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メイドウィン戦闘中inタッグマッチ(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 68ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON1 戦闘中 メイドウィン逃走中 タッグマッチ 
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56:34

「……待ってたぞ、虚刀流!」

姫路城の屋根………数分前、七花とカーレッジが激戦を繰り広げた場所で黒影は七実を呼び寄せる

「一体何の用で私を?」

「聞きたいことがあるだけさ、お前………クロウ、あの武器商人を襲ったって」

「それが何か?」

「なんでそんなことをしたんだ?……まぁアンドロイドだし、あいつらには守る術もあるが、程々にな」

「はあ……」

「そして、もう一個……今回は良かった、いや良くはないんだが、今回は一応【プレイヤーに危害を加えてはならない】というルールは付けたんだが………」








「お前、もしこれが無かったら……殺してたか?」


「……そうね、実の所殺さないようにというのは難しいわ、玉さえ当てれば勝てられるのなら、虚刀流の技は七花に任せておけばいいし、貴方にとってもそれで良かったと思っている」

「じゃあやっぱり……」

「あっ、勘違いしてほしくないのですが私も七花も別に殺すことを快楽としているわけではないんです、ただ生かしておくという考えがないだけ」

「時空学にも書いてありますね、【ここが本当の戦場なら】何とやらと」

「……………」

「あの……貴方は何が言いたいのですか?私に何を望んでいるのかさっぱり読み取れないのだけど」

「そうだな……つまり何が言いたいかというと」


「私を止めに来たと」

「!」


「時空学……数ヶ月前の【逃走中】の件から誠に勝手ながら独断で調べさせて頂きました、私は………【時空犯罪者】になるかもしれないと言われてるのでしょう?」

「そこまで知ってたなら話が早い、まぁ時代の都合上しゃーないが、斬り捨て御免は見逃せないのよ」

「はぐらかさないで、貴方が恐れているのは私の【見稽古】」


「動き、超現象、技術、弱点、この体を蝕みながら死んだ今でも腐り果てることなく生き長らされるこの肉体状態以外は全て私の物にできるこの力」

「そんな力を横取り………どころか、お前自身が悪1歩手前だからな、そんなもんを時空に離すとか、向こうの監理局は何考えてんだか……」

「1歩手前?そんな気を使った言い方をしなくてもいいのに」

「んなことしたら弟さんが可哀想だろ……で、俺がここにいる理由、そして呼んだ理由だが」




黒影は包丁を向け、真面目な顔で屋根に立つ


「お前が一線を超えないように引き止めに来た!絶対に時空犯罪者にはさせない!」

「いいえ……私はもう後戻りは出来ない、私が蘇生されて引っ張り出され、七花まで関わってしまった時点で……私の運命はもう決まってしまったの」

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