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*紹介文/目次*
「君に出会えてよかった」
********
こんばんにちは、むうです!
東方、鬼滅、花子くんにハマっている高1女子です。
知ってるよーって方、いつも応援ありがとうございます。
誰コイツって方、この機に是非名前を覚えて帰ってください。
この小説は、六人の軌跡のスピンオフです。
前作は参照のURLや、「完結小説図書館」にて読むことが出来ますよ。
タイトルにもある通り、この小説はキャラ恋愛関係を始め、
キャラの過去や裏話をぎゅっと集めた短編集になっています。
また、話にはイメージ曲をつけているのもあります。
私のおすすめの曲なので、聴いてもらえたら嬉しいです。
あなたの推しの話が載るかも?
楽しんで読んで頂けたらキャラも私も幸いです。
では、短編集も完結までどうぞよろしくお願いいたします。
〈作者からのお願い〉
「脱! 台本書き」目指して現在、セリフ量<場面描写の構成を頑張る日々。
まだまだ普通の文章にはなかなかできず、台本のようになってしまうことがあります。
ちょっと読みにくいかもしれません。すみません。
温かい目で見ていただけると幸いです。
〈注意〉
●スマホだと読みにくいかも
●ネタバレ入るかも
●オリキャラあり
●時々東方キャラ登場
〈ルール〉
●拡散〇
●不定期更新
●中傷行為や荒らし、作品に対してのネット上での暴言×
●キャラの貸し出し〇(その場合コメント)
●また、ネット上での自作発言×
●リクエストなどはコメントにて
上を読んで、OKな方はゆっくりしていってね!
▼むうの雑談掲示板もあるヨ。
「スレタイなんて知らないよ」
「【地縛少年花子くん】好きな人語ろ!」
良かったらチェックしてみてね。
▼占いツクールでも執筆してるよ。
よかったら『紅羽むう』で検索してみてね。
評価してくれると嬉しいです。
▼2020年冬☆小説大会入賞!!
ほんっとうに感謝です!
ありがとうございました!
受験受かりました!
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【目次】♪→イメージ曲
◆◇企画コーナー◇◆
キャラに○○してみる>>09>>53>>55>>78
むうのおススメ本紹介>>13
英語で鬼滅・花子くん!>>27
ろくきせを知ったら知って欲しいもの>>96
ろくきせ閲覧数10000突破記念>>118>>120>>121
◆◇むうの執筆裏話◆◇
第1回「むうのリスタート」>>36
第2回「遅くなりましたが受賞の言葉」>>34
第3回「お知らせ! 必読お願い!」>>38
第4回「むうと柱とカオ僕と」>>40
第5回「花子くん考察と2話までの裏話」>>46
第6回「第1回☆謝罪フェスティバル!!」>>58
◆◇オリキャラ設定集◇◆
瀬戸山亜門>>31
七不思議8番>>43
◆◇本編◇◆
一気読み>>01-
☆1.トモダチ☆(by睦彦)
♪from Y to Y/初音ミク
登場キャラクター紹介>>01
時系列の図>>10
Prologue>>02
第1話「出会い」>>03-05
第2話「嫌い。」>>06-08
第3話「合同任務」>>11-12 >>14
第4話「本当の気持ち」>>15-16
第5話「早すぎる別れ」>>17
★2.踊り場の花子★(by花子隊)
♪春を告げる/Yama
Prologue>>18
第壱の怪「となりの怪異くん」>>19-21
第弐の怪「……嘘でしょ!?」>>22-24
第参の怪「黒札と白札」>>25-26
第肆の怪「花子VS花子」>>28>>29>>32
第伍の怪「月原八雲」>>35>>37>>39>>41-42
☆3.快晴☆(by有為)
♪快晴/orangestar
登場キャラクター紹介>>80
第1話「忌子」>>81>>82
第2話「生きる意味」>>83>>84>>85
第3話「懐古」>>86-89
第4話「夜月家と宵宮家」>>90>>91>>92>>93>>94
第5話「快晴」>>97
あとがき>>125
2020.8.21 スレ立て、執筆開始
2020.8.30 第1話執筆開始
2020.9.01 第1話完結
2020.9.02 第2話執筆開始
2020.9.22 第2話完結
2020.10.23 キメツ学園執筆開始
2020.11.09 受験勉強のため更新停止予定。
2020.02.13 ろくきせシリーズ一周年!! いえーい!
