でも修羅修羅ラッシュ、とりあえず、『修羅』は10回連呼する事にした。
>>21
記憶が無い&名前が変てこだ……(輪廻談)
>>22
ボッコボコ、相当ボコボコだったそうで、輪廻君は大怪我しました、忘れる事はいけない事ですね、と言うのが分かった輪廻君だった……後、第二章完結。
>>23
第三章ですね、うん、タイトルでもうネタバレ☆
>>24
左腕が融けてしまった輪廻君、果たして勝つ事が出来るのか?
>>25
霊夢と魔理亞、強いなぁ。
>>26
才田時雨、名乗れなくて可哀想ですね、後第三章完……それにしても最後に出てきた『白と青のワンピースを着用した幼女と自分の左手の二の腕を食べた金髪幼女』、知っている人はぴーん、と来たのでは無いでしょうか?
>>27
今日(4月16日)中に仕上げました、忙しくて大変でした。
>>28
ルーミィとアルノ、いい加減『キャラの名前違いますよ』とかいう指摘が来そうで少し怖い。
>>29
割烹着姿の魔理亞、一回見てみたい、そして敵登場。
>>30
突拍子の発言で輪廻驚く。
>>31
もー、煽ったから『スタンド』能力発動しちゃったじゃないかーだめじゃーん?
>>32
輪廻君も少しずつ自分の『スタンド』能力を知り始めました、そして第四章完結。
>>33
今回も今日中(4月23日)に仕上げました、その所為で筋肉痛になりました、足が。
>>34
はいはい、新キャラ新キャラ。
>>35
はい、バトル終了っと。
>>36
色々話を聞きましたね、そして第五章終了、地味にこの投稿、文字数が多くなってしまった。
>>37
今回も今日中(4月30日)に仕上げました。
>>38
名前変えてるじゃん? 十六夜咲夜って、いざよい さ『き』やって、別に命名が面倒になった訳では無いです、そうじゃ無いです。
>>39
主人公何もやってねー! 泣きそー!
>>40
第六章完、次は第七章、ていうか『スタンド』の紹介も能力説明もしていない、そして登山家みたいな格好なのに、波戸場って……狩人って……
>>41
『東方奇妙譚』、彩都以外の初のコメントが荒らしだった、笑うしかない、と思っていたけど、熱都の名前を出されるとは思っていなかった、熱都本人に話すと『俺様の名前を使用するとか、あったま可笑しいんじゃねぇの?』とコメントが、まぁ、でも、面白いネタにはなったかな?
>>42
No.41のコメント返信、巫山戯たコメントで笑って下さい。
>>43
第七章ですね、残り何章書く破目になるか、まだ分からない。
>>44
魔理亞、てめぇは保護者じゃない、ていうか『蒼魔館』って何だよ!? レミリィ・『スカーレット』なのに蒼かよ!?
>>45
貞操が危ない(白目)
>>46
松風風華って新キャラが出たけど、『スタンド』の解説していなかった、『スタンド』能力は『穴を開ける』能力。
>>47
開始二行目の輪廻の台詞、地味に気に入っている、そして『あの人』について、色々情報が、そして今回も今日(5月14日)に書き上げました、そういえば今日は『東方Project』の『古明地こいし』の日ですね(5がこ、1がい、4がし、でこいしとなる、なので、古明地こいしの日とされている)、ですが、『東方奇妙譚』本編にはこいしちゃんが出るかは不明です……ってか、出ないと思います、多分(汗)
>>48
第八章開幕、輪廻は咲夜の秘密を知ってしまった様だ。
>>49
また新キャラだなぁ……
>>50
まさかのNo.50突破、まぁ、たった一投稿で新キャラはいなされた。
>>51
荒らしさえ来なければ、No.50で綺麗に新章へ行けた筈……? そして第八章完結、更に次章蒼魔館編開始?
