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【鬼滅×花子くん】短編集続編 六人の軌跡
作者: むう  (総ページ数: 151ページ)
関連タグ: 鬼滅 花子くん 2次創作 オリキャラあり 戦闘あり 恋愛要素あり 
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 【うどんを食べ終わって】

 炭治郎「さて、そろそろ行くか。禰豆子、ほら(手を差し出して)
     もう夜だし、一緒に歩こう」
 禰豆子「ムームー!!」
 善逸「ね、寧々ちゃん、途中まで送ってくよ!! ほら手を出してごらん!」
 伊之助「全然反省しない奴がここにいるぞオイ」
 仁乃「ま、まぁ、何かあったら『私とむっくんで』止めるから一応目をつぶっとく」
 睦彦「へ? あ、うん、そ、そうだなー(違う方へ視線をそらして)」

 〜かまぼこ隊・花子くんたちと一緒に歩き出す〜

 炭治郎「それで、寧々ちゃんたちはどちらへ?」
 寧々「実はー。追い出されちゃったんだよね。
    今からその家にもう一回戻ろうと思ってるけど、今度は大丈夫かな…」
 花子「何かあったら、俺がどうにかしてあげるよ」
 光「いや、そう上手く行くかな……。実際花子もやられてたしアイツに」

 善逸「追い出された? 誰に?」
 寧々「えーーっと確か……宵宮…有為ちゃん?」
 かまぼこ隊一同「何だってぇぇ!?」
 花子「? 知り合い?」

 〜かまぼこ隊一同・臨時話し合い〜

 炭治郎「宵宮って名字、間違いないな。陰陽師の一族の生き残りの子だ」
 善逸「うんうん、名前もバッチリあってるし!」
 伊之助「じゃあコイツらの目的地って俺らと一緒ってことかよ?」
 睦彦「コイツら、宵宮家から追い出されたって言ってたぞ」
 仁乃「じゃ、じゃあ場所知ってるってことだよね! ラッキー」

 花子「どした少年たち」
 炭治郎「えーーと、どうやら俺たちの目的地が君たちと同じだったみたいで」
 寧々「嘘! そんな偶然あるんだ」
 光「ってことは暫く行動一緒?(善逸をジー――と見て)」


 善逸「(なんかすっげえ警戒されてる……ここは話題を変えないと…)
    と、ところで、花子って言った? 君の周りにふわふわ浮いてんのって……」

 炭治郎「もしかして……霊魂?」
 仁乃「ギャ――――ッ 怖いのムリ―――――!」
 睦彦「うるさい! いや、怖いっつっても普通の幽霊だぜ?」
 仁乃「何普通って! 普通って何?」

 伊之助「弱っちそうじゃねえか。どこが怖いか俺には分かんねえ!
     背は俺の方が高いし、浮いてるだけで何もしてこねえし鬼の方がまだ怖いね!」

 花子「君たちの言う通り、俺の周りに浮いてんのは人魂。霊魂ってやつだね。
    それと、嘴平って言った? 俺を舐めるとぉ、猪鍋にしちゃうけどいいのー?
   (包丁キラリ☆)」

 伊之助「(ブルブルブルブル)」
 善逸「ギャ――ッ 刃物はやめて! やめて君怖いから!」
 寧々「怖がられてる…。確かに花子くんっていつも脅すから…」

 炭治郎「あの、脅しに包丁を使うの良くない。
     あと持ち運びには気をつけないと手を痛めるぞ?」
 仁乃「また微妙に話がずれてるよ、炭治郎さん」
 睦彦「トイレの花子さんって言う幽霊なんだろ? 厠(トイレ)に住んでるなら何で包丁何か」

 寧々「………そ、それは…(チラリと花子くんを見て)」
 光「えー―っと、うーんと」
 花子「あ、これ? 護身用」

 かまぼこ隊一同「護身用で包丁持ち歩く奴始めて見るぞ!?」
 花子「でも君たちも人この子と言えないんじゃない? 刀持ってるけど何に使うのぉ?」
 光「あ、確かに」

 炭治郎「鬼を倒すためです!! 俺たち、鬼殺隊なんで!(キッパリ)」
 禰豆子「ムー!」
 善逸「ちょ、ちょっと炭治郎! 間違ってないけどストレートすぎない?
    警戒されたりするんじゃない? そんなこと言ったら」
 伊之助「じゃあ俺が答えてやる! 鬼を殺すためだ!」
 仁乃「さらにひどくなった!」

 睦彦「えーーっとお前ら、人食い鬼って信じる?」
 花子くんキャラ一同「信じる(即答)」
 かまぼこ隊一同「早っ!」

 寧々「ふふん。これでも私、そーゆーのには耐性あるんだから!
    花子くんでしょ、よいせいさんでしょ、16時の書庫に首折りさん、人魚にカガミジゴク!
    あと、ミサキ階段で巨大なハサミと戦ったんだからね!」
 光「あの階段は怖かった……」

