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*21*
【第四話】
『ヘルチューバーの遠い壁』
事務所に所属する二つのチャンネル初の動画投稿の翌日...
コウモリさん
「どうだったよ、初の動画投稿は」
魔王
「生放送の時ほどではないが...震えが止まらん」
コウモリさん
「時期に慣れるさ、お二人さんはどうだった?」
雪女
「楽しかったぞ!」
イエティ
「うん、止め所を見つけるのが大変だったけど」
コウモリさん
「ふーん...チャンネルが二つなら、そろそろこの事務所の名前も考えなきゃな」
魔王
「事務所の名前?」
コウモリさん
「そうだ、この先お前さんら以外にもヘルチューバー志望者が出てくるかもだからな、名を付けて宣伝した方がいい」
雪女
「な、名前なぁ...」
魔王
「ジャガー、何かないか?」
ジャガー
「うーむ、そうですね...WAAM(ワーム)なんてどうでしょうか?」
魔王
「なるほど、意味は知らんがいいかもしれん」
コウモリさん
「じゃ、後で看板を建てておくぜ」
雪女
「なぁなぁ、イクサーパーティやろうぜ!」
イエティ
「うん...動画投稿分を撮り終わったら、一緒にやろっか」
雪女
「おおー!!」
魔王
「.....」
イエティ
「あれ、魔王様...どうかしました?」
魔王
「そ、それを...な」
雪女
「ああ、魔王もやりたいんだってよ!いいじゃんイエティ!」
イエティ
「ちょ、ちょっと雪女、一応魔王様なんだから」
魔王
「気にするな」
イエティ
「え、あ、はい...それじゃあ、投稿したら一緒にやりましょう」
魔王
「ああ...すまない」
コウモリさん
「ジャガー、話があるんだが」
ジャガー
「ええ?分かりました、では魔王様...先に動画だけ撮っておいてください」
魔王
「わ、分かった」
...
ジャガーはコウモリを肩に乗せ、屋上へと上がる
コウモリさん
「チャンネル登録者についての話だ」
ジャガー
「ええ...純白チャンネルはあの実況でコメント1つ、登録者二つ...まぁいい滑り出しですね」
コウモリさん
「マリアチャンネルは?」
ジャガー
「...まぁ、レビュー動画ですからね、これからちょっとずつ色んなことをして伸ばしていけばいいんですよ」
コウモリさん
「...ま、いいか」
ジャガー
「おや?何か聞きたいのかと思いましたが」
コウモリさん
「いや、魔王様にいちいち説明するのが面倒でな...」
ジャガー
「そんなことですか、しっかりしてくださいよ」
コウモリさん
「はいはい....」
コウモリさん
「あいつらがバカだからって何時までも誤魔化せると思うなよ、神」
ジャガー
「...」