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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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「ふ、フン!」
 周理外円は自分の修羅修羅ラッシュに対し、『スタンド』でラッシュし返す。
「こんのぉ……ガキガキガキガキガキガキガキガキガキガキィィッッ!!」
「うるせぇ! 修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅ァァッッ!!」
 自分と周理外円の『スタンド』の拳がぶつかり合う。勿論自分にも拳部分に痛みが走る。『スタンド』と自分は痛覚を共有するので、パワーが高い周理外円の『スタンド』の拳を受けて、痛みが走っているのだ。だが、そんなの『関係ない』!! 俺は! 目の前の周理外円を倒すのみ! 自分は痛みを耐えながら、修羅修羅ラッシュを周理外円に放つ。
「うぉぉぉ!! 修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅ァァァァッッッッ!!」
 周理外円の『スタンド』より、此方の『スタンド』の方が早い! 何度も何度も周理外円の『スタンド』に自分の『スタンド』の拳をぶつけて行く。勿論自分にだって、隙が生まれたら、殴られて、大ダメージを負ってしまう。だが、今、『大ダメージは負わない』のだ。何故なら、八意永院の薬があるからだ! 血が出ても、痛みは感じない。麻酔でも掛かっているのか? もしくはアドレナリンを分泌しているのかは分からないが、体が動ける今がチャンスなのだ。もっともっと何度も何度も周理外円に修羅修羅ラッシュを放つ。
「いっけぇ!! 修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅ァァァァァァァァッッッッッッ!!」
 自分の『スタンド』の拳が段々と早くなっていく。まさか今の自分と共に『スタンド』も『進化している』……? 実際はどうかは分からない。でも、『進化している』のなら、もっともっと周理外円に修羅修羅ラッシュを放つのみだ。
「くたばれぇぇぇ!! 修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅ァァァァァァァァッッッッッッッッ!!」
 何度も何度も周理外円に修羅修羅ラッシュを与えるが、まだまだ意識がある。だったら俺も……意識を失う迄『殴り続ける』のみ!! 自分はその場で大きく息を吸って、周理外円に言う。
「これで……最後だぁッッ!! 修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅修羅ァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッ!!」
 大量の『スタンド』の拳が周理外円に当たる。ちゃんと拳が当たっている感触は感じる。後は周理外円にダメージが行けば良い。自分はそう思いながら周理外円に最後の一発を放つ。
「修羅ァ! ……ハァハァ。こんなに『スタンド』で殴った事は無い……こ、これで倒れたかな……?」
 自分がそう言って、ボコボコになった周理外円を確認する。だが、周理外円は静かに立ち上がって、顎に手をやる。
「ま、まさか私の弟がこんなに出来るとは……だが、私はまだ立ち上がる……お前を殺害する迄なぁ!?」
 周理外円がそう言うと、ヘカーティアが周理外円に飛び蹴りを放った。スカートなのに飛び蹴りって……中々に凄い行為だぞ? 自分はそう思いながら呆れる。
「あのねぇ……アンタ、輪廻を殺害するとか言っているけどさぁ……その前にあの巫女も言っているじゃない? 『此処じゃなくて外でしろ』ってね? なのに何で『外でしないの』よ? 此処は室内よ? 兄弟喧嘩をするなら、外でしなさいよ?」
 ヘカーティアはそう言いながら周理外円の懐を小刻みに踏む。すると周理外円は口の端を歪ませながら言う。
「お前……よくも私の体に触れたな……!」
 周理外円はそう言って、『スタンド』でヘカーティアを吹き飛ばそうとする。自分は急いでヘカーティアに逃げるよう叫ぶ。
「逃げろヘカーティア! やられるぞ!?」
「やられる? この私が? この『地獄の女神』がぁ?」
 ヘカーティアはそう言って、周理外円の顔面を強く踏んだ。すると周理外円は顔面の痛みで『スタンド』を消滅させてしまう。
「はぁ……あのねぇ、『地獄の女神』に勝てるとでも思ってるの? 皆ぁ! 此処に居る全員で輪廻を助けましょうー!」
 ヘカーティアがそう言うと、直立不動の皆が『おぉー!』と一斉に同じ言葉を発す。そして我先にへと、周理外円の方へ向かい、周理外円を蹴ったり殴ったりする。勿論周理外円だって反抗する、周理外円は反抗する為に『スタンド』を出すが、ヘカーティアに顔面を踏まれ、『スタンド』を消滅させる。……もしかしてヘカーティアって『スタンド』が見えているのか……? 自分はそう思いながら、殴られ、蹴られ、大ダメージを負う周理外円を見て、その場で尻餅をつくように座りこむ。つ、疲れた……こんなにも激しい『スタンド』バトルは初めてだ──自分はその場で深呼吸し、虚空を見つめる──

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