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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 92ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 多重クロス 大長編 ネガイモノ オリキャラ ファンタジー
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*20*
…………
星金
(俺の名前は金田未星 もうすぐ26歳)
星金
(星金って著名でキラキラコミック掲載の漫画を週一で書いている漫画家だ)
星金
(デビュー作の『メタルエイリアン』はかなり売れ、コミックスは10巻も出てワンクールとはいえアニメ化もした)
星金
(そしてその勢いで天狗になった俺は、中学の頃から書いていたマンガ【魔宝戦士ガーネット】を世に送り出したが………結果はこの始末)
星金
(そんなにつまらないのだろうかと疑問点が浮かぶが、掲載順ドベという現実が俺に襲い掛かる)
星金
「はぁ………俺、漫画家向いてないのかな」
星金
「ひとまず今やってる敵倒して、俺たちの戦いはまだ続く〜って感じかな」
星金
「………次回作どうするかな、キラキラコミックで1番人気なのは『ゴールド警察 ドルマン』だから………オレも金がモチーフの警察………いや泥棒漫画か?」
星金
「いやでもそれだと【怪盗ドランク】と被るか…………萌え路線やるか?いやでもちびっこ向け雑誌だしなぁ………」
星金
(あの頃、ガーネットを無性に書いていたガキの頃を思い出す)
星金
(あの頃は良かったな、グチグチ言う編集長も居ないし、俺のアンチスレなんて存在もない)
星金
(…………一体、いつからだろう)
星金
(マンガを書くことが楽しいって感じられなくなったのは)
星金は戸棚にあったメタルエイリアンのコミックスを見て、ふと取り出す
星金
「メタルエイリアンか………確かこいつ、高校生の時ガーネットが宇宙に乗り込んだ展開の時に、悪役として書いたんだったな」
星金
「それがどういうわけか、ガーネットより人気になるとはね………近頃の子供はこういうのが好きなんかね………?」パラパラ
星金
「………そういえばメタルエイリアンの28話、傑作って感じがした話なのに不評だったな………」
星金
「…………次回作に向けて何か読み切り書くか」ババババババ!!
………
「筆神………見つけた、あれが私の、私の世界の………」
「筆神か…………」
原稿に向かっていた星金は、別の原稿が揺れていたことに気がつくことは無かった