コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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 手を、繋ごう。
日時: 2010/11/30 22:11
名前: なまくら将汰 (ID: /gSTfiqf)

はじめまして!!"なまくら将汰"です(^o^)
初小説です。よろしくお願いします。
(途中でトリップ変更してます)

のぞいて下さってありがとうございます。
コメント・アドバイス(←特に!!)頂けたらうれしいです\(^o^)/

更新は不定期になるかもしれないですけど
のんびりお付き合い、お願いします(´ω`*)

-○○side-と特に表記されて無い場合は
ヒロインの香澄sideになっています!!

\登場人物紹介/ >>17

\お客様/
*みっきさん *PEACH FLOWERさん

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Re:  手を、繋ごう。 ( No.5 )
日時: 2010/11/06 20:24
名前: なまくら将汰 (ID: /gSTfiqf)

[>No.3

それから稽古が始まった。
剣道の稽古は予想以上に激しくて、バスケの練習が一番大変なんだって思ってたあたしはそうでもないんだと思った。
稽古の間あたしは大田先輩のことばかり見てたと思う。
ゴメンナサイ・・・柚月先輩!

そして稽古が終わると柚月先輩があたしたちのそばへやってきた。

「どうだった?」
「すごかったです!!」
「かっこよかったです!」

今までメンをかぶっていたからか、柚月先輩の頬は赤く染まっていてなんかかわいらしかった。

「あ!悠真っっ!!!」
「んだよ・・・望月」

柚月先輩は更衣室から出てきた1人の男の人に駆け寄り、抱きついた。

「ふざけんなっ!誰が抱きついていいなんていったっ!」
「いったあ・・・叩くことないじゃん!」

柚月先輩はその人に思いっきり叩かれた。
・・・痛そう。

「紹介するよ!コイツは三河 悠真」
「ん?見学の1年?」
「あ、志村 香澄です」
「秋野 優実です」

今度はあたしから自己紹介をした。

「へえ、よろしくな」

そう言って三河先輩は帰っていった。

「アイツのことは"悠真"でいいからね?」

柚月先輩はうれしそうに笑いながら言った。

「じゃ、"悠真先輩"で・・・。」

三河先輩改め悠真先輩の後姿を見た後、はっとしたようにあたしは思い出す。

・・・あの人。 大田先輩のこと。

でも更衣室にはもう誰もいないみたいで、あたし達がしゃべっている間に帰ってしまったみたいだった。

「香澄ーっ!帰るよ!!」

あたしは剣道場に向かってちぇっと舌打ちしてから優実と柚月先輩の後を追った。

Re:  手を、繋ごう。 ( No.6 )
日時: 2010/11/06 20:02
名前: なまくら将汰 (ID: /gSTfiqf)

>>みっきさん
おもしろいなんて恐れ多いですっ・・・!!
でも、言ってもらえてうれしいです^^

これからもがんばります!

Re:  手を、繋ごう。 ( No.7 )
日時: 2010/11/06 20:34
名前: なまくら将汰 (ID: /gSTfiqf)

[>No.4

なんだかんだ悩んだけど、結局あたしは剣道部に入ることにした。
剣道の稽古を見て、かっこいいなと思ったし、なにより1番の理由は大田先輩がいるからだ。

「大田先輩・・・かっこよかったなあ・・・」

自分の部屋でベッドに顔をうずめる。
今度からは、もっと先輩のこと知れたらいいな。



「「よろしくお願いしますっ!」」

それから数日たって、剣道部に入部希望した1年生はみんな武道場に集まっていた。
もちろんあたしと優実も。

「えと、大会が近いから今日も見学だけになるけどごめん。大会が終わったら本格的に稽古を始めるね。」

今の部長は田中部長。おっとりしてて優しそうな人だけど、試合とかだとものすごいかっこいいらしい。

そして、見学をしているとき同じ学年で中学も一緒だった美雪ちゃんが話しかけてきた。

「香澄と優実も剣道部なんだあ!」
「うん!美雪もなんだ。バレエもあるのになんで?」
「なんか試しに!」

実はあたしはこの美雪ちゃんがちょっと苦手。

勉強もできるし運動もできる。それに家はお金持ち。
あたしは運動はまあまあだけど勉強はまったくだめだし家は平々凡々だ。
それに、なんとなくいつもあたしをライバル視している気がする。
だからあたしは美雪ちゃんに対して"ちゃん"付けをやめられない。

