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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 92ページ)
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*40*
ごせんぞ
【奴は洗脳能力を持っている】
桃
「洗脳!?」
ごせんぞ
【洗脳とは言うが、誰にも怪しまれないように世界に適応するような力だな】
ごせんぞ
【今回の時のように「自分はシャミ子の親戚だった」と、ありもしない立場として振る舞うような感じだ】
桃
「じゃあ、どうして私やリリスさんには効いてないんだろう」
ごせんぞ
【桃については分からない、恐らく魔法少女にはそういったものへの耐性があるのかもしれないな】
ごせんぞ
【余については………ああ、まさかこれを話すことになるとはな、シャミ子には無関係かと思っていたが】
ごせんぞ
【それも、よりによって光の一族にこんなことを…………】
桃
「どういうこと?ホワイトローズ美咲………えっと、ホロ美は光側ってこと?」
ごせんぞ
【奴はどちら側でもない】
ごせんぞ
【奴の正式な肩書きは「時空監理局 心組 魔族教育係員」だ】
桃
「時空……監理局………?」
ごせんぞ
【魔法少女のように世界を守ってる感じのフワフワした秘密組織のようなものだ】
ごせんぞ
【規模は何百倍もあるが、な】
ごせんぞ
【詳しくは話せぬが、余はあの組織のリーダー、すなわち局長の事を知っている】
ごせんぞ
【あの男の差し金かどうかは知らんが………また美咲が来た以上、対策を取らねばならん】
桃
「悪い奴だったらこの手で相手するけど」
ごせんぞ
【待て、時空監理局に喧嘩を売れば冗談抜きで面倒なことになる】
ごせんぞ
【………その、美咲………ホロ美は悪いヤツではない、いやホント、ただ】
ごせんぞ
【奴のお節介が少々度が過ぎていて、何もしないでくれっレベルなだけだ】
桃
「それはつまり、有り難迷惑ってこと?」
ごせんぞ
【……………】
桃
「なんでその人、魔族教育係になれたんだろう」
………
ホロ美
(ふふふふ、この子がシャミ子ね、ステータスが低くて教育しがいがあるわ〜)
ホロ美
(私が立派な魔族にしてあげるからね、シャミ子〜!)
シャミ子
「あ、ホロ美さん!」
ホロ美
「ごめ〜ん、寂しくて顔見に来ちゃった!」
「離れて!!」
シャミ子
「え?」
その瞬間、魔力がホロ美の頬をかすめる
ミカン
「ここで大きな魔族の反応なんて変だと思ったら…………」
ミカン
「何者!?」
ホロ美
「…………あれ?」