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D-7 〜異常者達と十の魔王〜 (完結)
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 92ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 多重クロス 大長編 ネガイモノ オリキャラ ファンタジー 
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ユージン
「よし、報酬を山分けするぞ」

ユージン
「まず俺、俺は勇者だから当然多い、4割貰う」

ユージン
「次にヒルデ、お前は回復魔法で活躍してるから3割だ」

ユージン
「次にミシャ、お前も攻撃したから2割やるよ」


マグナス
「おい待てよユージン」


ユージン
「んだよ」

マグナス
「俺はたったの1割しか貰えてないじゃないか」

ユージン
「当たり前だろ、お前が今回の件で一番役立たずだった」

ユージン
「1割回してやるだけでも有難いと思えよ」

ヒルデ
「それに、こんな事は1回や2回では無かったと記憶していますが?」

マグナス
「どれもこれもお前が強要したからだろうが」

ユージン
「魔法使い風情が【勇者】である俺の言うことが間違ってるって言いたいのか」

ユージン
「いつからお前はそんなに偉くなった」

マグナス
(何が勇者だ………お前なんてただ選ばれただけで威張り散らかしてるだけだろ………!!)

マグナス
「ミシャもなんとか言ってやれよ!」

ミシャ
「不利でも少しは効くでしょ、微塵も効かないって事は、マグナスが弱いってことじゃないの」

マグナス
「お前まで………!!」

ヒルデ
「マグナス様は【聖刻文字】の解読スキルを持っていると仰ってましたが」


ヒルデ
「それが役に立ちまして?」


ユージン
「俺たちのパーティは、1度も聖刻文字のんてもんは出てこなかった」

ユージン
「てめぇ大ボラ吹いてんじゃねぇだろうな」

マグナス
「聖刻文字は神聖なる魔術の古来言語だ、そんな落書き感覚でそこらにあってたまるか」

ユージン
「ああもういいや、そんなに俺のやり方が気に入らねぇんだったら」




ユージン
「お前もう抜けろ」

マグナス
「……………!!」


ユージン
「その1割の金は手切れ金にくれてやるよ、さっさと消えろ」



マグナス
「…………そうさせてもらうよ、お前のような勇者に関わるくらいなら」



マグナス
「俺1人で魔王を倒してやる」


ユージン
「やれるものならやってみろ」

ヒルデ
「さよなら、出来損ないで取り柄のないスキルしか持たない………魔法使いさん?」


マグナスは金を小さな袋に詰めて、扉を開ける



ミシャ
「………根性無し」

マグナス
「なんとでも言え」



そして魔法使いは、パーティから去っていった。

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