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【鬼滅×花子くん】短編集続編 六人の軌跡
作者: むう  (総ページ数: 151ページ)
関連タグ: 鬼滅 花子くん 2次創作 オリキャラあり 戦闘あり 恋愛要素あり 
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 更新遅くなってごめんね。続き行くよ。

〈柱たちのお話〉

 炭治郎「改めて皆さんを見てみると、包帯とかギブスを付けている方が多いですね。
     どうかされたんですか?」
 善逸「た、確かに確かに!! 柱の手にも及ばなかったってことですか、相手が!」
 伊之助「特に霞の……なんつったっけ……虫郎?」
 睦彦「間違い方にだいぶ悪意があるな!?」
 仁乃「む・い・ち・ろ・う! 全くもうっ(プンプン)」

 無一郎「僕がどうかした?」
 炭治郎「いや……時透くんだけ隊服じゃなくて入院服だから気になって」
 義勇「違う」
 しのぶ「無一郎くん、朝寝坊して着替える暇なかったんですよね(ニッコリ)」
 かまぼこ隊一同「そっち系!!?」

 宇髄「何かよ、俺たち同じ病室に連れていかれて地味ぃに治療してたんだけど」
 蜜璃「今日『柱合会議よー』って起こしに行ったらスヤスヤ寝てて、可愛くって」
 伊黒「そこは起こせ甘露寺。一人だけ入院服で会議に参加など許される事ではない」
 煉獄「まあ時透はこの中でも一番重症だったし仕方あるまい!!!」
 義勇「…ところで」
 実弥「さぁて、話さねえといけねえなァ」
 悲鳴嶼「……そうだな……南無阿弥陀仏……」

 お館様「では始めようか。君たちが行った場所で何が起こったのか」

 しのぶ「私は最初、冨岡さんとの合同任務の予定で列車に乗ったんですが…」
 義勇「…なんと」
 蜜璃「目的地変更になったんです。私は無一郎くんと移動していたんですけど、
    鴉に案内されて駅へ向かいました」

 宇髄「柱9人の合同任務になって、北北西の町へ向かったら、それは派手な状態で」
 伊黒「あの状況を派手と呼べるのか…家は崩壊し屋根は吹っ飛び、惨い有様だった」
 無一郎「それで……えーーっと、人もいないから取りあえず町を探索しようという話になって」
 義勇「…そしたら」
 実弥「冨岡が『後ろ!』っていきなり大声出すもんで、振り返ったら雑魚鬼が大勢」
 悲鳴嶼「……私たちは即座に戦闘を開始しましたが、
    敵は私が今まで見たどの鬼にも当てはまらない体質でした」


 炭治郎「雑魚鬼……? 大勢いたとしても下級の鬼なら皆さんで倒せるんじゃ…」
 善逸「でも、倒せなかったんでしょ?? どんな鬼よ! 
    っていうか冨岡さん、あなたずっと接続詞しか言ってませんよね!?」
 伊之助「『せつぞくし』ってなんだ?」

 ※接続詞とは文と文を繋ぐ言葉 「―。〇〇 −。」〇〇のとこに入るよ。
  例:〜しかし 〜けれども 〜それで etc.


 仁乃「(接続詞しか言わない冨岡さん…ブフォw)」
 睦彦「今まで見たどんな鬼にも当てはまらないって…どんなのだったんですか?」


 しのぶ「まず、再生速度が異様に早かったですね。斬ったと思ったらもうふさがっている。
     あの速度だと上弦と同じ位ですね」
 実弥「それから、頸と思われる位置を斬っても死なねえ。どこを斬っても、倒れないしよ」
 伊黒「血鬼術なのかどうかは分からないが、棘を飛ばしたり透明化できるものもいた」
 煉獄「普通、雑魚鬼は術の使用は不可能! しかしあの鬼は術が使えました!」
 悲鳴嶼「……どんな手を使っても奴らを倒せない……次第にこちらの体力が限界になり、
     9人中5人が失神するほど……」