2021.09.04 本編完結。
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~
*73*
ボクは自分が嫌いだった。
今もどこかで人と自分を比べ、自分の無力さに打ちひしがれている。
でも、あのときの自分は今以上に惨めな気持ちで。
―ボクは陰陽師の家系だ。
陰陽師というのは、鬼殺隊と同じく政府非公認の職業で、地方で鬼殺隊に代わり鬼を狩る仕事。
ボクの家である宵宮家は、陰陽師の御三家と呼ばれ、数ある陰陽師の家系の筆頭に立っていた。
そんな陰陽師には何かと決まりが多い。
その中でも特に重視されたのが、『忌子』というものだった。
普通陰陽師になれるのは男だけであり、陰陽師という職業では男が絶対優位。
よって、女が一人でも生まれれば忌むべき子供として、すぐに処分されることになっていた。
しかしボクは生かされた。
早くに病死してしまった両親の代わりに世話をしてくれた茂吉お兄ちゃん。
『家の決まりより妹が何倍も大事だ』
と、何十年も守られてきたルールを破り、ボクを活かしておいてくれたのだ。
でも。
そんなお兄ちゃんたちに、同じ陰陽師の人々はいい印象を抱かなかった。
『なんてことを。あの少女は忌子だというのに』
『これだから宵宮家は』
と口々に暴言を吐き、石を投げつけ、非難を浴びかけた。
小さい時のボクも、親戚一同から罵声を投げかけられた。
ずっと我慢していたけれどとうとう耐えられなくなり、ある日お兄ちゃんにすがりつき言った。
有為「なんでお兄ちゃんは、ういをころさなかったの?」
茂吉「……」
有為「かおもあわせてもらえない。おはようさえ言ってもらえない」
十郎「有為、人の事を気にしなくてもいいんだよ。俺は有為が生きていることが嬉しいんだ」
有為「なんで、おんみょうじは女の人を殺すの? 鬼も人間も殺すの?」
茂吉「なんでだろうね」
茂吉お兄ちゃんは困ったように笑って、そっとボクの頭をなでてくれた。
十郎お兄ちゃんはいつも、ボクの両手をそっと握ってくれた。
十郎「大丈夫、これから何があっても、お兄ちゃんだけは有為の味方だ」
有為「みんながわたしを嫌いなのに?」
茂吉「お兄ちゃんは、絶対有為を嫌ったりしないよ」
その言葉だけが、子供の頃唯一信じられる言葉であり救いだった。
ボクは忌子だ。
生きていてはいけない人間だ。
なんで自分が生かされたんだろう。
なんでお兄ちゃんたちは、こんな自分を嫌ったりしないんだろう。
陰陽師というのは、鬼も人間も殺してしまうのか。
なんで、家のルールが絶対で、人の命なんて、何とも思ってないのか。
お母さんも、おばあちゃんも、なぜ子供を産んだらすぐに死んでしまうのか。
忌子ってなに?
女に生まれたから、陰陽師の家系に嫁いできたからってだけで、死ななきゃいけないの?
そんなの…どうすればいいの?
有為「わたしはいみご…みんなからきらわれてる……いっそ、死ねたらよかったのに……」
家族の愛情で生かされたって、自分の立ち位置は変わらなくて。
声もかけてもらえない、目も合わせてもらえない。
同い年くらいの陰陽師つながりの子供たちは、揃って自分から逃げていく。
陰陽師は人を助ける立派なお仕事って聞いたけど。
そんなの、真っ赤な嘘だったってことなの?
―それはきっと間違っている。
陰陽師だからって、女だからって、そんな理由で人を殺すなら。
ボクのお兄ちゃんもいつかは、自分を捨ててしまうのだろうか。
有為「お兄ちゃんたちは、わたしが好き?」
茂・十「大好きだよ」
……本当かなと疑ってしまう毎日だった。
本当の幸せとか、本当の愛情というものがなんなのか分からなくて。
ただ、自分がここに生きていられる。
そのことだけが信じられることだった。