コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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未来探偵始めました。【題名変更しました】
日時: 2011/12/30 18:42
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: tkV8RM03)

こんにちは、ゆんです。
こりずに新しい小説です。

 よんでやるぜ! な人、大歓迎です。
 荒らしてやるぜ! な人はNO歓迎です。

暇なときに、ちょっと読んでやろう・・・ぐらいの感覚で読んでいただければ嬉しいです。

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Re: 過去と未来 ( No.48 )
日時: 2011/11/01 16:38
名前: 星月 光 (ID: 1mSnKNAi)



 こんにちわっ☆

 また来ちゃいました(^o^)

 最高におもしろいです!!

 ララの無理矢理っぷり最高!!

 更新楽しみにしてま〜す。

Re: 過去と未来 ( No.49 )
日時: 2011/11/02 20:18
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: HK6OImIM)

ありがとうございます〜^^
楽しみだなんて・・・光栄ですっ!!

Re: 過去と未来 ( No.50 )
日時: 2011/11/02 20:45
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: HK6OImIM)

「おわった?なら走りなさい!」
そう叫んだララは、もう随分遠くにいた。

え、はや!
なんで、いつのまにそんなところまで!?

なんて驚いている場合じゃなかった。
ララは、ものすごいスピードで走っていく。
俺が遅いんじゃない・・・・と思う。
決して速くはないかも知れないが、俺が遅いとかじゃなく、ララが速い。

「え、ちょ、待って!」
マジで速ぇぞ!
無理無理、わき腹痛い。

だって俺、帰宅部だもの!
全然運動してねーもの!

自分で自分に言い訳しながら、俺は必死に走った。

あぁ、明日は筋肉痛だろうなぁ。


走りながら、ひとつの疑問が浮かんできた。
これ、どこに向かってんだ?

聞いてみたかったけれど、話しながら走る余裕が俺にはなかった。
だから、置いていかれないように必死でついていった。

なにあいつ。体力無限ですか?!年・・・年の問題か?
あいつ、まだ若いから・・・って、違うか。
俺だって若い。高校生だもの。
わーいわーい。あははははー

久しぶりの全力疾走で頭がおかしくなったのか、俺。
ああ、なんか綺麗なお花畑が見え・・・
「ちょっと!」

蝶が舞う、あたり一面のお花畑を想像し始めたとき、ララの声がした。
そして、一気に現実に引き戻された。

ハッ!!
ってかんじ。

・・・助かった。本当に死ぬところだった。



 どれくらい走っただろう。
ララの足が止まった時は、めちゃくちゃ嬉しかった。
狂喜乱舞。

てか、どこだここ?
俺の目の前には、だだっ広い竹林。
なんか怖いぞ。

「ハァハァ・・・こ、ハァ・・ここ・・は?・・ハァハァ」
息切れがハンパない。
呼吸が荒くなっている俺を見て、ララは一言。
「きもい」

・・・泣いてもいいかな?
疲れたんだもの!こんなにダッシュしたの久々だもの!
頑張って走ったんだよ、俺!
ここまで着いて来れたことがマジで奇跡ですよ!

なのに、きもい・・・・って。

本気で目が潤んだ。

「あーあー、悪かったわよ。あんた、帰宅部なんだっけね」
「・・・」

なんか、軽くあしらわれてる感じがするなあ・・・。

「・・・真面目な話をするわね」
一呼吸おいて、ララは言った。
「よくきいて頂戴」
「おう」

「この林の中に、古い井戸があるの」
ああ、そういうことか。
「その井戸の中に、時間の歪みがあるのか?」
「そう。理解が早くてたすかるわ」
にこっと笑うと、ララは林へ足を向けた。
「え、何、そっからいくの?」

というのもこの竹林、今俺から見える限りではだが、道らしい道などなく、なんとか通れるんじゃね?くらいの隙間がポロポロあるだけなのだ。

「え、何、どっから行けって言うのよ?」
普通の質問をしたと思ったのだが、ララは『当たり前でしょ』と言わんばかりに首をかしげた。

「あ・・・そう」
仕方がない。何を言おうと、結局はこの中に入るわけだし。
「そうそう、どっからいっても一緒でしょ」
「すぐ俺の心を読むの、やめろよな」

俺が睨むと、ララは楽しそうに笑った。
「さ、行くわよ!」

Re: 過去と未来 ( No.51 )
日時: 2011/11/04 19:04
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: HK6OImIM)

「さ、行くわよ!」


さすがのララも、林の中では走らなかった。
ものすごい数の竹が不規則に生えていて危ないからだ。

歩いているうちに、だんだんと落ち着いてきた。

そして少しすると、離れたところにぽつんとある、なにか。
そう、それは井戸だった。

ああ、ついに井戸が・・・。
やっぱりあの井戸、なんか怖ぇ!!
S子が出てくるんじゃね!?

