コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 世界を創り出す愛情理論
- 日時: 2012/07/23 16:10
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: hTgX0rwQ)
( その理論も、愛という言葉も、よく分かりません )
.
@ ご挨拶
どうも、この小説は半年前ぐらいに挫折してしまった小説のリメイクです。今度こそ頑張って完成させる!
二次小説の方でちまちまやってますけどその名はあんまり知られてません。いいんです、蟻ですから…(遠い目)。
ここの小説としては少し雰囲気の違う小説ですが、見ていただければ嬉しいと思っております。アドバイスとかばちこーい。
※ この小説は少しだけ流血表現があります。
@ 目次
時間軸 : 01 ⇒ 00 ⇒ 03
#00 - 私、どこかへ逝っちゃいました >>1
#01 - 憂鬱らしい日常
1 >>02 2 >>03 3 >>04 4 >>05 5 >>08 6 >>09 7 >>10 8 >>11 9 >>12 10 >>13 11 >>14 12 >>15 13 >>20 14 >>23
#02 - マイナス以下の存在
1 >>24 2 >>27 3 >>32
- Re: 世界を創り出す愛情理論 ( No.37 )
- 日時: 2012/08/08 22:17
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: hTgX0rwQ)
- 参照: 2話はそろそろ終わるはず
未練。言わずとも分かってるのだけれど、今まで世界に無関心だったくせに、今更何だというのだろう。そんな私に、私自身苛立つ。
「そんな怖い顔しないで。アンタの死は、突然だった。そんなの仕方ないことなんだよ。だから、『答え』を見つけた時にちゃんと来ればいいよ」
私の顔を見て心の中を察したのか、おばあちゃんは包み込むような声をかけてくれた。
そんなこと、言ったってなあ。私の問題は、私の未練は、とても難しいことだ。思春期らしくメランコリーになんか浸らなければ良かったと思う。今じゃ、肌でも心でも感じることなどできない。
私が、欲しい答え————それは『愛』と、いうもの。
冷たいものじゃない。必死なものじゃない。尽くして、尽きてしまったような、あんな、思い出すだけでも嫌な過去じゃなくて。
お父さんとお母さんが結婚したみたいに。しどろもどろで会話する甘い時のように。一番気楽で居られる存在のように。とてもあたたかい関係。
「ゆっくりゆっくり、迷ってけばいいよ。アンタの心は、ずっとアンタのものだ。体はなくたって、まだそこに在るよ」
空が、静かになった。きっとおばあちゃんは愛した人に看取られたのだろう。うっすらと残っていたその時の記憶が、なぜか今はとても鮮明に浮かぶ。
私が目にしたのは、既に骨になっていたおばあちゃん。お母さんが泣いているのを見て、私は。
「——ありがとう」
あの時、分からないままで言った言葉を、また繰り返した。今度は、しっかり伝わるように。
そしてまた、お墓は静寂に包まれる。夜のお墓って、あたたかいもんだな。これは愛だろうか。自然に笑みが零れてしまう。
今まで愛されているんだろう、と曖昧に感じたことはあったけれど、愛されているという自信はなかった。そして今は、少し感じるような。
ただちょっと、その愛という名の涙が重たすぎて、冷たく感じる。私が居なくなって泣いている人を想像するだけで、私はその愛で笑えない。
あとひとつ、何かが足りないよ。
- Re: 世界を創り出す愛情理論 ( No.38 )
- 日時: 2012/08/09 19:32
- 名前: 夏目 ◆x59qz04G1I (ID: UHIG/SsP)
初めまして!夏目というものです。
私もこちらで書かせてもらってるやつです←
実は何気なくお気に入り登録していて久々に更新していたのを見て覗きにきました(^^)
幽霊になってしまった主人公の朝生ちゃん、切ないですけどこれからがとても気になります。
幽霊という立場でどうやって愛を知るのか今後の展開が楽しみです(^-^)
今後も執筆頑張ってください(^^)
応援してますm(__)m
- Re: 世界を創り出す愛情理論 ( No.39 )
- 日時: 2012/08/11 16:18
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: hTgX0rwQ)
>>38
うわああああはじめましてえええ!