優実は気にしてないみたいだけど。

Re:  手を、繋ごう。 ( No.8 )
日時: 2010/11/09 17:35
名前: なまくら将汰 (ID: /gSTfiqf)

[>No.5

「えっ・・・悟が?」

今日は3年生最後の大会の日。
私たち鬼灯高剣道部はざわついていた。

「嘘だろ・・・最後の大会なのにアイツ・・・」

なんでも3年生はチームとして出場できる人数ぴったりしかいないのに、サボリ魔の多和田 悟先輩が高熱でとても剣道ができる状態じゃないらしい。

「どうすんだよ?!このままじゃ出場できないじゃねえか!!!」

怒鳴る声が会場の壁に吸い込まれた。

きっと先輩たちはこの大会にかけてきた。
こんなところで出場できないなんて・・・・・・

「しょうがないな・・・」

顧問の石上先生が多和田先輩の親御さんとの話を終えて戻ってきた。

「2年生から代わりに出すしかないだろう・・・誰にするか・・・」

女子の先輩たちはもうアップのためにコートに行っている。柚月先輩は人数の関係とその才能でレギュラーとして一緒にアップをしていた。

「・・・大田、頼めるか?」

アップしている人たちの声にまぎれてあまり聞こえなかったけど・・・確かに"大田"って聞こえた。

「えっ・・・俺?」
「ああ。頼む」

大田先輩すごい!!
それって2年生の男子で一番強いってことだよね!

「すごいね・・・大田先輩」
「うん。でも悠真先輩なんか悲しそう・・・」

優実にそっと耳打ちするとそんな返事が返ってきた。確かに一緒に話を聞いていた悠真先輩はどこか悲しそうな顔をして下を向いていた。

でも大会で活躍する大田先輩が見れるんだ!
楽しみだなあ・・・。

Re:  手を、繋ごう。 ( No.9 )
日時: 2010/11/10 18:36
名前: なまくら将汰 ◆zd3HxMc4/s (ID: /gSTfiqf)

[>No.6

メンバーがそろった男子の先輩たちもアップをするために準備を始めた。

あれ・・・?
大田先輩、なんか元気ない?

「どうしたんですか?大田先輩っ!」

声をかけたのは美雪ちゃんだった。
あたしは美雪ちゃんに便乗して隣に立って頷いてみた。

「・・・う〜ん、俺なんかで大丈夫かな、なんて思って」
「大丈夫ですよ!!大田先輩なら!私応援してますよ」

いいな、美雪ちゃん。
こんなに積極的にしゃべれるなんて。
あたしなんて2人の話に相槌を打つことしかできないのに。

「多分、かっこ悪いとこ見せちゃうと思うけど・・・」

アップに行っちゃう・・・!
なんか声かけなきゃ・・・・・・。

「あの、応援してますから!」

とっさに出た言葉。
言ったことは美雪ちゃんと同じ内容。文章もさほど変わらないし・・・・・・。

あたし、ダサい・・・。

ちょっと悲しくなったけど、大田先輩を見上げたら。

「うん、がんばるね」

ってニコっと笑って頭をなでてくれた。
そのままコートに向かって歩いていってしまった。

「なんか、ちょっとプレッシャーかかってるみたいじゃない?」
「そうだね・・・」

頭が回転しない・・・・・・

美雪ちゃんが何をしゃべってるのか全然理解できなかったけど、とりあえず返事した。

どうしよう!!
なんか顔中が熱いよ・・・・・・。
照れてる、のかな?
顔赤いのみんなに気づかれたらヤだな・・・。

でも、そんなことより
なでてもらった嬉しさがあたしの心を満たしてた。


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