今更ビビっても仕方がないのだが、怖いものは怖い。

「は?あんた怖いの?」
また俺の心を読んだんだろう。
ララは、ちょっとバカにした顔だった。


井戸の近くに行ってみると、なんだか変な感じがした。
「なんだ?・・・なんか気持ち悪い」
「あら、感じ取れるの?」
「・・・これ何?」
「空気が歪んでいるのよ。時間の歪みが引き起こしているの」

あっちもこっちも歪んでるってことっスか。
なんか訳が分からなくなりそうだな。

「さて。そろそろヤバイし、行きますか」
「まったまった、軽いよお前・・・ちょっとコンビニ行きますか、じゃないんだから!!」
「大丈夫よ。男なら覚悟を決めなさい!」

・・・それもそうだな。
いつまでもうじうじしてられねーし。

「分かった。行こう」
「そう来なくちゃね!」

ララは満足そうに微笑んで、俺の手を握った。

は?な、何?

と驚いていたら、井戸の中。
ララは、俺の手を握ったまま井戸へ飛び込んだのだ。

「ぎゃああああああああああああああああああ!!!」
死ぬ!死んじゃうってこれぇぇぇぇぇ!
恐くて目が開けられない。
「うわああああああああああああああああああ!!!」
まだやり残したこといっぱいあるんだって!
こんなところで・・・いやだああ!

思い切り叫んだら、ララに怒られた。
「うるさい!!」

何とか叫びを押し込めて目を開くと、不思議なものを見た。
とても言葉では表しきれないような、不思議で幻想的なもの。
ふわふわと、まどろむような空気の流れ。
美しい、あたり一面の色。

ここは、本当に現実なのか?
夢なんじゃないだろうかと思うほどだった。


俺が感心していると、ララは俺の手を強く握りなおした。
「ほら、未来はもうすぐそこよ」

Re: 過去と未来 ( No.52 )
日時: 2011/11/13 09:30
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: HK6OImIM)

「ほら、未来はもうすぐそこよ」

ララが言ったのとほとんど同時に、景色が変わった。
ふわふわした感じもなくなった。

気がつけば、あたり一面真っ暗だった。
「え、ここどこ?」
思わずたずねると、ララは微笑んだ。
「井戸の中だけど?」
何か問題でもあるの?みたいな顔で。

え、どいういこと?
何で井戸の中?未来じゃないの?

「ああ、ごめん。未来の井戸の中」

そういえば言ってたな、こいつ。
井戸を通じて過去と未来を行き来してる、って。
井戸から入ったら井戸にたどり着くわけね。

「どうやって出るんだ?何か真っ暗でよく見えないんだけど」
「あんたバカ?」

えっ・・・・。
すごい速かったよ、今。
俺が「よく見えないんだけど」って言った瞬間即座に「バカ」って言われたよ!!

なんだよ!頭がいいとか言っといて、バカ扱いか!!!

「頭がいいのとバカなのは違うわ。頭がいい、って言うのは勉強ができるっていうことよ」
「じゃあバカってのは?」
「バカはバカでしょ?やっぱりバカなのね、あんた」

がっかりだわ、みたいな顔すんのやめてもらえます!?
傷つくんで!!

「上を見なさい」
これ以上バカだのなんだのと話をするつもりはないらしいララは、真剣な顔に戻って言った。


上を見ると、かすかに光が見えた。
「あれが出口か?」
「そうよ」

ふうん。真っ暗な中できらきらしてて、少し綺麗だな。
「どうやって出るんだ?」

率直な疑問だった。
だが、ララはまたこう言ったのだ。

「あんたバカ?」


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