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独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 97ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 短編集 依頼解決 多重クロス 読者参加型 ヴィラン 
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*14*


魔トリョーシカの体は組み替えられて、卵の殻のように元に戻る

魔トリョーシカ
「ボクは魔トリョーシカ、殻を割られても小さい中身(バックアップ)が無数に存在する限り死ぬことは無いんだ」

マルス
「なるほど、君も超人種(こちらがわ)か………だが私の筋力をもってすれば殻なんて何枚でも割れるのだけどね?」

魔トリョーシカ
「そうだろうね?だから………」


魔トリョーシカ
「ボクには優秀な味方がいる」

………




魔トリョーシカ
【今こうして話していることは、既に時空全域に公開されてるのさ?ニュース番組みたいにね?】

マルス
【な……なんだって!?】

『狂気!トップヒーローの正体は冷酷殺戮者!』とテロップに書かれた番組で、レオンが高らかに宣言する


レオン
「この通り!!筋肉の英雄マルスは熱愛などしていなかった!!」

レオン
「恐ろしい実験未遂だったわけだ!!」

マール
「なお、被害者であるイルカ氏に関しては………カームがしっかり保護しているのでご安心を……」


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カメレオントリオ

特殊能力:音速レベルの情報伝達

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魔トリョーシカ
「フフフ、良かったじゃん……熱愛がデマだと分かって」

マルス
「………!!」


マルス
「フッ……キミは肝心なことを忘れていないかい?」

マルス
「ここはハーヴェストの待機室……つまり我々英雄達のホーム」

マルス
「ヒーロー全員に告ぐ!【正義の悪役】に所属する者を1人残らず始末せよ!」

【そ………それが!!】

【怪人が現れて一部のヒーローがそちらに手が回りません!!】

マルス
「何!?怪人なんて聞いていないはずだが!?」

………

サビィ
「ハハハハハーーー!!俺達は悪の組織だーー!!いけっ、怪人よーー!!」

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悪の総統サビィ

特殊能力:悪の怪人開発

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サビィ
「更に!!」

Sonic.exe
「ぶっ殺しはしない!!破壊するだけだ!!なぁ!?マリオよ!?」

マリオ?
「…………」


MX
「yahhuuuuuuu!!!」

マリオ……いや、MXは突如体が何倍にも大きくなり、化け物の顔になっていく

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MX
特殊能力:マリオの擬態
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…………

マルス
「ならばこの中に居るヒーローたちは……」



『万歳!バンザイ!!』



「『と、考えているかもしれないがそんなものは通用しない』」


チドリ
「『魔トリョーシカ君が時間稼ぎしてくれたおかげで既にこの辺りの英雄は我が手中にある』 Mr.ショータイム様はこう仰っています。」

Mr.ショータイム
「HAHAHA!!」

『『『Mr.ショータイム万歳!!!』』』

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Mr.ショータイム
特殊能力:カリスマ
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マルス
「………フフフフ!!ハハハハ!!」

マルス
「滑稽だね!まさかこれで私を追い詰めたとでも思っているのかな!?」



マルス
「少し本拠地を吹き飛ばすことになってしまうが、こんなもの筋肉でまとめて破壊する!!」

マルスが力強く床を叩き、地下へと逃げて行った

………


地下では、仮面ライダー(猿渡)と戦隊ヒーロー(犬塚)が待機していた

イヌブラザー
「本気でやるのか?お前……」

グリス
「もう決めたことだろ、ちっこい体の使い所だろ」

イヌブラザー
「好きでこんな体型になったんじゃ………」


ドゴォォォォン!!


マルス
「む、まだ仲間がいたか!関係ない!纏めて叩き潰すのみ!!」

グリス
「行くぞ!!弾丸ワンコ玉!!」

【スクラップフィニッシュ!!】

グリスは必殺技の勢いでイヌブラザーを真上に投げ飛ばす!!

マルス
「おっとッ………」

イヌブラザー
「お前本当に投げやがって……!!」


マルス
「だが!まだ遅い!軽い!痛くない!!」



グリス
「そりゃそうだ!コイツはまだ前座だからなァ!!」

グリス
「頼むぜヒーロー野郎!!」


マルス
「何ッ!?」

マルスより後から………七夜が降りてきた!!



七夜
「うおおおおおおお!!!!」


七夜
『百撃(ハンドレットインパクト)ォォ!!』

七夜はマルスの背中を力強くぶん殴り、巨大な筋肉の弾丸となって地面にめり込んだ!!


グリス
「よっしゃ!!」

イヌブラザー
「これ俺必要なかっただろ!!」

…………


マルス
「わ、分かった!金ならいくらでも用意しよう!なんなら望むものはいくらでも与える!だからこの件も無かったことにしてくれないか!?」

魔トリョーシカ
「いやいや、貰うものはもう決めている。」


魔トリョーシカ
「それは………『筋肉の英雄マルス』キミ自身だ」

魔トリョーシカ
「世界を救うため、正義の為なら残虐な実験も厭わないキミは………!!」


魔トリョーシカ
『正義の悪役の素質がある!!!』

魔トリョーシカが目を見ると、マルスの体から魂のようなものが飛び出して本に吸い込まれる

そして……名簿にマルスの名が刻まれる。

魔トリョーシカ
「契約完了………これでキミもボクの部下だ」

魔トリョーシカ
「ねぇネズミさん、全部なかったことにしてくれない?」

ネズミの神さま
「またなの?神さま使いの荒い所長ね……いいわ、神さまだもの」

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ネズミの神さま
特殊能力:時間逆行

ーーーーーーーーーーーーーー

………


こうして、一応約束は守るということでハーヴェストが行っている実験が世間に知らされた事は無かったことになった。

マルスもその時のことを覚えていないが、不思議と『自分は正義の悪役の一員である』と思うようになり、何かと協力してくれるようになった。


七夜
「いいのかよ………あれを野放しにして」

魔トリョーシカ
「ボク達は依頼を果たしただけさ、マルスのご期待通りにね」

魔トリョーシカ
「それにいずれボクらがやらなくてもあの世界の『ヒーロー君』がなんとかしてくれるよ」

七夜
「……しっかしよくゴシップ誌は実験が行われる瞬間なんか撮れたな」

魔トリョーシカ
「そうだね、よほど腕のいい人に『依頼』したんだろうね?……スーパーヒーローの人気を地に落としてほしい、みたいな?」


七夜
「…………聞かなかったことにしていいか?」

ここは正義の悪役。

依頼を果たす為ならどんなことでもやる、独善なんでもギルド。


そう、『どんなこと』でも『どんな依頼』でも『誰からの依頼』でも………


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魔トリョーシカの依頼ファイルには、2つの紙が挟まっていた。

『私の潔白を証明して欲しい!』(これで満足だろう?)【筋肉の英雄】(解決)










『大事な友達を助けてくれ 悪役野郎』(大事な書類を渡しておくよ)【宙野陽彩】(大解決!)


依頼1【ラブ・ユア・マッスル・アンド?】
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