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【鬼滅×花子くん】短編集続編 六人の軌跡
作者: むう  (総ページ数: 151ページ)
関連タグ: 鬼滅 花子くん 2次創作 オリキャラあり 戦闘あり 恋愛要素あり 
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*71*

 
 >>89 そうなの〜!?寂しい…。
    気が向いたらいつでも来てね。
    私も気が向いたらそっちの掲示板にも顔出しすると思う。


 続きです。


【ターゲット其の5 悲鳴嶼】

 寧々「………な、なんか不死川さん怖かっった……。
    みんな普通にお話しできるの凄いなぁ(廊下をさらに進む)」

 悲鳴嶼「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏……南無南無」
 寧々「…………(なんか部屋の前で念仏唱えてる人いる……)」

 私は一瞬凍り付いた。
 ここで話しかけるべきか迷う。
 悲鳴嶼さんって言ったっけこの人。背がすっごく高い。そして、何か泣いて念仏唱えてる…。
 
 寧々「(か、悲しい事でもあったのかな…。飼ってたハムスターが死んだとか…)
    い、いやいや大正時代にハムスター何て言う品種はいない…」

 悲鳴嶼「チラッ」
 寧々「(うわ、視線あっちゃった)……ど、どうも」

 目が合ってしまったなら仕方ない。 観察しよう。

 寧々「大丈夫ですか? ずっと泣いてますが…」
 悲鳴嶼「あぁ、先ほどから冨岡が厠(トイレ)から出てこない…南無阿弥陀仏」
 寧々「あぁ…た、多分、お、お腹の調子でも悪いんじゃないですかね」

 ヤバい。義勇さん、私とのやりとりが原因でお腹壊しちゃったみたい…。
 体にも影響しちゃった…。私の馬鹿!!
 そ、それはいいとして…。

 寧々「あの、心配なのは分かりますけれどわざわざトイレの前で念仏唱えなくても」
 悲鳴嶼「ああ、何と哀れな冨岡……南無阿弥陀仏……」
 寧々「え、えーっと私の声届いてますか」

 悲鳴嶼さん。大きな体のわりに(失敬)、凄く仲間想いの優しい人だ。
 で、でもだからといってトイレの前で南無南無言うのは良くないと思うっ。


 〜と、厠の扉が開いて〜

 義勇「悲鳴嶼、いくら何でも念仏までしなくていい…(げっそりとした顔)」
 悲鳴嶼「………そうか……腹の調子はどうだ……南無阿弥陀仏……」
 義勇「ちょっとまだ痛い」

 寧々「ごめんなさい私のせいで」
 義勇「いや動揺した俺が悪かった…ちょっと寝てくる」
 寧々「ふて寝!!?」

 悲鳴嶼「………冨岡は体調がすぐれないようだ…可哀そうに…南無阿弥陀仏……」
 義勇「(二人に背を向けて歩き出す)でも俺より伊黒の方が動揺するだろう」
 寧々「いぐろさん、ですか。なるほど…」

 悲鳴嶼「伊黒なら庭にいたぞ…」
 寧々「ありがとうございます、ちょっと挨拶してきます」


〈蝶屋敷・庭〉

【ターゲット其の6 伊黒】

 伊黒「甘露寺。今日はあんまり喋らないじゃないか」
 蜜璃「あ、えっと、先日の任務でお腹を怪我したので、喋ると傷が開いちゃうからって―」
 伊黒「何っ!? 何故それを早く言わないっ。大丈夫なのか」
 蜜璃「安静にしとけば問題ないってしのぶちゃんが」

 寧々「(庭に出て)あ、あの人かな……。!!?」


 …………宇髄さんも個性強かったけど、伊黒さんも中々のインパクト…。
 まず、ヘビをヘッドホンみたいに首に巻いてるあたり。
 あと、左右色が違うオッドアイだし(日本でオッドアイってなるものなの?)
 ほ、包帯つけてるけど中二病か何かですか??


 寧々「(一番よく分かんない人が現れた)あ、あのー」
 蜜璃「あ、あなた確か、寧々ちゃんよね。私、甘露寺蜜璃です、よろしくね〜」
 寧々「(わ、甘露寺さん気さく!)寧々です。よろしくお願いします!」

 伊黒「甘露寺と馴れ馴れしく喋るな、愚民」
 寧々「ぐ、ぐみん!?」

 何か急に悪口言われた……。
 こ、この人がからかいやすい人??

 寧々「な、なんで甘露寺さんと喋ったらいけないんですか?」
 伊黒「………黙れ」

 なんか甘露寺さんと私が喋ることがいやらしい。
 あ、なるほど! 分かった。

 寧々「あの、伊黒さんって、好きな人いますよねっ(これでどうだ)!」
 伊黒「カーッッッ(赤面)」
 蜜璃「えぇぇぇぇ!? いるんですか伊黒さんっ」

 伊黒「い、いない。いないに決まっている」
 蜜璃「だ、誰ですかお相手は!」
 伊黒「(お前だよ!)…………だからいないって言ってるだろうが」

 寧々「(これは新たな発見!)」


 伊黒さん。包帯・オッドアイ・蛇と最初の印象はちょっと怖い人だと思いました。
 けれど甘露寺さんを好きだという事実が分かり、ちょっとほっこりします。

 伊黒「じゃあな、さっさと散れ大根足!」
 寧々「だ、ダイコンアシ……(グサッ)」

 だ、大根足は一言余計ですっ!!


〈蝶屋敷・客間〉

【ターゲット其の7 無一郎】

 寧々「(部屋の扉を開けて)何よもうみんな!私、なりたくてこんな足になったわけじゃないし」
 
 無一郎「へぇ。赤字なんだ。貧乏なんだね」
 有為「害虫野郎。今すぐ駆除して差し上げます!」

 寧々「け、ケンカはダメだよ」
 有為「何ですか寧々さん。ボクと昆布の話に割り込まないでください」
 無一郎「……あの、僕はいつから海藻になったの?」

 ? 僕?
 あーなるほどね、この髪が長い子、有為ちゃんと同じ僕っ子かぁー。
 可愛いー。

 寧々「ね、ねえあなた。好きな彼氏のタイプとかってなんかある?」
 無一郎「……え(スキナ カレシノ タイプ???)」

 寧々「私はねぇ、年下よりは年上の方がいいかな。あと優しくしてくれる人が好き」
 無一郎「……あ、あの、僕……(男なんだけど…)」

 寧々「僕っ子なんだ、可愛いねー。何歳?」
 無一郎「……(ボクッコ???)じゅ、14」
 寧々「へぇ。二歳下かぁ…。お名前聞いてもいいかな?」

 無一郎「…時透無一郎ですけど…」
 寧々「へー。ときとう・むいちろう。なるほどー」


 ……・……ん? ちょっとまって。
 時透無一郎? え、え、え、男の子??

 寧々「コンペティション高すぎ―――!!(勘違いにようやく気付く)」
 無一郎「………はい??」
 寧々「もうなんなの、なんなの!?」
 無一郎「………そっちこそなんなの」


 時透無一郎くん。こんな外見でも男の子でした。
 勘違いして申し訳なかったです。。


 ネクスト→第参話は睦彦のチョコレート大作戦☆
      次回もお楽しみに!


 
 

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