 お館様「なるほど。そのような鬼と戦って死ななかったのは実に喜ばしい事だね。
     辛い戦闘だったと思うけれど、みんなよく頑張った」
 伊之助「頸を斬っても死なねえ雑魚鬼!? そ、そんなもんどうすんだよ」
 無一郎「………鬼の腕が自分の腹を貫通しました。なかなか抜けなかった」
 善逸「マジいいいい!!?? お腹大丈夫??」 
 無一郎「…もう大丈夫」
 
 仁乃「9人中5人が倒れたんですよね? 治療は蝶屋敷で?」
 義勇「いいえ」
 しのぶ「生憎、私も気絶していましたので、治療は珠世さんの診察所で」

 炭治郎「た、た、珠世さん登場したんですか!?」
 睦彦「『登場したんですか』ってどんな質問だよ炭治郎」
 炭治郎「あ、違う。登場させてあげたんですか??」
 お館様・睦彦「それは作者の言葉」

 お館様「みんなは珠世のところで治療したそうだけど、どういった経緯で珠世と会ったのかな」

 累「……その話は僕から説明します。
   僕は薬をもらいに珠世のところへ向かったんだけど、丁度北北西が合流地点だった。
   町へ向かったら何故か柱が倒れてたから、その場で愈史郎と珠世と話し合って
   皆を救助することにした」

 善逸「お前この作品の中で最も活躍してない!?」
 蜜璃「あの時助けてくれたの、愈史郎くんだったのね!診療所でずっとそっぽ向いてたから〜」
 累「愈史郎の血鬼術で透明化して、雑魚鬼を操っている鬼を見つけた。二人いた」

 柱一同「雑魚鬼を操っている鬼!?」

 しのぶ「やっぱり黒幕が居たんですね」
 義勇「……上弦か?」
 煉獄「その可能性は高い! あれほどの量、あれほどの強さを持つ鬼をけしかけた!
    雑魚鬼はその鬼の術なのかどうかは分からないが、かなりの腕前だ!!」
 宇髄「裏で地味に隠れて、表で派手なことやってたんだなァ」
 無一郎「…累が助けてくれたんだ。ありがとう」
 蜜璃「あの時助けてもらえなかったら私死んでたわ!」
 伊黒「……甘露寺が生きててよかった」
 実弥「それで? お前が助けてくれたって言うのは分かった。重要なのは瞳だ!」
 悲鳴嶼「……上弦か下弦か教えてくれ……南無阿弥陀仏……」

 累「鬼は男と女。男の方は先に逃げていて瞳の数字は分からなかった。
   分かったのは女の方。瞳には、上弦の零とあった」

 かまぼこ隊・柱一同「上弦の零っ!!?」
 

 炭治郎「ゼロ……ゼロなんていたか?」
 善逸「え、ちょっとまって。零ってことはさ、壱よりも強いんでしょ!?」
 伊之助・睦彦「聞いてねぇぞそんな話!!」
 仁乃「……そ、そんな鬼……私たちが倒せる相手なんでしょうか…」

 お館様「そうか…上弦の零か。
     実はね、珠世から話を聞いて、私も上弦の零について調べてみたんだよ。
     そしたらそのことについての記述があった」
 黒髪「こちらの本に記してありました。一部抜粋して読み上げます」
   


  上弦ノ零、ソレハ千年前、
  陰陽師(おんみょうじ)・宵宮(よいみや)家ノ一族二ヨッテ封印サレシ鬼
  ソノ数六体
  彼ラ六体ノ鬼ヲ、六新鬼月(ろくしんきづき)ト呼ブ


 お館様「さて、今度はこちらから話をしよう。六新鬼月と陰陽師の噂を」



 ネクスト→六新鬼月と、彼らを封印した陰陽師の噂、語られる!
      次回もお楽しみに!
  
   
   
 
 

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