完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

【鬼滅×花子くん】短編集続編 六人の軌跡
作者: むう  (総ページ数: 151ページ)
関連タグ: 鬼滅 花子くん 2次創作 オリキャラあり 戦闘あり 恋愛要素あり 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~

*65*

 【トイレの花子さん 善逸ver,】

 〈廊下にて〉

 善逸「(トイレから出て来た炭治郎を発見)あ、炭治郎、お前どこ行ってたんだよ!
     もうすぐ夕飯だって………ん???」
 炭治郎「善逸。どうかしたのか?」

 善逸「お前……頭の傷、治った?? 見当たらないんだけど」
 炭治郎「あぁ、うん、代償として支払った!」

 善逸「へ?? 代償ってどゆこと? 主語ないから全然分かんないんだけど…」
 禰豆子「(炭治郎の陰から顔を出して)」

 善逸「禰豆子ちゃん!! 今日も可愛いね。君のお兄ちゃんがちょっと変なんだけどさぁ」
 禰豆子「おにいちゃを、ぐろうちゅな」
 善逸「…………しゃ、喋ったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!(ハートズッキューン!)」

 禰豆子「ちゃべる!」
 善逸「何でかな、俺の愛の気持ちが禰豆子ちゃんに届いたからかな!?
    どっちにしろすっごくうれしいよ! 可愛すぎて死にそう!!」

 禰豆子「ぜんいちゅ、あいのきもち、ちらにゃい(ニッコリ)」
 善逸「………舌足らずだから今のコメントは聞こえなかってことで!!」

 炭治郎「花子くんに、『妹を人間に戻してください』って頼んだら、
     禰豆子が喋るようになったんだよ」
 善逸「マジで!!?? 何で?? どういう原理で??」

 炭治郎「それは分かんないんだけど、善逸も叶えてほしい願い事とかあれば叶えてもらったら?」
 善逸「出来んの!?」

 炭治郎「うん。トイレの壁を三回ノックして、
    『花子さん花子さんいらっしゃいますか』って尋ねて扉を開けるんだ。
     あと、願いをかなえてもらう代わりに代償を支払わなきゃいけなくて」
 
 善逸「代償ってまさかそれ???」
 炭治郎「……だって、『人の大切なモノ』って条件だし、慎重に考えないといけないだろ?
     傷は頑張った証だし本当は支払いたくなかったんだけど……」

 善逸「ま、まあ仲間に比べたら傷なんてちっぽけなものですよ!! でも、それなんだ」
 炭治郎「善逸も、良かったら試してごらんよ、花子くんサービス」

 善逸「サービスなんだ!? まぁ…考えておくわ。早く部屋に戻れよな」
 炭治郎「うん」
 禰豆子「ぜんいちゅ、ばいばい」

 善逸「(ニッコリ)あとでね禰豆子ちゃん!! 待っててねぇ〜!」
 禰豆子「……きが、むいちゃらにぇ!」
 善逸「『気が向いたら』という辛辣なコメント、頂きましたありがとうございます……」


 〈トイレ〉

 
 善逸「(トントントン)花子さん花子さん、いらっしゃいますか?(ガチャリ)」

 〜しーん〜

 善逸「いないじゃない!もうどこ行ったのよサービスなんじゃないの!?」
 ???「こっちだよ……」

 善逸「ギャァァァァァ!!!背後から来るのやめて! 
    内臓が口から出そうだったんだぞ、そうなったらお前人殺しだからな!
   (バッと振り向いて)」
 
 花子「やあ、我妻。もしかしてさっき竈門に俺のこと教えてもらって来たの? ちょろいねぇ」
 善逸「お願い何でも叶えてくれるって本当ですか!(ちょっと食い気味)」
 花子「うん、大体のお願いは叶えてあげられると思うよ」

 善逸「あ、あと、禰豆子ちゃん喋らせてくれてありがとう! 
    でもちょっと俺に対して冷たい気がするんだが!」
 花子「それは俺じゃなくて直接本人に聞いた方がいいと思うよ?」
 善逸「嫌だぁぁぁぁぁぁ(泣)自分が傷つくの目に見えてるから嫌だぁぁぁ!!」

 花子「……よしよし。(善逸ヾ(・ω・*)なでなで)それで、願いは?」
 善逸「禰豆子ちゃんと付き合わせてぇぇぇ〜! お前だけが頼りなんだよぉー」

 花子「ほー。恋愛成就ね、お相手は竈門妹か。でも竈門妹って好きな人…」
 善逸「それはお前の作り話だろぉ!??」
 花子「いや、さっき聞いたの。喋れるようになったからさ」

 善逸「どどどどどど、どうでした!?(花子くんにすり寄って)俺だったら嬉しいな!」
 花子「期待してるとこごめんけど、好きな人は竈門だって」

 善逸「ここは兄弟愛を素晴らしく思うべきだろうけど俺はショックを受ける!!」

 花子「正直だねぇ。俺もさーぁ、願いを叶えてあげたいだけどさぁ、
  『竈門妹と付き合いたい』という願いを叶えた場合、竈門妹の恋心はどうなるのかなーって」
 善逸「お前意地悪だなぁぁ!!」
 
 花子「それでも叶えてもらいたい?」
 善逸「ぐっ………。ちょ、ちょっと待って、違うのにする……」
 花子「おぉー。優しいねぇ」

 善逸「アー――でも禰豆子ちゃんと付き合いたいよぉ―――。でも悲しませたくないよぉー。
    あっ」
 花子「どうした?」
 善逸「お願い、決まったわ」

 花子「………ほほう。お願いを、聞かせてもらおうか」
 善逸「『将来』禰豆子ちゃんと付き合えるようにしてください!」
 花子「ちょっとだけ内容を変えただけでほぼ内容一緒…」

 善逸「だってぇぇぇ、諦めきれないもん!!」
 花子「わかったわかった。でも、代償は、ちゃんと支払ってもらうよ」
 

 善逸「ああーハイハイハイハイ。ちょっと待ってね―――」




 −−−−−−−−−−−−−−−
 −−−−−−−−−−−
 −−−−−−−−



 花子「お、決まった顔をしてるね。じゃあ代償は何か聞いちゃお」
 善逸「俺の金髪を元の色に戻すことを代償にするわ!!」




 ※1年後か10年後か100年後かどうかは知らないが、将来善逸は禰豆子と付き合えるように。
  その代償として、善逸の髪は金髪から黒に戻った。。。


 ネクスト→次回は伊之助ver,をお届けします!
      お楽しみに!
 
 

64 < 65 > 66