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D-7 〜異常者達と十の魔王〜 (完結)
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 92ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 多重クロス 大長編 ネガイモノ オリキャラ ファンタジー 
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*30*

【ユージンプロローグ】

よくあるありふれた魔法と剣の異世界

ファンタジー系のメイドウィンは、魔王を打ち倒す物語を世界で作り上げることを試験として定期的に行っている


そしてそれは、例えば「その場の勢いで決めてしまった」ような、メイドウィンの悪ノリで指名されたとも知らず勇者に任命された男



「勇者」の物語


………

「リー・パ・ドル・ガ!!!」


「ブリザードIII!!」

大きな氷がモンスターを包み込むが、諸共せず突っ込んでくる


「ダメだユージン!このモンスターにブリザードIIIは効かない!」


「うるせぇ!」


ユージン
「不平をかますな無能マグナス!!」

この男、【勇者】ユージン 16歳。
メイドウィン(神)の導きによって勇者に任命された男である。

マグナス
「他の属性の攻撃魔法を試すべきだ!」

ユージン
「あいつの体は水で出来てんだ!水には氷が効くのが常識だろ!」

マグナス
「理屈と現実が異なる場合………間違ってるのは理屈の方だ!」

ユージン
「黙って俺に従え!!」

マグナス
「く………ブリザードIII!!」

マグナスは何度も氷魔法を放つが、当たったところで氷りもしない

それどころかすごい勢いでユージンを吹き飛ばす


マグナス
(全く効いてるように見えない!!)


ユージン
「畜生が………こいつ本当に【スライム】かよ………!?」

「大丈夫ですか勇者様!今回復を!」

「エル・ド・ドーマ・ル」

「【ヒールⅠ】!!」


ユージン
「おっ!」

近づいてきた回復魔法によってユージンの傷はあっという間に塞がっていく

ユージン
「流石ヒルデだ!どっかの無能魔法使いとは大違いだぜ!」

ヒルデ
「いえそんな、これも勇者様の為です」


「ちょっとあんたら!!」

ユージン
「いてッ!!」




ミシャ
「イチャイチャしてる暇があったら戦いなさいよ!!」

さらに後ろからユージンの頭を踏み台にして、戦士の少女がスライムに斬りかかった


ユージン
「てめぇ勇者を踏み台にする奴があるか!!」

ユージン
「必殺………!!」

………


ユージン
「よし!!ボスモンスター【キング・ド・スライム】撃破!!」


ユージン
「村のジジイに報告してさっさと報酬を貰うぞ」

マグナス
(俺のブリザードIIIは1度も効かなかった)



ここにいるのは【最低最悪】の勇者

優秀なメイドウィンとは、「選ばれし者」の人選からして優れているものなのだが………

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