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独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 97ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 短編集 依頼解決 多重クロス 読者参加型 ヴィラン 
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*26*

…………

マルス
「ぬううううん!!!」

MX
「yahhuuuuuuu!!!」

七夜
「百撃!!」

バコオオオン!!

七夜、マルス、MXがぶん殴るが、入口はまるで大きな壁のように衝撃を受け止める。

レオン
「こいつら3人の馬鹿力でも壊れないのかよ!?」

スターアベネス
「いや多分こんなんじゃ壊れねーだろ、オカルト的なやつだし」

ヒルデ
「グダグダ言ってる暇あるなら願い叶えてくれませんかー!!?」

スターアベネス
「るっせぇ!!オレはオレだけ助かる道が無いなら願いなんか叶えん!!」

ヒルデ
「役に立たない王様ですねー!!」

………


「あの、死神さん………」

【死神】
「話は聞いている、波瑠が閉じ込められていた場所だろう」

【死神】
「…………この村の儀式は水贄祭の他に、【もう1つ】存在している。」

【死神】
「水縁の儀だ」


「水縁の儀……?」

【死神】
「水贄祭が失敗した時のプランBのようなものだ、螢の霊で旅人を誘い………双子の代わりに殺してそれを送る」

【死神】
「だがこちらは仮初のもの、不完全」

【死神】
「だから奴らは、旅人を拷問で苦しめて呪力を貯めて補うことで霊を抑えた」


「じゃあ波瑠くんもそうなるところだったということ!?誰がこんな………」


【死神】
「誰がこんな……か、強いてあげるなら」



【死神】
「……ある、双子のせいだ」



「………え?」



【死神】
「そもそもどうして村が滅んだのか分かるか?」


「…………水贄祭が失敗した?」

【死神】
「そう、とある双子は水贄祭を行いたくないと思い脱走を決めた」

【死神】
「当然だ、自分の弟など殺せるわけが無い………だからまだ若い兄弟は逃げた」


【死神】
「何故螢火村が山に出来たか知っているか?決して逃がさないためだ」


【死神】
「この険しい山道を、子供が降りられるとは想えるか?」


「………思えません、多分……逃げた人は沢山居そうだけど、大人達に捕まって結局……ってことは僕でも分かります。」



【死神】
「だが【その時】だけは逃げ切ることが出来た」

【死神】
「兄が………弟を助けた、囮になった」

【死神】
「その結果……弟は生き残った、しかし兄は、村の後始末はどうなったのか」


【死神】
「だが弟も泣いてばかりではいられなかった、弟は兄の無念を晴らすため、被害者を増やさないために陰陽師の修行を積んだ」

【死神】
「物心ついて螢火村に帰った頃には、兄1人ではやはり不完全だったのか、全てが滅んで悪霊が蔓延っていた」

【死神】
「そしてそれを祓ったが………未だ、未だ兄の跡は見つからない」


「あの……あの、死神さん」



「もしかして、貴方が探してる人って、その弟って」

【死神】
「聞くな」


【死神】
「…………これ以上はもう聞くな。」

レオン
「そ………そうだよ!!おかしくねぇか!?」

レオン
「儀式が失敗して、村を皆殺しにした悪霊はもう祓われたんだろ!?」

レオン
「じゃあこの幽霊共はなんだよ!?」

Sonic.exe
「……そんなものもう決まっているだろ、この村に蔓延っていた………」



カーム
「………!!螢火村の奴ら!?」

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