>>52
うん、蒼魔館編開始したよ、門番ェ……(汗)
>>53
輪廻、禁句発言。
>>54
何だか可愛い今回のお話のレミリィ、後、『波紋』を出す事が出来て嬉しい、ジョジョ好きにはたまらないと思ったり。
>>55
クールでは無い! クゥルゥ!
>>56
会話ばっかしてみたい時もあるのさ、あとプランドール登場。
>>57
『天上天下俺がルール』、書きながら考えた言葉、案外語呂が良い……って紫色の帽子に三日月のマークをつけた少女? 一体誰でしょう?
>>58
何とか輪廻勝利……
>>59
何とか九章完結、それにしてもまた一日で書き上げたんだけど、一投稿500文字程度な訳、つまり八回投稿しているから……約4000文字なんですよねぇ、逆に凄い、後、まだまだ蒼魔館編は続くみたい。
>>60
ウェンズ様のキャラを借りてのコラボ小説。
>>61
蒼魔館メンバーの自己紹介、ピチュリー・ノーレッジは態とだったり。
>>62
プランドール、ピチュリーの能力解説、ピチュリーの能力は結構使えそう。
>>63
レミリィ、お前の能力……そして『スタンド』使い登場。
>>64
輪廻、右手崩壊!
>>65
プランドールは個人的に身長170cm以上で考えている、輪廻より身長が高い。
>>66
第十章、完。
>>67
いきなり『スタンド』使いが。
>>68
プランドール、最強だなぁ。
>>69
多分、エロい回、因みにプランドールの下着はよくある白のフルバックショーツです。
>>70
多重理論理楼という意味不明な名前、そして第十一章終了。
>>71
第十二章開始、タイトルが結構適当になった。
>>72
早くも『スタンド』使い登場。
>>73
椎名甘楽って名前、この作品では比較的普通だなぁ。
>>74
遂に『あの人』の情報解禁、一体どんな人物なんでしょうね? さて、第十二章終了、次は魔理亞の家です……何だか男女が一つ屋根の下で寝るって、青春を感じます。
>>75
遂に蒼魔館を抜け出しました、やっとか。
>>76
ナイトキャップに抱き枕、そして黄色い『M』のマークが描かれたパジャマを着ている魔理亞って、書いていて可愛いなぁ、と思った。
>>77
遂に77レス目、大変でした、そしてあっさり倒した、体力が少ないのかな?
>>78
はい、第十三章終了、まぁた『あの人』について秘匿された、一体『あの人』とは何者なんでしょうか……?
>>79
十四章、遂に十四章かぁ……何か感慨深い。
>>80
遂に100レス迄残り20レス! そんな中、『話死合い』という不穏な文字が現れました。
>>81
一行で片付く戦い。
>>82
箒に乗れるのか輪廻って? 重量オーバーじゃないのかなぁ?
>>83
マジックでもやっているのかな? (錯乱)(混乱)
>>84
まさかの『てけてけ』ネタ、一々ネタが古い彩都さんである。
>>85
第十四章終了、次回は十五章、そして魔理亞ちゃんは地味に畜生。
>>86
第十五章開幕、霊夢は優しい。
>>87
お金持ちな新キャラ登場、そしてもう既に『スタンド』は登場しているッッ!!
>>88
ゾロ目ですね、嬉しい、そしてお金持ちの男性の名前は風間畦道、言いやすい、そして二日間も探した、食事はどうしていたんでしょうね?
>>89
風間畦道、まさかの輪廻の味方!
>>90
はい、十五章終了、果たして『あの人』は輪廻を襲う事を止めるのか……?
>>91
十六章開幕、頑張って血糊を落とそう、因みに彩都さんは血糊を見た事が無いので、簡単に洗い流せるかは知りません。
>>92
少女は『スタンド』使いだった。
>>93
霊夢登場、輪廻助かる。
>>94
第十六章完結、もう少しでNo.100ですね……!
