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独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 97ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 短編集 依頼解決 多重クロス 読者参加型 ヴィラン 
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七夜
「待った」

パンダ
「え、何?」

七夜
「パンダだからって返済義務がないとは言わせねーぞ」

魔トリョーシカ
「ああそういうこと?」

魔トリョーシカ
「何?ボクがそのまま渡してそれっきりになるんじゃないかって心配してたの?」

魔トリョーシカ
「まさか、ちゃんと返してもらうよ」

パンダ
「…………」チッ

パンダ
「それで?何すればいいわけ?」

レザード
「お前今舌打ちしたか?」

………

魔トリョーシカ
「えーとこういう時ってどうするんだっけ、ボクも金貸しなんて初めてなんだよね」

七夜
「俺もミナミの帝王とかウシジマくん軽く読んだぐらいしか知らねーけど」

七夜
「まず名前とか住所とか電話番号、あと入ってる会社とか教えろ」

パンダ
「………なんか、闇金で借りてるみたいになってるけど」

レオン
「金貸しだからな、俺達も闇寄りだし」

サビィ
「………ん?このパンダ、あの『株式会社某企画』の所なんだな」

七夜
「株式会社某企画?」

サビィ
「なんかとてつもないブラック企業で、あまりにも人員が不足してるからペンギンやシャチやパンダに働かせてるとかいう噂もあったんだが……」

七夜
「切羽詰まりすぎだろ某企画………」


魔トリョーシカ
「はい、これでよしっと、キスキルリィラ、電話番号と住所の確認ヨロシク」

リィラ
「ハイハイ………」


パンダ
「…………」

魔トリョーシカ
「………」

魔トリョーシカ
「後は………返してもらう時、何割か追加なんだっけ?」

魔トリョーシカ
「そういうのよく分かんないから、1週間以内に12万円の状態で返してくれればそれでいいよ」

七夜
「いいのか?そんな曖昧で」

魔トリョーシカ
「いーよいーよ、返してくれるなら」

パンダ
「…………ありがとうございます!」

魔トリョーシカ
「…………」

パンダは10万円を受け取ると、涙を流して出ていった

バタン

……

マルス
「ほう!動物がお金を借りに来るとは、さすが時空!不思議なことが起きてもおかしくないものだ!」

七夜
「大丈夫なのかよ………」

魔トリョーシカ
「大丈夫じゃないね」


七夜
「は?」


魔トリョーシカ
「ボクはもう分かってるんだ、あのパンダは絶対にお金を返しに来ない。」

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