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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 68ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON1 戦闘中 メイドウィン逃走中 タッグマッチ
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63:16
グリーンデイ・メイドウィンズが仮面ライダーとの戦闘が始まった頃……オーバーゲート・メイドウィンズも戦いの火蓋が切られようとしていた
「俺もな、焦ってるんだ……クイズだって制限時間がどんどん無くなっていけば冷静さを失ったりするだろ、それと同じだ」
「それはそっちも同じ……もうすぐ半分を切るっていうのにまだ10チーム以上も残ってるんだから当然だ」
「………」
主水は左腕で挟んだひとつのボールを見せる
「俺にはこの通り貴重なバトルボールがある、忍が自然に動いてようが玉が無ければ木偶の坊だ、分かるか?」
「そしてお前達が来たのは偶然じゃない、このドラえもんの【カムカムキャット】によるものだ……なんだ、文句あるのか?これはクロノス社から与えられた公式のルールだ」
主水はポケットからルールシートをとりだす
「未来ではスポーツにひみつ道具を使うことは許可されている、ただし運営が決めた道具3種類、それもそれぞれ1回までだがな」
「ふーん、ドラベース方式ね……で、それはそうと、聞いていいか?」
彩都は主水のそばに居るドラえもんを指さす
「質問は1つまでだ」
「なんでドラえもん、ここまで何もしてないんだ?これは本当にドラえもんなのか?」
そう……ドラえもんというキャラはロボットとは思えぬほど感情豊かで明るい存在なのだが、主水の隣にいるドラえもんは何もしない
「はぁ……当たり前だろ、普通に考えてみろ、未来と言っても俺は2046年、ドラえもんは2112年だろ、あんな漫画そのものなの作れるわけがない」
「やっぱり……それは!!」
「答え合わせだ」
主水は右手でドラえもんの青い部分をベリベリと破る、するとそこから黄色い部分が浮き出て耳の部分が飛び出す
「ふ、普通の…いやある意味普通ではないが……ドラえもん?」
「俺の時代でも形ぐらいは出来ていた、まあAIもないし機能は本家と比べるとまだまだだが、見た目だけは100%再現されてる」
「あのたくっちスノーとかいうキツネが『青いのと誤魔化しとけばテレビ映えする』とか言ってたからな、別に『のび太にとってのドラえもん』なんて向こうは書いてないぞ?」
「…………」
「別に単なるロボットがプレイヤーとなるのもルール違反ではない………仕方なかったんだよ、他にパートナーがいなかったんだ」
「さあ、時間が押しております………クイズ地獄の始まりだ!」
主水はクイズボードを飛ばし2人を囲む
「……そのバトルボール、何としてでも手に入れる!」
「問題!!」