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ろくきせ恋愛手帖
作者: むう  (総ページ数: 113ページ)
関連タグ: 鬼滅 花子くん 2次創作 オリキャラあり 戦闘あり ろくきせシリーズ 
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*60*


 〈茜side〉

 みんな、こんにちは。
 ごく普通の学生兼、七不思議が1番『三人の時計守』末席の蒼井茜だよ。
 僕はいつものように時計をポッケに入れつつ、アオちゃんと二人で運動会を楽しむつもりだった。


 なのに………。
 なんで『あんたら』がここにいるんだ!
 
 まず、これだけは言いたい。
 七不思議が七番。七不思議が首魁(しゅかい)・僕らのリーダー、トイレの花子さん。

 なんで七番様がここにっ!? 
 ………まさかまたアオちゃんを……。
 今度は何考えてるんだ。許さない。今すぐ世界の端まで追いつめて死なせてやるっ!!
 
 ※いい子はマネしないようにしましょう

 そして、七不思議が二番。ミサキ階段のヤコ。
 なんで二番もここにいるんだ!?
 依り代は壊されたのではなかったのか!?

 そうだ、お前もアオちゃんに何かするつもりなんだな。
 許さない、その狂った頭、今すぐに叩きのめしてやるっ!!

 ※いい子はマネしないようにしましょう

 そして、七不思議が四番。美術室のシジマさん。
 七番様が嫌いなはずなのに、なんでアイツと一緒に運動会に参加してるんだ?

 さ、さてはまたアオちゃんを巻き込むつもりだな?
 だから言っただろ、怪異は嫌いなんだって!
 七不思議1番の名において、今すぐ地獄を見せてあげようか……。

 ※いい子はマネしないようにしましょう

 七不思議五番、16時の書庫の土籠。
 七番様と仲がいいので、ここにいる理由も分からなくはない。

 でも男女先生生徒問わず人気が高いって噂だ。
 アオちゃんがもし、『私、先生が好きだなー』とか言ったら!!
 種に火がつくまえに、処分しておいた方が良さそうだ…………。

 ※いい子はマネしないようにしましょう

 
 茜「そして七不思議が八番・無限階段の八雲。………さてはアオちゃんを……っじゃない!!」
 輝「良かった、やっと正気に戻ったか」
 
 蜜璃「あ、あの子は一体?」
 ルーミア「小っちゃい奴がいるぞー。わはー! 食べてやるのだー」
 仁乃「食べちゃダメ……ってあばばばばばばばばば」
 もっけ「(ズドドドドドドドド)」


 ミライ「くすすっ。ばーか!」
 伊之助「オイこらお前! 俺様相手にいい度胸じゃないかコラ!!」

 七不思議が1番、三人の時計守の一人。未来を司る力を持つ。
 彼女がモノに触ると、そのモノの時間を進める。
 だからいつもは手袋をして、クソじーさん(カコ。過去を司る時計守)が縄につないでる。

 その彼女が今こうしてここにいるってことは………。
 どっかで見たことあるぞこの光景。これがデジャヴ!!
 あれはかれこれ二カ月ほど前。学園で生徒全員が老化する現象で………。

 茜「あンのクソジジいいいいいいいいいいいいい!!!」
 葵「あ、あ、茜くん?」
 茜「だいたいな! 僕が今こうしてここにいるのも、全てアイツらのせいなんだ!」
 葵「茜くん………」
 茜「自作自演だったんだ! ぁぁぁぁ許さんあの二人いいいいい」

 炭治郎「えっと、よくわかんないけど、ドンマイだ茜くん」
 花子「これは………再び出るしかなさそうだねぇ」
 一同「?」

 花子「我ら七不思議!」
 ヤコ「人間と怪異の関係を正しく保ち!」
 ミツバ「平和な学園生活を保つ!」
 茜「はぁぁぁぁ………またか………」
 土籠「ご苦労お察しする」

 ミライはとにかく頭が悪い。
 くすくす笑いながら、せわしなく動き回り、あらゆるものの時間を進めていたずらをする。
 放っておいたらグランドはめちゃくちゃになってしまうだろう。

 花子「しょうがない。っていうわけでェ、やっていこっか」
 
 

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