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独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 97ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 短編集 依頼解決 多重クロス 読者参加型 ヴィラン 
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*86*

………

魔トリョーシカ
「魔女の呪い?」

フィルトナ
「そう、グリムお姉さまはある戦いで魔女に呪いを掛けられて」

グリム
「目が覚めたら体が縮んでしまっていた!」バーン

魔トリョーシカ
「キミその言い回しはダメじゃない?」

フィルトナ
「一応一時的に大人に戻れるアイテムはあるんだけど、作用するのは1日3時間、終了後には戦闘不能レベルの疲労が襲い掛かる」

ベロー
「要するにものすご〜〜〜〜〜〜く疲れるそうだ。」

グリム
「こんな体にはなったが悪いことばかりではない。」

魔トリョーシカ
「例えば?」

グリム
「子供ならタダで大人からお菓子が貰えるぞ。」

魔トリョーシカ
(あ、結構俗っぽいなこの狩人……まぁたくっちスノーの姉だしこんなものか?)



と、その時草陰が………


ベロー
「っ!」

バーンッ!!

咄嗟にベローが銃を放つと、飛び出してきた人狼の膝に当たりバランスを崩す

ベロー
「はずしたか!」


魔トリョーシカ
「腕にダイヤモンドの刺青………『ダイヤモンド・ファング』のメンバーらしい」

魔トリョーシカ
「都合のいい登場だこと……ずっと待っていたようだ」

フィルトナ
「お姉さま!」

グリム
「ああ」



グリム
「仕事の時間だ」


フィルトナがグリムに付いていた小さな時計を回すと、グリムの体はみるみる成長していき……身長180を超える巨女に変化した。

魔トリョーシカ
「人狼の弱点って?」

グリム
「専用の武器がある、後は心臓でも狙え」

魔トリョーシカ
「心臓ね、武器の方はまた後で見せてもらうよ」


グリム
「いや、あの程度なら私がやる」


グリムは更に大きなアタッシュケースを開けて、無数の武器を取り出す

魔トリョーシカ
「わお」

フィルトナ
「出た!!グリムお姉さまの【狩人616ツ道具】よ!!」

グリム
「最近は人狼以外にも使う都合上『狼殺シ』から改名した」


魔トリョーシカ
「では改めまして、お手並み拝見……」


人狼
「お前に勝てば昇進できる!!死ね!!」


グリム
「死ぬのは貴様の方だ、既に罠は張った」

人狼
「え?」


【狩人616ツ道具 『転開槍』】

ズド!!

地雷のように飛び出した針は下から上まで心臓を通るように貫いた!!


フィルトナ
「やっぱり凄い!!」

魔トリョーシカ
「いいやまだだね」

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