完結小説図書館
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 68ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON1 戦闘中 メイドウィン逃走中 タッグマッチ
*30*
「よっし!!」
「!?」
sorutymataから見た天井がナイフで切られたように切り刻まれ、上から零代目と黒影が楽しそうに下りてくる
「おっ!メイドウィン見っけ!まぁ俺もメイドウィンだけど!」
「まあいいだろう、チームは少ない方がいい」
「待った」
sorutymataは黒影を静止し、ボールを抑えて話をする
「貴方……時空監理局の局長ですよね?」
「おう、リニュ前だとバリバリ現役でやらせてもらってるよ」
「一体どんな理由があって?治安組織のトップがわざわざ」
「そんなの楽しい以外にあるか?局長とか何だとか関係なく俺は楽しいことを一生やりたいだけなんだよ」
「皆が楽しくて楽しくてたまらないものを俺もやりたいと思った、それじゃダメなのか?」
黒影は純粋無垢な表情でsorutymataに問いかける……不思議な気分だった、ずっと上の年齢の人間と話しているのに、まるで年頃の少年が話しているように感じるからだ
「まぁ俺だってモラルってやつは分かってるから権力を酷使したりはしねぇよ、いくら面白い遊びでもルールを守らなきゃ楽しくないからな」
「そういうわけで……マジの本気でいくぞ、勿論正々堂々とな」
「………伏せろ!!」
「ああ、正々堂々とライフを削るから!」
彩都がsorutymataを押し倒した最中、黒影が拳を振るい山火事級の炎を撒き散らす
「こ、これが正々堂々なんですか!?」
「ああ、他の皆は精一杯自分の実力を最大限使っているのに俺だけ手を抜いてたなんてあんまりだろ?俺は俺らしく………本気でやる!!」
零代目は楽しそうに攻撃を振るう黒影を天井から眺める
「楽しむ事に夢中になった黒影は無敵だ……メイドウィンと言えど、安安と勝てる相手ではないぞ?」
彩都は観念したように拳を構え、黒影を見る
「しゃーない、向こうが望んでいるならやってやりますか」
「や、やるって………戦えるんですか!?」
「メイドウィンとしての力ってやつを使えばあるいは……まぁ、あれは世界を守るための強化なんだがな」
「ていうか、あの炎をどうにかしなきゃ近づく事すら出来んぞ?」
………
「はあー!?なんだこれ!高くない!?」
一方たくっちスノーはピラミッドエリアのブラウンクロウから値切り交渉をしていた
要求商品は……盾。