完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~
*79*
...
~結界~
クリーピーパスタ事務所
零代目は怪しまれるのを嫌がり、五人に上記の事を説明した
零代目
「と、こういうわけだ...これは誘拐じゃない、ちゃんとした取引だ」
アン
「私たちの世界の神、随分あっさり引き渡すのね」
零代目
「そうだな、俺もあんなのは初めてだ...ラッキーだからいいが」
アイム
「で、お前もうメイドウィンなの?」
零代目
「いや、まだだ...ヘルチューバーの力で人類が滅んだら俺がメイドウィンになる約束をしている」
アン
「あら、滅ぼす気はあるのね」
零代目
「途中で投げ出すのは嫌いだ、それにコウモリはまだ満足していない」
零代目
「結界を破壊し、人間界に侵入、俺がメイドウィンとなり新たな文明を築く、ここまで筋書きを作っているのだからな」
リッキー
「で、私たちはそんな神に選ばれた奇跡の五人ってわけだ」
零代目
「ぶっちゃけ、結界はコウモリの匙加減でいつでも割れるんだが、約束した以上あいつを楽しませないとならない」
ユイ
「つまり?」
零代目
「カメラはまだ回り続けている、ヘルチューバー零代目メイドウィンの、最大規模のエンターテイメントはこれから始まる」
アイム
「じゃあ、時が止まったのって...」
零代目
「あいつの自演だ、いい演出だ」
零代目
「まぁ、いいアドリブだよ」
アン
「アドリブ?」
零代目
「俺とコウモリのこの『お遊び』は、計画通りにはいかなかった」
レフィトア
「何だって思い通りにはいかないんだよ?」
零代目
「分かっている、ミスがあれば責任をもって修正はした、想定外は場合によっては俺やコウモリにとって面白い結果になることもあるから放置してた」
零代目
「生き物で唯一良いところがあるとするなら、想定外の出来事を起こして神を楽しませてくれることだろうな、コウモリは俺が来るという想定外が起きたし」
零代目
「ただ...外部からの情報操作は、俺にもどうしようもできなかった」
アイム
「情報操作ぁ?」
零代目
「ジャガーだよ」
...
零代目
「おい茶色、うちの取引の邪魔をするのやめろ」
ジャガー
「取引の邪魔?」
零代目
「しらばっくれるな、魔王のことだよ」
ジャガー
「ああ、魔王様ですか」
零代目
「...ふん」
零代目
「お前、リニューアル後だろう?」
ジャガー
「ええ?まぁ、黒影がそんな単語出してましたね...ええ、そうですが?」
零代目
「カエルの子は、蛙。」
ジャガー
「はい?」
零代目
「お前のことだ」