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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 68ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON1 戦闘中 メイドウィン逃走中 タッグマッチ
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プルルルルル
プレイヤー達にメールが送られる
【ごきげんよう、逃走中ゲームマスターのロストメイドウィンだ】
【賞金をあまり手放したくないそこのお前に朗報、いいものを用意した】
【なんてことは無い、ATMだ、こいつに賞金を預けておけば例え敗北しても預けた分の賞金が獲得できる】
【ただし使えるのはチームにつき1回まで、そして制限時間による敗北の場合は無効になるから気をつけろ】
「これは……」
「未来のお前は【救済措置】という奴を用意したみたいだな」
カーレッジとたくっちスノーはロストメイドウィンが設置したATMを確認する
「救済措置?バカいえ……ATMに預けるのなんて、どう考えたって数秒ものの時間が掛かる、戦闘中においてそんな悠長なことしてる暇はない 」
「更にいえば1回入れてしまえばもう終わり、やりすぎたら武器を買う金も無くなるし敵を倒せば振り込んでた数の倍は手に入ったりもするだろう」
「つまりこれは……」
「露骨な罠!」
ロストメイドウィンの考えることはろくなことにならない、その結果がこの【戦闘中版自首システム】だ
エスケープと比べると短調だが、それでも困難なことには変わりない………
……
そんなことは露知らずスターダスト・ハンドレッドは賞金の考え方をしていた
「ピッフィー、お前いくら残したい?」
「ママンと親父のプレゼントに100万は使いたい」
「じゃあ俺とお前含んで遊ぶ為の金に200万……300万もありゃ充分か、俺が振り込むからお前頼む」
「任せときー、しっかり守ったるわ」
ATMを使う危険性はたくっちスノーに限らず一部のプレイヤーも分かっており、あまり過度に狙わず使いたい分だけ使うように計画を練りだした……
………
「さて、後はあいつの事なんだが……運良く見つかればいいけど」
「はっはっはー、ごろごろ」
「運良く見つかったな」
たくっちスノーは次の段階に取り掛かるため黒影を探していたが、戦闘中の最中であるにも関わらずゲームをしながら歩く彼の姿を見つけた
「見つかったけどなんか嬉しくない」
「ん?どうした?たくっちスノー」
「親父、あんたに頼みたいことがある………引き受けてくれるよな?」