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マモノチューバーズ!全てはゼロのままに(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 105ページ)
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*40*

【第七話】
『六月一日異常ナシ』

~雪国~

魔王達は雪国へとやってくる

雪国は土と雪が混じりあい、木製の家が並ぶ...やや、近代化された場所となっていた

魔王
「む...雪国も変わったな、あの場所ほどではないが」

雪女
「数日ぶりの雪国だ~!」

「あ、雪女だ!!」

「何故雪女が...!!」

雪女
「おーい、たっだいまー!!」

「どの面下げて帰ってきただおめぇ!!」ビュンッ

突如、辺り一面から雪玉が!

雪女
「ちょっ」

魔王
「任せろ」

雪玉を魔王が壁を形成し弾く

弾かれた雪玉は地面に落ちても崩れず、ボールのように弾んでいく

イエティ
「大丈夫!?」

雪女
「お、おう!わりぃわりぃ!」

魔王
「危ない...ぶつかったら痛いのはよく分かってるからな」

雪女
「何すんだよー!1億用意できないのは悪いと思ったよ!でもわけありでなー!」

「1億手に入れるまで帰ってくるな言うたやんけぇ!!」

雪女
「そりゃ言ったけどさー!こんな状態じゃしょうがねーだろー!」

「どうしても雪国のために金がいると、何度も...!!」

魔王
「その話は我も聞いている、説明してもらおうか」スッ

「だ、誰だあんた...あっ」


魔王
「十年経とうと顔触れは変わらぬな」

魔王
「だが、我の友達に危害を加えるのであれば容赦はせん」

「じょ...嬢ちゃん、まさか...!!」

魔王
「母上に会わせてほしい、今もあの場所に居るのだろう?」

...

魔王達は国民に連れられ、大きな屋敷に連れられる

雪女
「こ、ここに...母ちゃんが?」

イエティ
「皆が立ち入り禁止って行ってた場所だ...」

「あのお方は嬢さんが虎みたいな奴に連れさらわれて以降、寝込んでしまってな」

「何かあったらと思い立ち入り禁止にしていた」

魔王
「そうか...母上、母上...我だ、帰ってきたぞ」

魔王が引き戸を軽く開け、声を掛ける

すると...

「ギンちゃん?」

雪女
「誰やねんギンちゃんて」

イエティ
「魔王様なのかな...」

魔王
「ああ、我だ...入って、いいか?」







【おいで】

引き戸が勝手に開き、つめたい空気が流れ込んでくる

イエティ
「!!」

雪女
「す、すっげー!」

魔王
「この空気...どうやら元気みたいだな」

雪女
「なー!入っていいか?」

魔王
「構わんさ、お前達も我の友達だからな」

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