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独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 97ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 短編集 依頼解決 多重クロス 読者参加型 ヴィラン 
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*36*

………

〜株式会社某企画〜

魔トリョーシカ
「結局ボクが行くんだね〜」

七夜
「そりゃ、貸したり約束したの俺と所長だし………」

七夜
「同僚のペンギンに聞いてみたところ、最近は会社にも来ていないようで他のメンバーがパンダの居所探ってます」

魔トリョーシカ
「ならなんでわざわざ会社に?」

七夜
「いやそれが………」

ペンギン
【そうか、お前たちはローン会社じゃないのか】

ペンギン
【なら会って話しがしたい、依頼というやつだ……本当ならこっちが出向くべきなのだが手が離せなくてな】

魔トリョーシカ
「なるへそ」

………

七夜
「………すげっ、本当にペンギンとシャチが仕事してる………パソコンで………」

七夜
(しかも見たことねぇくらい書類積まれてるんだけど、何アレ何日分?)

ペンギン
「ああ、正義の悪役〜とやらか?」

魔トリョーシカ
「うん」

ペンギン
「依頼する前に、パンダの事について話させてくれ」

………

ペンギン
「実はパンダは前々から借金を重ねていたんだ」

七夜
「は!?」

ペンギン
「ソシャゲに課金したり、好きな物買ったり、足りなくなったらギャンブルで増やそうとする、そんな生活をしていたら借金ばかり増えていたそうだ」

魔トリョーシカ
「闇金紹介を拒んだのってブラックリスト入りしてたからかー」

七夜
「パンダだけにブラックリストか」
ペンギン
「ああ……そしたらパンダがな、闇金以外の所でお金を借りる方法を思いついたって、なんでも屋であるギルドの事を言っていたんだ」

ペンギン
「流石に金を借りたいなんて依頼は受けてくれないだろとは言ったが」

ペンギン
「本当に受けるところがあったとは………」

魔トリョーシカ
「それで金の方はどうしようか?なんかもうパンダが用意できないことは分かってるけど」


ペンギン
「…………」

ペンギン
「多分、パンダは………なんとなく分かってるんだ、場所……」

七夜
「は!?」

ペンギン
「さっきも言ったが、パンダはそちら以外にも数多くの闇金から借金を借りたままだ」

魔トリョーシカ
「………まさか夜逃げ?」

ペンギン
「いや………それが」

ペンギン
「『カウカウファイナンス』って所で5万借りて以来行方不明になってるんだ……」


七夜
「………」


七夜
「カウカウファイナンスってウシジマくんの会社じゃん」

七夜
「これもうパンダ剥製になってねぇか?」

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