>>95
第十七章開始、書いていて、今回の『スタンド』使いは強いなぁ、と思った。
>>96
攻撃したけど効かなかった。
>>97
服を脱ぐとか……この子は露出狂かな?
>>98
霊夢、登場、やっと戦いが楽になる?
>>99
魔理亞登場、三人でボコボコぉ!
>>100
遂に100投稿目です! とても嬉しいし、この記念すべきキリ番で十七章完結! とてもとても嬉しいです!
>>101
はい、第十八章開始、久し振りにあのキャラを書けて嬉しかったです。
>>102
実は昨日(九月二十三日)、一気にキャラを更新、キャラの在庫がなくなりかけていたから、急いで仕上げました。
>>103
ていうか滓歓喜ってどんな名前だよ!? ってか、滓って何なの!?
>>104
はい、久し振りにレミリィ、プランドールを出しました、長身なプランドール、基、フランドールは好きです、長身フランドール、増えないかなぁ……? そんな事を思いながら第十八章終了。
>>105
第十九章開始、さぁ、今回はどうなる?
>>106
門番、一体誰なんでしょうか?
>>107
高身長なプランドール、可愛い。
>>108
煩悩が爆発したから、早苗が登場。
>>109
まさかの敵!? だけれど、プランドールがやっつけました。
>>110
阿仁真人、『スタンド』能力、『武器を生み出す』能力、ただ、自分の記憶の中に武器が無いと作れない、つまり、空想上の武器とかは無理、そして第十九章終了、何気に親記事が長くなる……(汗)
>>111
第二十章開始、新キャラ登場、名前つけるの、結構適当。
>>112
平仮名表現は結構気遣いしなきゃ、と思った。
>>113
今回の『スタンド』、案外強かった。
>>114
吸血鬼は怪力。
>>115
一体『四天王』とは……?
>>116
第二十章終了、物語も大詰めに。
>>117
今度は『命蓮寺』組です、書くのが楽しかったです、ですが、キャラ紹介で結構な文字数を……(汗)
>>118
自分の好きなキャラ、『雲居一輪』登場。
>>119
小傘も登場。
>>120
寅丸の名前は結構考えましたね、あまり弄りたくなかったので。
>>121
厄介事を持ってきた。
>>122
この『スタンド』、案外強い気がする。
>>123
何とか勝ちました、やった。
>>124
そして物語は次の章に……
>>125
お前、またかよぉ!?
>>126
ヒノケン……懐かし!?
>>127
荒らしの後の本編、クラウンピース、ヘカーティアが登場、輪廻は『変なTシャツヤロー』と思う、早苗の世界線と輪廻の世界線が繋がった瞬間である。
>>128
自分、パエリア嫌い。
>>129
神様キック!
>>130
本編終了……ってか、とんでもない情報置いていきやがった。
>>131
第二十三章始まり、今迄長かった……!
>>132
ぬえ、マミゾウが登場。
>>133
まぁた『スタンド』使いが……
>>134
何とか勝ちました。
>>135
遂に『あの人』登場、さぁ、どうなる?
>>136
強い……!
