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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 96ページ)
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メイドウィンが自分用のスマートフォンを弄りラーメンの出前を次々取るなか、ロストメイドウィンはメイドウィンの方を向き答える
「聞かせてほしい、お前は金に困ってる様子は見えないがなぜ志願した?」
「300万円あればラーメン屋の一個か二個は俺のものに出来るんじゃないかなーって」
「それっぽっちでは無理だ、諦めろ」
「えー!?」
「お前は監理局局長なんだから、金なんか使わなくとも買収は出来るだろうに...」
「また私利私欲に使ったらたくっちスノーの奴に怒鳴られちまうからさ..よし、たまには局長みたいな事を言ってみるか、ダストヒューマン!金に困ってるという言い方はやめな、なんかデスゲームやってるみたいだ」
「逃走中の最中に戦争が起きる小説のどこがデスゲームじゃないって?」
「そ、それは俺が現役の時の話だろ...いつまで掘り出すんだよ」
黒影のもとに次々と送られるラーメンを尻目に、ロストメイドウィンはパソコンを打ち続ける
「そういえばお前は何してるんだ?」
「仕事に決まってるだろ、このプログラムが次のミッションに必要なんだよ」
「へー、そういうのも1から作ってたのか」
...
93:21
Miruraや美奏良達とは別の場所、一人の少女がため息を吐き壁を抜けていく
「全く...マガイモノキラーと騒ぎ立てて、それほど珍しい存在でもありませんのに」
...『壁を抜ける』本来ならあり得ない行為を偶然目の辺りにした逃走者は思わず尻餅をついてしまう
「...えっ!えええっ!?」
「あら、貴方は確かサクラギでしたね」
「確か...シンシアさん、今壁からすり抜けて... 」
「幽霊ですもの、壁くらいすり抜けますわ」
【霊体】
「シンシア」の独自能力
幽霊なので『壁』なんかはすり抜けられるが、『人体』は無理らしい
『物体』も正確に掴めないのでボム系アイテムを使うことが出来ない
「ゆ、幽霊...近頃の逃走中は死者も参加するんだ...」
「今の私は死者とは別ですわ」
「えっ?」
「マガイモノキラーよ、マガイモノキラー」
「ああ...マガイモノキラーもやっぱりマガイモノ扱いなんだ...」
マガイモノには二通りの種類があり、たくっちスノーやタウロスといったキャラクターの設定を混ぜて作られる『人工型』既存のキャラクターにマガイモノの力を混ぜることで変化する『変異型』が存在し、『マガイモノキラー』と呼ばれる存在は変異型としてマガイモノ学会でも注目されているのだ
「貴方、こんなところで何を?」
「な、なにをって~、ただ歩いてただけ」