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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 96ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 メイドウィン逃走中 逃走中 ラーメン 独自能力有 多重クロス
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*38*
(さて、どれだけ待つか...)
彩都はロストメイドウィンから支給されたトラップ系アイテムで煙を巻きながら時間が消えていくのをひたすら待っていた
【ホワイトスモーク】
10分間濃い霧を放ち周囲の視界を悪くさせる
ハンターも逃走者も探しにくい状況になる
(私の狙いは100万、今回の最高金額が300万だから50分かそこらには目標額に達する...だが自首をするには専用のラーメンを探さなければならない)
(それに...ここにはラーメン目当てで逃走中に参加しているものもいる...塵も積もれば山となる、たかが500円でも数人が何回も使えばとんでもないマイナスだ)
(何か、賞金が増える方法がないものか...まぁ、今は次のミッションに期待するしか...)
その時であった、再びゲームマスターの手によってメールが送られた、それもただのメールではなく動画付きで
「なんだこれ...?」
彩都は不振に思いながらも、イヤホンを付け動画を再生する...
...
動画の内容は、真っ黒な部屋でこれらの逃走者である桜井彩月とハンターによる実験のようなものが行われているものだった
「桜井、準備はいいか」
「システムは良好、問題ないよ」
「見せてみろ、過去の俺が持っていたキャラクターの設定を」
ハンターは突然起動し、彩月の方へと一気に駆け出すが...
「プログラム起動...いくよ」
『イナビカリ・ダッシュ』
ハンターが彩月に掴まる瞬間、彩月は稲妻のような起動で飛び上がり、ハンターを飛び越え...
...
ここで動画は終了した。
(桜井彩月の独自能力?何故このタイミングで公開なんて...ん?)
彩都は動画にあった逃走中のタイマーを見て『違和感』を抱く...その疑問を解消すべく、彩都は動画を巻き戻し再び再生した...
...
「桜井、準備はいいか」
「システムは良好、問題ないよ」
10:00
「見せてみろ、過去の俺が持っていたキャラクターの設定を」
9:56
9:55
9:54
【イナビカリ・ダッシュ】
10:04
10:03
...
(...なるほど、大体そういうことですか、彼女の独自能力はあらゆるキャラクターの能力を使えるが、時空間にバグを起こし、逃走中を歪ませ...制限時間を10秒延ばすデメリットがあるのか)
(これは使える...!!)