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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 68ページ)
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「そういえばたくっちスノー」
「どうした?」
「クロウから武器は買わないのか?」
「貰ったところで意味が無い………!?」
たくっちスノーの動きが止まり、カーレッジが前に出る……チェイテ城のカーテンを開くと、そこには無残な姿となった人形が
「な、なんてこった………誰がこんなことを」
カーレッジは残骸を拾い上げながら中身を覗く
「これは、身代わり人形という奴だな……クロウに何が危害が加えられそうになったときオトリにするものだ」
「なんで分かるんだよ?」
「一応俺はクロノス社とトレザード社によって作られているからな、戦闘・生活技能はクロノス社が、俺個人の記憶はロズムントが作った」
「で、何故クロウはオトリを……」
「プレイヤーの中に見境なく敵を倒しそうな奴はいるか?」
「いる、1人だけ」
「双葉虚刀剣豪の………姉の方だ!」
………
双葉虚刀剣豪の2人は数分かけてどうにか合流し、七実が先導を切ってボールを探す
「姉ちゃん、本当にあるのか?」
「ええ、あるというよりはそこに置いたというのが正しい言い方になるけど」
姫路城の奥へ進んでいくと……ボールを持つ忍と、ドラゴン・レスラーズの姿が!
「あいつらをどうにか撒いたと思ったら忍かよ!どうにかならねぇのかこれ!」
「お、おっと!」
ボールを投げてはすぐに回収する無駄を無くした動きで龍我達を追い詰めていく
戦闘特化のこの2人は忍に対しては極力不利だ。
「イクサー3!お前は亜空移動で逃げろ!」
「分かった!」
イクサー3は肉体を光に変え、遠くへと消えていく
「なんだあれ、忍術か?」
忍は飛び上がり、龍我に向けてボールを発射する
「危ねぇっ!!スポーツ選手なめんなっ!!」
龍我も飛び上がってボールを掴みながら転げ落ちるが、それを見逃がさない
落ちた瞬間を見計らって忍は走り出し、主水の時のようにボールを奪取しようとする
「げっ、パスだパス!!」
「は?」
龍我は咄嗟にボールを軽く投げ飛ばし、それを七花が受け止める……それに合わせて忍も矛先を変える
「ちょっ、えっ、どういうことだよ!?」
「七花、それを貸しなさい」
「あっ、はい」
七実は七花からボールを奪い、真上に向かって勢いよく投げ飛ばす、ボールはロケットのように飛んでいき星になる
「どこまで飛んだ?」
「さあ……凍空一族がどれだけ遠くまで石ころを投げられるかなんて知らないもの」