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マモノチューバーズ!全てはゼロのままに(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 105ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ファンタジー 配信者 
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*29*

ジャガー
「...(ソワソワソワ)」

一方ジャガーは、世界を飛び回り魔王を探していた


ジャガー
「いない、いない、いない」


ジャガー
「どこにも、どこを探しても、魔王様、魔王様」


ジャガー
「声が聞きたい、側に居てほしい、離れないでほしい」


ジャガー
「魔王様...お願い魔王様!!現れてください!!謝りますからっ!!」


ジャガー
「あの人らを追い出そうとしたこと、謝りますから!!」

ジャガー
「だ、だって...ああなるなんて思わなかったんです!!未来を見れたらこんなことしませんでした!!初めからそういうこと書いたら怒るって言ってくだされば...僕は!!」


ジャガー
「なんでもします、なんだってやりますから!!貴方のわがまま、いくらでも答えますから!!」

ジャガー
「ですから...一人は嫌です、魔王様っ!!」



ジャガー
「お願いですから...僕のそばに居てください!!」

シュンッ!!


「ジャガー」

ジャガー
「魔王様...?」

ジャガーの目の前に、魔王の姿が...


ジャガー
「魔王様、どこを歩いて...」


ジャガー
「あっ」

ジャガーが近寄ると、魔王の姿は煙のように消え、また現れる



ジャガー
「...あれ?」

「ジャガー」「ジャガー」「ジャガー」


ジャガー
「...ふふふ、分かってますよ、魔王様」



「僕たちは一緒です」


「何十年も、何百年も、何千年も...」



「僕たちは...ず~っと一緒でしたものね!」


「ねぇ...マリアーゼ様?」

「この世界の未来なんてどうでもいいです!貴方さえそばにいてくれれば...だって」






『貴方は黒影の愛した女とは違う、永遠なる女性なのですから』

...

そして、魔王は事務所へと帰還するが、ジャガーの姿が見えない

魔王
「...ジャガー?」

コウモリさん
「まだ事務所には帰ってきてないみたいだな」

魔王
「ジャガー?どこにいった...そうだ、こんな時こそ魔法だ」

コウモリさん
「どうするつもりで?」

魔王
「奴の魔力を辿る...!」

魔王は額に指を当て、強く念じる...


魔王
「...ダメか、かなり遠くに行ってるみたいだ」

コウモリさん
「そんなにか?」

魔王
「一応、この街から雪国までの範囲すべてを探したが...」

コウモリさん
「マジかよ、どんだけ遠くに行ってるんだ...ん!?」


コウモリさん
「こ、こいつは...大変だ!!」

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