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メイドウィン逃走中SP『END』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 96ページ)
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*55*

65:25

「あっ、これだこれ」

「でかくね!?」

ちょうどダ・ヴィンチと道明寺ももう1つのボールを見つけていた

「こんなバカでかいのを動かさないといけないのか...!?」

「ああ大丈夫、これゴムだし真っ直ぐだから押し出していけば...あっ」

ノリノリでボールを押していたダ・ヴィンチだが、突如足の動きが止まる

「どうかしました?」

「そういえばこの辺りの道にも設置してたんだった...ダ・ヴィンチちゃん人形」

「凄くどうでもいい!!」

「どうでもよくないさぁ!いくらゴム製とはいえこんな大きなものを転がしたら間違いなく折れるか傷が付く!せっかく作ったんだから傷一つなく持ち帰りたいのに!」

「アレ持ち帰る気なのか!?」

「うーん...あっ、そうだ!上に吹っ飛ばせば綺麗に人形を避けることが可能じゃないかな?」

「...まぁ、確かにそうは思いますがそんな事出来るわけ」

と道明寺が話しているとダ・ヴィンチは杖を下ろし左手となっている篭手をボールに向ける

「じゃあ火力はある程度落とすから」

「あの、何してるんです」

「え?ロケットパンチだよ」

「ロケットパンチ!?」

「そんなわけで発射!」

ダ・ヴィンチは狙いを定め、籠手をボールに向けて下から発射する...

ボールは高く飛び上がり、目の前のダ・ヴィンチ人形を越え...

(グシャッ!)

そのまま右側のラーメン屋の屋根へと激突し、何かが崩れたような音を出す

「あっ」

「あっ」



「では俺はここで失礼します」

「止めなかった君も連帯責任だからね?」ワシッ

後ろを向き駆け出す道明寺の肩が籠手に掴まれ引っ張られていった...

...
「う、うええ...」

その頃、彩都は悶えながらもどうにかラーメンを完食した。

量は普通、辛さはテレビに出るような極端にやばいものも使っていなかった為、どうにか食べることが出来たのだ

「こ、これで自首出来る...」

手を吹きタブレットに触れると、いつのまにか【自首】というアプリが追加されており、開くとガラス張りスイッチのようなものが現れる

「よし...自首るか...」

彩都は迷わずスイッチを押す、防犯ブザーのような音が流れながらタブレットの電源が切れていった...

64:12
彩都 自首
残り 12人

...

「えっ、彩都さんが自首!?しかも何か追加されて...」

【逃走者彩都は自首用ラーメンを探すため全てのラーメンの効果を調べ上げた為、公開しようと思う】

これによって、どの店でどの効果を得られるのか全員が分かるようになった!

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