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マモノチューバーズ!全てはゼロのままに(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 105ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ファンタジー 配信者 
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*80*

零代目
「ホームレスならぬワールドレスになってはいるが、メイドウィン同士の会話のネットワークには入り込めてるんだよ」

ジャガー
「ほう?」

零代目
「俺とコウモリが色々やってるうちにそちらも想定外だらけじゃないか」

零代目
「監理局はなくなる、黒色は死ぬ、たくっちスノーは王国を作る」

零代目
「いいよなぁあいつらだけメイドウィンたして目立ちやがって、俺だって初期のマガイモノなのにexeと違って接点も与えられずだ」

零代目
「ま、俺の愚痴はいいか...あんた、何企んでる?」

ジャガー
「はい?」

零代目
「魔王をヘルチューバーにした件だ」

ジャガー
「ああ、それですか」

零代目
「ヘルチューバーは人間を堕落させるためのものだ、友人を増やすようには作られていない」

ジャガー
「友人...」

零代目
「支配者にでもなったつもりか?神と支配者は違う、魔王はお前の物じゃない」


ジャガー
「...何を言ってるんですか?貴方は」

ジャガー
「僕は、魔王様がヘルチューバーになりたいと言ったからやらせたのですよ?」

ジャガー
「友達とか、何言ってるんですか?」

零代目
「...おい、あの話はなんだ?」


零代目
「『魔王様が動画投稿してみた』...だったか?妙なものを作りやがって」

零代目
「確かに、魔王は自らの意思でヘルチューバーになった...コウモリの入れ知恵でな」

零代目
「それに奴が友人が欲しいと言っているのなら、好きにすればいい」

ジャガー
「はい?」

零代目
「だから歴史改変を作ってやった、雪国とか、その時の記憶とか!あの二人とか!」

零代目
「俺の意思ではない、コウモリが面白くなるからと入れたものだ!」

零代目
「だが、それをお前は否定した...発売前のゲームを用意したよな?」

ジャガー
「ああ...そうですね」

零代目
「見ていないとでも思ったか、そんなもの使ったら炎上するぞ、そしたら同じ事務所の魔王にも火種が降りかかる」

零代目
「お前は何故魔王の邪魔をする?」

零代目
「魔王を愛しているんだろ?ならば...」

ジャガー
「何を言っているかよく分からないんですけど」


ジャガー
「魔王様は僕がいないと何も出来ないんですよ」

ジャガー
「だから...ね、魔王様を引き離すのはいけないんです」


ジャガー
「それに...僕自身も、魔王様がいないと...アレルギー反応みたいに居てもたってもいられないんです、あの人のクローンですから、そういうところも似たのでしょうか?」

零代目
「...」

ジャガー
「では、魔王様を待たせてますので」

ジャガーが時空の穴を抜けたあと、零代目はスマホを取り出す


零代目
「コウモリ、予定変更だ...ジャガーをなんとかするぞ」


零代目
「いや殺すわけではない、結界のなかで幻覚を見せるだけだ」

零代目
「...違う、魔王のためじゃない、俺達の計画の為だ」

零代目
「あいつには悪いが...結界を破るまでおとなしくしてもらおう」

...

その後零代目は運命を操作し未発売ゲームを使用させないように選択、コウモリは家出した魔王を追うジャガーに嘘の道を教えた

そして、現在....

零代目
「...悪く思うなジャガー、あんたのオリジナルである黒色を恨むんだな」


零代目
「.....全ては、俺がメイドウィンになるためなんだ」

アイム
「...」

レフィトア
「...」

アン
「...ふむ」

ユイ
「そんなことがね」

零代目
「お前ら、動画を撮れ...悪いようにはしない」


零代目
「この世界に『根っからの悪者』は一人もいない、頭がおかしい奴はいるけどな」

そして物語は正しい道へと。

第十二話 END

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