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ろくきせ恋愛手帖
作者: むう  (総ページ数: 113ページ)
関連タグ: 鬼滅 花子くん 2次創作 オリキャラあり 戦闘あり ろくきせシリーズ 
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*19*

 第2話突入でーす!
 花子くんファンの皆さん、大変お待たせしました!!

 ****************************

 〈寧々side〉


 今日は、夏休みだけど登校日で、私は朝から学園の教室に居る。
 授業と言っても、課題を出したり、夏休みの過ごし方を習ったりするだけのもの。
 だから午前中で授業は終わる。

 今日は有為ちゃんに大正時代へ転移させてもらえるすっごく嬉しい日。
 授業が終わったら超特急で女子トイレへ行って、花子くんや光くんたちと一緒に出発。
 ああ、考えただけでもワクワクする!!


 葵「寧々ちゃん! ニコニコしてるけど、どうしたの?」
 寧々「葵〜。今日、大正時代に行くの。葵も一緒に行かない?」
 葵「ほんと? 良かったら私も一緒に行きたいな」

 茜「アオちゃんが行くなら僕も行くよ!」
 寧々「え、でも1番のお仕事とかは……」
 茜「ミライとカコに任せておけば大丈夫!」


 そうそう、茜くんは七不思議1番なのよね。
 この前の無惨戦では、時間を止めたり大活躍で、葵もちょっとは見直したんじゃないかしら。
 だって、60点って言ってたし。

 
 
 キーンコーンカーンコーン


 寧々「あ、もうHRの時間! じゃあ二人とも先行ってて!」
 茜「八尋さんどこに行くの?」
 寧々「光くんと先輩たち誘ってくる」
 葵「行ってらっしゃーい〜」


 私は慌てて教室を出る。
 葵がのんびり笑って見送ってくれた。流石親友、頼りになる。


 そして頼りになる人はもう一人。
 渡り廊下を渡って、中等部の校舎に足を踏み入れる。
 昇降口横の階段を3階までのぼって、突き当りにある教室の扉をガラッと開けた。


 
 土籠先生「はいじゃあ、あとはHRして終わりだから、早めに準備してくださいねー」
 寧々「(ひょこっ)」
 光「(あ、先輩!)」


 扉から顔をのぞかせると、教室の後ろの方で友達と喋っていた光くんが即座に気づく。
 ちょっとはにかんで、嬉しそうに駆け寄ってくれる彼に、私もにっこりとほほ笑んだ。


 光「お久しぶりっす先輩。先輩から用事なんて、珍しいっすね!」
 寧々「えっと、今日大正時代に行くの。源センパイと一緒にどう?」
 光「そりゃあ行きますよ。楽しみですね!」

 光くん、待ちきれないと言うようにそわそわしてる。
 その様子が餌をまつ子犬みたいで、とってもかわいい。

 
 光「じゃあ放課後、トイレで待ち合わせしましょう」
 寧々「うん、分かったわ。花子くんにも伝えておくわね」


 廊下でひそひそと秘密の会話をする。
 話し終わると、私はまた中等部の校舎を出て、今度は高等部の生徒会室へダッシュ!


 先生「八尋さん、廊下は走らなーい!!」
 寧々「すみませええええええええんん!!」


 廊下を走って走って、ミサキ階段がある2階の美術室前のB階段の4段目を踏……まずに。
 私は突き当りの生徒会室まで一目散にかけた。
 よかった、何も起きなくて。また人形みたいにされたらと思うと怖い。


(ガラッ)


 メイ「じゃああとは、私資料まとめておきますねー」
 輝「よろしく。じゃあまた放課後。(ガラッ)。あ、八尋さん」


 キャッ、源センパイ今日もカッコイイっ!
 生徒会室でシジマさんと打ち合わせしていた先輩は、生徒会室を出ると私にイケメンスマイル。
 はぁ〜〜やっぱりイケメンね……。


 輝「どうしたの? 何か用? また7番にイジワルされたのかな」
 寧々「た、確かに毎回思わせぶりなことをされたり、からかわれてはいますけど…じゃなくて!」
 輝「おや、違うのか。いつでも成敗はできるからね(ニコッ)」


 寧々「えっと、大正時代に行くんです。一緒にどうですか?」
 輝「うん、今日は早めに仕事も終わったし、光と一緒に行けると思うよ」
 寧々「ホ、本当ですか? ありがとうございますっ」

 夢みたい、源センパイとまた一緒に大正時代に行けるなんて。
 みんな誤解してるかもしれないけれど、私の本命は花子くんじゃなくて先輩なんだから!


 (花子「大声で言われるとショックなんだケド……」)


 花子くんのこと、別に嫌いってわけじゃないわ。
 だけど、会うたびに「大根」って言ったり、からかったり、思わせぶりなことするし。
 身長は私よりちょっと低いし、あまりタイプじゃないし。


 (花子「タイプじゃないって、そんなきっぱり言わなくてもいいジャン……」)


 あくまで花子くんとの関係は助手! 光くんに関してもただの後輩。
 私が花子くんと縁を結んだのは、恋愛とはまったく違うことなんだから!
 ……あっちは、色々言ってるけど、私は花子くんのことなんとも……。




 花子『俺からのおまじない♪』




 寧々「あああああああああああああああああああああああっ!!! ///」



 いらないこと考えちゃった! だめ、あれはダメよ。
 あれはもうごみ箱に捨てる! あとあの告白の木も一緒に捨てる!!


 だって花子くんってばドSでスケベでエロでエッチで、まあちょっとカッコイイけど……。
 絶っっっっっっっっっ対にタイプじゃないんだからぁ!!
 私ったら何一人で赤くなってるのよ馬鹿……。

 もう、この話終わり!!
 もう時間もないし、とっとと七峰先輩の所に行って今日行けるか聞いてくるんだからね!!



 ネクスト→次は花子くんsideでーす。お楽しみに♪

 


 

 

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