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独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 97ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 短編集 依頼解決 多重クロス 読者参加型 ヴィラン 
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*13*

その夜……

七夜
「おつかれっしたー、筋肉の英雄さん…流石トップヒーロー、怪獣相手でもピンピンしてんな」

マルス
「ウム!それで、依頼の件はどうなったかな?」

七夜
「あー………所長が自信満々に上手く行きそうって言ってたんで会いに来てほしいとか、今ハーヴェストの待機室に居るんで」

マルス
「では直接会いに行くとしよう。」

マルスはのしのしとハーヴェストに入っていき、七夜は後ろ姿を見て連絡する………

七夜
「………マルス、所長の所に行ったぞ」

魔トリョーシカ
【ご苦労さま………さて】

………


魔トリョーシカが待機していた部屋にマルスが現れる

魔トリョーシカ
「もう大丈夫ですよ、あのデマが世間に広まることはありません。」

マルス
「それはよかった!実にいい働きをしてくれた事に感謝する!」

マルス
「ところで、私と共に疑惑がかけられていたあの子はどうなったかな?」

魔トリョーシカ
「気になるかな?」

マルス
「彼女も厄介な事に巻き込まれてしまったからね」

魔トリョーシカ
「厄介………ねぇ?」

魔トリョーシカ
「例えば『実験』に巻き込まれそうになったとか?」

マルス
「ッ!?」

魔トリョーシカ
「筋肉の英雄マルスとの熱愛デマ報道、相手側の女性の名前は南海イルカさん」

魔トリョーシカ
「入ったばかりの新人……熱愛報道のあったあの日が初めての入社だった。」



魔トリョーシカ
「そこで彼女は思いもよらない事実を知ってしまう。」

魔トリョーシカ
「この世界は英雄の強さによって成り立っている、英雄の強さとは?超人種であること。」

魔トリョーシカ
「………しかしハーヴェストは研究を始めていた、この資料に書いてあるとおり」


マルス
「……君ッ!!どこでその情報を!?」

魔トリョーシカ
「『極々稀にだが無能力者である群衆から能力が芽生え、超人種になるケースが存在している』」

魔トリョーシカ
「そしてその『トリガーは………死亡』」

魔トリョーシカ
「『死亡とは即ち、感電死溺死笑死即死圧死』…………どれも成功したケースは無し」


魔トリョーシカ
「『第2の方法として、超人種の血液や細胞を混ぜる実験を立てるがこちらも未成功……【マガイモノ】に似たケースの怪物が生まれる』」



マルス
「………君は、何が言いたいのかな?」



魔トリョーシカ
「3つ目、最後に書いてあった事………それは」

魔トリョーシカ
「【女性の群衆に超人種を『産ませる』】」

魔トリョーシカ
「そう、これは愛などではなく単なる『実験』……それもだいぶ非人道的な奴だね?」

魔トリョーシカ
「これが熱愛報道の真実だよ、身の潔白が証明され………キミの事も全部わかっ


魔トリョーシカが言い終える前に、マルスがパンチを行い、その風圧で魔トリョーシカは粉々になる。



マルス
「余計な詮索をしてしまったね………まさかここまで調べ上げてしまうとは思わなかった」

マルス
「大人しく『適当なでっち上げ』でもしてくれれば死ぬことも無かっただろうに、残念だ」

マルス
「気にする事はない、イルカ君も君達正義の悪役も………我々(ハーヴェスト)の重要機密を知ってしまった以上未来は無いのだから。」


魔トリョーシカ
「じゃあ認めるんだね?」

マルス
「!?」


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