>>137
第二十四章始まり、今回で『あの人』こと、周理外円との戦いです、最後の戦い、と言う事で、何時もの1投稿2000文字以上でお送りします。
>>138
周理外円の『スタンド』の始まりを書いていて、『本当にこれで良いのか?』と少し困惑していました、でも、書いていて、楽しかったので、忘れる事にする。
>>139
勝てる訳無いだろ、こんな強敵……! とか、思いながら執筆していました。
>>140
一体周理外円の左手の能力とは……? 謎過ぎる……
>>141
修羅修羅ラッシュを大量に書こうと思いました、実際百文字以上使って、修羅修羅ラッシュをしようとしたけど、何時の間にか、その半分の五十修羅修羅ラッシュで終わった、もう少し頑張れば良かった。
>>142
『東方奇妙譚』唯一のパソコン投稿、最後の最後で輪廻と外円を和解させる事が出来て、個人的には嬉しい、ってか、兄貴を置いて、弟である自分が脱出するなんて、輪廻には考えられなかったようで……一緒に『幻想卿』を暮らす事にした周理兄弟、そして次回、ほぼほぼ最終章とエピローグだったり……
>>143
痛い、痛過ぎる……そんな事を思いながら輪廻は生きる、そして第二十五章、始まり始まり。
>>144
外円の兄貴を弄りたかったんです、だからあんな冒頭に……えへへ。
>>145
にとり登場、案外面白い登場になった気がする。
>>146
はい、第二十五章終了、そして次回の更新で全てが終わります、さぁ、次回の更新は一体どうなる事でしょう? やりたい事が多過ぎて、どんなオチ、どんなネタになるのかが分からないぞ……? 頑張れ、来週の自分、未来の自分……全部全部お前達に掛かっているんだ。
>>147
今回で最終回(最終章)です、そして書いていて、これを書く事が出来なくなるのは悲しいなぁ、と思いました。
>>148
『幻想卿』本人ねぇ……? 一体誰なんでしょう?
>>149
そして時間は進んで三時間後──
>>150
最後はぐだぐだしたけど、完結です、いやぁ、完結出来て嬉しいです、後はキャラ達の設定を投稿し、最後に後書です……本編は完結しましたが、輪廻達のお話はまだまだ続く事でしょう──この作品の続編が書ける事を待っています。
>>151
『東方奇妙譚』の後書です、まさか色々と書き過ぎて、文字数が……(汗)
>>152
『東方奇妙譚』の設定資料集です、色々と書いたけど、使わなかったり……何で使わないのだろう? 後、この投稿で『東方奇妙譚』に書き込む事はなくなります、読者のコメントを待っています!
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~
*137*
一瞬で動いた……自分はそう思いながら目の前の周理外円に対し、『スタンド』で殴りかかる。
「修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅ァァッッ!!」
「ふ、フンッ!」
周理外円は急いで左手で自分を吹き飛ばす。すると周理外円の周りはまた『止まって』しまった。い、一体何が起きているのか……? 周理外円がそう考えていると、其処に寝転がっているメイド──基、十六夜咲夜だ──を思い出す。確か奴の能力は『時を止める』みたいな能力だったな……? も、もしかしてッッ!? 『私の左手の能力、それは『時を止める』能力』なのではないか……? と思う。そ、それなら、あの『鋭利な石』のお陰で……!! そして能力を発動した後に『時が止まった』……と、言う事は、私の能力は『右手の能力に『時を止める』能力が付加した』と言う事か!? 『左手でモノを弾いたら一定の時を止める事が出来る』能力になったと言う事か!? 周理外円はそう思いながら片手で顔を押さえて、笑う。
「あは、アハハハハハハ!! これは面白いぞ!? 『時を止める』なんていう面白い『スタンド』能力! 一体誰が発現したというのだ!? もしかして私が『初めて』かもしれんなぁぁぁ!!」
周理外円がその場で顔を押さえ、笑いながら壁に埋まった自分に向かってきて、その前で立ち止まる。そして周理外円が微笑みながら言う。
