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*30*
魔王
「どうした!?」
コウモリさん
「時計を見ろ!」
魔王
「時計...!?」
コウモリに言われ、魔王が壁に掛かった振り子時計を見る
チッチッチッ...
魔王
「これは...!!」
魔王は驚く、振り子時計は速すぎず遅すぎず、正確に動いている
それなのに...時計の針は微動だにしない、止まっているのだ
魔王
「時計が止まっている...!?」
コウモリさん
「やばい...カレンダーの時と同じだ!」
コウモリさん
「ジャガーはメイドウィンだ、奴の行動で世界は変化する、祝日が突然決まれば、生き物はそう思い込み、活動される」
魔王
「しかしたくっちチャンネルは...」
コウモリさん
「みぃは別世界のメイドウィンだから影響は受けない」
コウモリさん
「だが、ジャガーの立っていたこの場所で時計が止まっているとなると...まさか他も」
魔王
「どういうことだ?」
コウモリさん
「外を見ればわかる、行きますぜ魔王様!」
魔王
「ま、待て!!」
...
外を見ると、あっちこっちの時計が皆、針が動かずに同じ状態になっていた
魔王
「全ての時計が...!?」
コウモリさん
「さっきも言ったように、ジャガーはメイドウィンだ、世界とメイドウィンは表裏一体、世界の危機orジャガーの危機だ、つまり」
魔王
「ジャガーが今とんでもないことになっていると!?」
コウモリさん
「かもな...」
魔王
「一体どうなったと言うのだ...」
イエティ
「魔王様~!!」
雪女
「いたいた!!」
近くの道路から、イエティと雪女達が走ってくる
魔王
「どうした?」
雪女
「なんかさー!放置系ゲームっていうのが動かねーんだ!」
イエティ
「時間と共に進むゲームなんだけど...これの秒数が動かなくて...」
雪女
「つーかゲーム機が止まった!」
コウモリさん
「やっぱりな...」
魔王
「説明するのだ」
コウモリさん
「えーとな...ややこしい自体になってるが、要は【時が止まっている】んだ」
魔王
「と、時が!?」
コウモリさん
「そう、時計が止まってるんじゃない、この世界が止まっているんだ」
雪女
「えーー!?」
イエティ
「そ、そんな...今、何時ですか?」
魔王
「コウモリ...」
コウモリさん
「魔界歴45090年6月1日 10時00分」
コウモリさん
「俺たちはこれから、永遠に六月一日の朝10時の世界で生活することになりそうだな」
第五話 END