 善逸「あ、何か大丈夫みたいだね……」
 炭治郎「どうやらこの三人の出身地ではハサミは巨大なんだな」
 伊之助「……こええぇな」
 睦彦「いや、そういう意味で言ってんじゃないと思うぞ」
 仁乃「恐らく、あの三人は鬼より遥かに怖いものを知ってるみたいだから安心だ」
 

 花子「あれ? でも八尋って、勝手にイケメンと怪異に引っかかって俺に助けられてるじゃん。
    ほとんど自分から…」
 寧々「それは言わないお約束!!」
 光「お、俺も先輩のこと助けてるぜ!」
 花子「でも少年は俺のことも払えなかったじゃん?」
 光「それも言わないお約束―――!!」

 花子「ふーん。君たち、人食い鬼と戦ってるんだ」
 炭治郎「実は……禰豆子も鬼なんだけど、人は襲わなくて」
 禰豆子「ムームー」
 善逸「禰豆子ちゃんがキュートで可愛いってことを俺は知ってるよ!
    ………てアレ?」

 花子「……鬼!? 」
 寧々「まさか、こんな可愛い子が?」
 光「先輩は下がっててください! 俺が行きます!」

 炭治郎「違うんだ! いや違わないけど、人は襲わなくて…」
 善逸「だからかわいいって言ってるだろうこの俺が!」
 伊之助「紋逸の話は訳分かんねえがここで戦うのはやめた方がいいぜェ(刀を持って)」
 睦彦「……でないと、痛い目に…」

 花子「? 何だこれ、黒い手が体に巻きついて…」
 寧々「キャア! 何この腕! 離して!」
 光「先輩―――!」

 仁乃「やだなあ。そんなに怖い?(仁乃の血鬼術・暗黒の魔手で三人をぐるぐる巻きに)」
 炭治郎「仁乃ちゃん!」
 善逸「俺らはこういうの何とも思わないけど、こいつらにとっては怖いみたい」
 伊之助「こんなのでビビって情けねぇ奴らだぜ!」
 睦彦「お前言い方酷いだろ!」

 仁乃「………禰豆子も鬼だけど、私も半分鬼だよー?
    禰豆子は人を襲わないし、私は鬼化しない体質だから危害は与えないけど、
    そっちが襲う気なら……」

 寧々「襲わないよ! ただびっくりしただけ!
    それに、今の仁乃ちゃんより有為ちゃんの方が怖いから!」
 花子「俺はただ、八尋が襲われないか心配だっただけさ。早くこの腕どかしてよ」
 光「おい、離せコラ! おい…うわっ(腕が消滅)」

 花子くんキャラ一同「(ドサッと地面に倒れて)」
 仁乃「許しまーす。これからよろしく!」
 
 炭治郎「今の仁乃ちゃんより怖いって、有為ちゃんって一体どんな性格なんだ?」
 善逸「もしかしてアオイさんみたいな? そう言うガミガミタイプ?」
 伊之助「誰だろうが俺には関係ねえ!」
 仁乃「どんな子なの? 宵宮有為ちゃんって」
 睦彦「確か……お前ら、『召喚された』って言ってたよな」

 花子「そうだねぇ、俺たちは学園女子トイレにいたんだけど、突然床に紋様が浮かび上がって、
    気づいたときには宵宮の家の前にいたよ。
    宵宮が俺たちを召喚したらしいんだけど、どうも本人が言うには
    俺らを呼びだす気はなかったんだって」

 寧々「出会ってすぐ、顔をしかめて『一遍死んでください』って言われるし、
    だ、大根足なんて悪口言うしっ! 白髪の可愛い子だったけど許せないわ!」
 光「俺なんか『交通安全ピアス』って言われた! 許せん!」

 かまぼこ隊一同「それはそれは……」
 炭治郎「結構毒舌キャラなのかな」
 善逸「毒舌って言ったら……」


 無一郎『ちゃんと頭で考えて行動しなよ。赤ん坊じゃないんだから』

 伊之助「アイツよりやべぇ奴ってことか?」
 仁乃「追い出されたって言うけど、私たち大丈夫なのかなぁ」
 睦彦「なんかあったら俺がその………守る……」


 花子「お、よく言った刻羽少年!」
 寧々「キャー睦彦くんカッコいいー!」
 光「………(花子に乗せられた感じはあるけど)」

 かまぼこ隊一同「それじゃあ、追い出されないように頑張ろう!」
 花子くんキャラ一同「オー!」


 ネクスト→陰陽師の生き残りである宵宮有為との出会ったみんな。
      ただしその出会いは最悪の展開になり…。
      次回もお楽しみに!
 
 
 

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