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スマブラ戦記SPECIAL 暗黒の使者(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 128ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 スマブラ戦記シリーズ 亜空の使者 
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*59*

【episode9】
『ぼくらの勇者、たたかう勇者』

四柳
「ここは恐らく『ゼルダの伝説』の世界だろう」

七夜
「ゼル伝?」

四柳
「ああ、こんな静かでだだっ広い草原のあるところなんて...あそこくらいだ」

たくっちスノー
「なるほど...困ったな」

四柳
「どうした?」

たくっちスノー
「ゼルダの伝説に関しては知識不足なんだよ、キャラクターを少し把握している程度で」

七夜
「おいおい...」

たくっちスノー
「ご、ごめん...おっと、この世界も侵食が酷いから探索には気を付けて」

サイル
「了解です」

たくっちスノー
「サイルも、人間の皆に迷惑はかけないようにね」

サイル
「はい」

ルイージ
「うーん、ゼル伝ってことはあの有名なハイラルの勇者、リンクも居るはずなんだけど...ちょっと電話してみるね」

ピッフィー
「あいつって電話持っとるんか?」

ルイージ
「黒電話ならあったよ...」

ルイージは携帯電話からリンクに連絡する

ワリオ
「しかしアレだな、伝説の勇者とテル友だなんて中々ないぞ」

デデデ
「そんなメル友みたいな言い方せんでも...」

ルイージ
「もしもし、リンクさん?」

リンク
【その声は...緑の】

ルイージ
「色で覚えられてたんだ...まあいいや、あのね、実は大変なことになって...」

リンク
【大変なのは、こちらも同じだ...】

ルイージ
「やっぱりそうか...そっちは何が?」

リンク
【コキリ族の事を知っているだろうか?】

ルイージ
「うん、たしか子供のまま成長しないんだっけ?」

リンク
【今、それに近い状態にある】

ルイージ
「え?」

リンク
【これでも俺は長い年月を越え、幾多の敵と戦っているのだが...この世界に降り立って早数年】

リンク
【背丈が変わらないんだ...】

ルイージ
「...えっ!?」

一方その頃

音牟
「.....」

リリオ
「.....」

音牟とリリオも、世界を跨いでゼル伝の世界へとやって来ていた

音牟
「来ちゃったね」

リリオ
「ああ...」

音牟
「さっちゃん、いないね」

リリオ
「そうだな」

音牟
「...あのさ、リリオ」

リリオ
「ん?」

音牟
「ボクはね、あの子が好きなんだ」

リリオ
「そうか」

音牟
「数年間一緒だったんだ」

リリオ
「そうか」

音牟
「でも、ボクはあの子を...」

リリオ
「それがどうした」


音牟
「オマエって、結構冷たいんだね」

リリオ
「死んだ仲間の事を引きずるのは時間の無駄だ、死んだものは死んだ、それでいいだろう」

音牟
「そうだよ、そういうところだよ...ボクがリリオを好きになれないのは」

リリオ
「好きなんて感情は無駄だ、人生において効率が悪いことばかりだ」

音牟
「.....」

「何を喧嘩しているの?」

音牟
「ん?」

リリオ
「何だ、お前...」


「僕は...クロノス、いわゆる神というヤツさ」

リリオ
「神...神は無駄が多すぎる、嫌いだ」

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