「フフフ……こんなに素晴らしい兄を手に入れて良かったなぁ。お前も私のコマになれば良かったのに……こんの、ガキガキガキガキガキガキガキガキガキガキィィッッ!!」
周理外円はそう言って、自分に『スタンド』でのガキガキラッシュをお見舞いする。自分の肉体に周理外円の『スタンド』の拳が深く深く刺さり、大ダメージが蓄積して行く。だが、まだ周りは止まっているので、ダメージはまだ走らない。そして周理外円のガキガキラッシュが終わった後、周りがゆっくりと動き始める。
「う、うぅっ……」
自分が立ち上がろうとすると、肉体に謎の痛みが走る、な、何なんだこの痛みは!? 自分はそう思いながら謎の威力、謎の痛みを受け、壁の奥へ奥へと押されていく。そして目の前には周理外円の姿が。多分コイツが『何か』をした……! だが、その『何か』とは何か、自分には分からない──
「おいおい、そんなんで気絶するなよぉ?」
周理外円はそう言って、自分の髪を掴んで睨む。だが自分はあまりの痛みで何も出来ない──そう思った矢先だった。自分の口に『何か』が投げ込まれ、飲み込む。
「……? 俺は一体何を飲み込んだんだ……?」
自分がそう言った瞬間、『いきなり体の痛みが消えた』、いきなりの出来事だ、更に体が軽くなり、まるで、全身バネになった気分だった。
「……ふぅ。間に合ったわね……初めまして。私は八意 永院(やごころ えいいん)、医者をしている者よ? でも、『生きていて』良かったわ。まぁ、『死んでたら』、錠剤も飲み込めないしねぇ?」
フフフ、と笑う八意永院、自分は不思議がりながら八意永院に問う。
「あ、アンタ……一体何を飲ませたんだ……?」
「何を飲ませたか? そんなの簡単よ。『痛み止め』よ。更に傷の回復を促進する薬入りよ? これで、アンタの体は万全、満身創痍から、元気溌剌(はつらつ)になった筈よ?」
そう言って、隣の兎耳少女の頭を撫でる。
「もう、師匠ったら、あんな小さい的に錠剤を撃てだなんて……結構集中したんですからね!」
「はいはい、分かっているわよ。偉い偉いウドンゲ」
「もう! 私はそんなに幼くないですよ!」
兎耳少女の頭を撫で続ける八意永院に対し、周理外円は静かに八意永院を見つめる。
「アンタ……何時の間に私の背後に?」
「さぁ? でも、私の姫様は『永遠と須臾(しゅゆ)を操れる能力』だから、自由に移動出来るわよ?」
「『永遠と須臾』……? 須臾とは?」
「あら? そんな事も分からないの? 白衣の癖に? 須臾(しゅゆ)とは、『1000兆分の1』の時間の事よ。本当に短いけれど……姫様は『時間を操る』ように操れるわ。これで分かったかしら?」
そう言う八意永院に対し、頭を抱えながら周理外円が言う。
「……全然分からんが。大まかに言えば、刹那よりも短いと?」
「そう言う解釈でも良いわね? でも、何で白衣着ているのに分からないの? 馬鹿なの?」
「あぁ、そうだよ。私は好きで白衣を着ているだけだからね。実際知恵はあまり無い」
「あら、そうなのぉ? じゃあ、馬鹿なんだ。面白いわね。研究対象にさせてくれない?」
そう言う八意永院に対し、周理外円が返答する。
「厭だね」
周理外円は自分から手を離し、八意永院に向かって『スタンド』を飛ばし、攻撃しようとする。だが、八意永院はその場で微笑むだけだ。そして八意永院の顔面に『スタンド』の拳が当たるか、と思われた瞬間、周理外円はその場で姿勢を崩し、前に倒れる。『スタンド』も周理外円が倒れるのと同時に八意永院の顔面数センチから地面へと倒れる。八意永院はその場でまだ微笑む。
「な、何が起きた……?」
周理外円がそう言うと、周理外円の背後に立っていた自分が言う。
「あぁ? 簡単だよ? 『俺が殴った』だけだよ? てめぇはあの医者が敵じゃねぇだろ? 『俺が敵』だろうがぁ! 俺は……お前を倒す! そしてこの『幻想卿』から脱出するんだぁぁ!! 修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅ァァッッ!!」
自分は背中を向ける周理外円に対し、『スタンド』の修羅修羅ラッシュをお見舞いさせる──これで少しは体力を削っただろう、自分はそう思いながら修羅修羅ラッシュを続ける──