な、なんだってー! お気に入りとか嬉しすぎる…そして更新おそくてすいません…orz
もう世界に関われない存在というのは、はがゆい気持ちだと思います。
そんな朝生ちゃんの気持ちを手に取るようにわかっていただける方がいっぱい現れることが目標! ですかね!
自覚した朝生ちゃん、今後どうやって知るのか楽しみにしていただければと思います。
遅筆ですが、末永くみてもらえると嬉しくおもいます^ω^
応援、ありがとうございます。
- Re: 世界を創り出す愛情理論 ( No.40 )
- 日時: 2012/08/15 22:34
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: hTgX0rwQ)
- 参照: 読みにくそうだけど気迫で! がんばれ!
お墓を出て、ただ道に沿って歩いていたら、私の家の近所にある、小さな公園へ辿り着いていた。滑り台、砂場、ブランコ、シーソー。公園のメジャーな遊具といっても過言ではないそれだけが置かれている、つまらない公園。
辺りを見回すと、ほとんどの家の電気が消えている。もう、深夜か。時間は以外に早いものだ。
私はブランコに腰掛けてみる。お、座れた。すり抜けないんだな。感触はないから不気味だ。使いたいと思ったら使えるのかな……なんかどんどん、幽霊の仕組みが楽しくなってくる。
ふと、ブランコを漕いでみようと思い立つ。思い切り体を引いて、足を地面から離す。おお、できた。でもやっぱ感触がない。視界で楽しむだけなのか、これは。
——怨みが残るとか、未練とかも言うし、きっと強い意志が動かしてるのかもしれない。私の心で、私の記憶の中にある目とか耳とか手とか、頭とかも機能するのだろう。本当のことは、現在進行形で探索してるから全然わかんないけど。
この公園は、公園としてはつまらないけど、私は好きだった。深夜の散歩コースは必ずここで一休みするぐらい、落ち着ける場所。
深夜だから人が居ないっていうのもあるし、昔ここで遊んでいたっていうのもあるんだと思う。体がここに馴染んでいる。
ブランコが前に行った際に、板から体を離して、跳んで、着地。……そういえば、この光景を誰かが見たらブランコが勝手に動いてるんだよな……うわあ、不気味。
でも気付いてくれるのは嬉しいかもしれない。いや、拒否されるだけか? うーん、でも拒否されたら泣きたくなるなあ。
公園の入り口横にある、自動販売機の方へ勝手に足が赴いていた。そこにある飲み物一覧を見る。
あ、このコーヒー美味しいよなあ。ここ来たらずっと飲んでたや。でも財布は死んだ時鞄に入れちゃってたし。飲めたとしてもお金なければ意味ないなあ、残念。
このオレンジジュース、お母さん好きだったっけ。コーラは夕矢が好きで、お父さんは苦めのブラックコーヒー……私、こんなの覚えてたんだ……。自分でも、意外だった。
- Re: 世界を創り出す愛情理論 ( No.41 )
- 日時: 2012/08/26 19:26
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: hTgX0rwQ)
唐突なのですが、この小説をロックしたいとおもいます。
この作品は私のなかでも思い入れのある作品で、もっと良い作品にしたいと思い、このような形をとらせて頂きました。
設定なども非常に曖昧なままに作ったので、このままじゃこの作品が潰れてしまうのが目に見えるので、一回この作品をじっくり作りあげてから投稿したいな、と思います。
コメディ・ライト板の中では異色な作品でしたが、見てくれた方も多く居てくれたようで、非常に嬉しかったです。皆様ありがとうございました。
この作品が仕上がるのはいつになるか分かりませんが、忘れた頃に『世界を創り出す愛情理論』というスレッドがたっていると思います。
その時は、ぜひクリックして頂ければ幸い。
おそらく複雑・ファジー板にたてます。1年は確実にかかるので宜しくお願いしますw
あ、それとですね。ここを更新停止すると言っても、他の場所ではいつもどおり活動します。雑談板には顔出すし、二次創作板では余裕で小説更新するし、それとまた新しい物語をこの小説と同時進行でつくる可能性、があります。可能性っていうかつくります。
ではでは、今まで応援してくださった皆様、ありがとうございました。
これからも一生懸命頑張っていきますので、宜しくお願いします。