コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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世界を創り出す愛情理論
日時: 2012/07/23 16:10
名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: hTgX0rwQ)

( その理論も、愛という言葉も、よく分かりません ) 


.

@ ご挨拶 

どうも、この小説は半年前ぐらいに挫折してしまった小説のリメイクです。今度こそ頑張って完成させる!
二次小説の方でちまちまやってますけどその名はあんまり知られてません。いいんです、蟻ですから…(遠い目)。

ここの小説としては少し雰囲気の違う小説ですが、見ていただければ嬉しいと思っております。アドバイスとかばちこーい。

※ この小説は少しだけ流血表現があります。

@ 目次

時間軸 : 01 ⇒ 00 ⇒ 03

#00 - 私、どこかへ逝っちゃいました >>1
#01 - 憂鬱らしい日常 
1 >>02 2 >>03 3 >>04 4 >>05 5 >>08 6 >>09 7 >>10 8 >>11 9 >>12 10 >>13 11 >>14 12 >>15 13 >>20 14 >>23
#02 - マイナス以下の存在
1 >>24 2 >>27 3 >>32

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Re: 世界を創り出す愛情理論 ( No.22 )
日時: 2012/04/29 08:58
名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: hTgX0rwQ)

>>21
まさか来て下さってるとは…! はじめまして、蟻です。
こちらこそ質問に答えさせていただけたことをありがたく思います。

体育の授業は普段の私をイメージしてますねー。でもサッカーは好きですw

はい、コメントありがとうございましたー^^

Re: 世界を創り出す愛情理論 ( No.23 )
日時: 2012/06/11 21:20
名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: hTgX0rwQ)

 私は帰り道を歩いていた。
 早く家に帰りたいと思う気持ちと、でも歩きたくないという気持ちと、寒いという気持ち、そして足が痛い。そんな感情が心の中に入り交じっている。そんなことを思う度に、私は溜息を吐きたくなるのだ。

「はあ」

また、溜息だ。
 強い風が髪をなびかせる。自分の後ろの景色を、なんとなく見つめていたら背後から何かがぶつかった。

「おうっ!?」
「いって! あ……すいません!」

私にぶつかったのは、黒いランドセルを背負った小学生の少年だった。大きさからして、きっと小学五年生ぐらいだと推測。
 どうやら手には今人気のゲーム機が両手でしっかりと握られて、きっとそれに夢中だったのだろう。
 
「いや、大丈夫。ゲーム楽しいのは分かるけど、気をつけた方がいいよー」

優しく微笑み、注意をしてみた。素直な少年は、その言葉の一言に相槌をしてはにかんでみせる。
 ……凄い愛想のいい子だな。まだちょっと可愛げがあるけど、イケメンだし。きっと、周りの子からもててるんだろうな。
 こういう素直な子を見ると、間違わないでほしいと願ってしまう。

「あの、大丈夫ですか?」

人を目の前にしているというのに、少しだけぼーっとしてしまった。ほんとに今日疲れてんのかな。本当に瞬きしてる間とかに車に轢かれなきゃいいけど。なんて思ってみる。
 私の様子を見て、心配している心優しい少年に私は微笑んだ。

「……ああ。ちょっとぼーっとしてただけだから、大丈夫。そっちこそ気をつけて」
「それじゃ、すいませんでした?」
「なんだそれ」

少年の不思議な別れの仕方に、私は声を出して笑う。そんな私を見て、少年は安心したのか、彼も笑った。

「こういう時はバイバイとかでいーんだよ」
「高校生ですよねえ? 一応年上には敬語で」
「あらまあ礼儀も正しいこと」

うーん、こいつはお母様からももてもてなのではなかろうか。うちのお母さんだったら、娘である私にすぐさまアプローチしろと言うだろう。……いやまあ、年下は論外なのだが。

「そろそろ太陽が暮れてきたねえ」
「ああーっ! 早く帰らねーと! 姉ちゃんゲーム好きだから怒るんだった! えっと、ありがとうございました、さようなら!」
「うん、ばいばーい」

道を駆け抜ける小さい後ろ姿に手を振った。



 ————まだまだ、純粋でいいなあ。

ちょっとだけ、羨ましくなった。


 そして、とぼとぼと歩く帰り道。日が暮れてきた頃。私の日常は、あっけなく終わったりして。

Re: 世界を創り出す愛情理論 ( No.24 )
日時: 2012/06/11 21:26
名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: hTgX0rwQ)
参照: 二章突撃ー

#02 マイナス以下の存在


 ————そんな、昨日の事。昨日の終わり。


 意識を取り戻す。なんでか知らないけど、自分の部屋に居る。夢、だったのか……? 
 開かれたまま放置されたカーテン。窓の外は、ほんのりと月が浮かぶ、淡い水色だった。携帯が周りにない。おかしいな。部屋を調べてみる。やはり、どこにもない。
 現在の時刻を知るためだけに、私は住み慣れた家の階段を降りて、リビングに向かう。リビングの壁にかけられている拙い丸時計に目をやると、七時前だった。えっ、七時前?
 に、しては皆早起きだ。私に起こされないと起きない、お母さんや夕矢が、私より早く起きている。ソファに三人座り込んで、やけに悲しそうな顔をしていた。夕矢は既に制服を着ていて、お父さんとお母さんは黒い服を纏っていた。授業参観、じゃあない。まるで、喪服、みたいな。誰かの、お葬式みたいな。嫌な現実が、頭を過ぎる。

「なんで、朝生が」

いつもお気楽なお母さんが、ぽつりと吐き出し涙を零す。 

 …………昨日の事は、夢じゃなかった。私は少年に出会ったあと、車に轢かれて事故死した。今日はお通夜で、皆早起き。そういう事なんだろうか。かなしい、なあ。もっと皆で遊びたかったし、もともと、今日は咲と遊ぶ予定でもあったのに。改めて死んでいると分かると、今までの未練と後悔が心に押し寄せる。
 
 ——そう言えば。私は、死んだのになんでここに居るんだ? まさか、幽霊になってまで出てきたのか?
 私の常識内では、それぐらいしかありえない。幽霊になる事が常識じゃあないけど。むしろその常識は映画内ぐらいだ。……でも、もし、そうだとしたら。私が幽霊になっているんだとしたら、なんだよ、未練ばりばり? 死ぬときはしょうがないなーって感じだったのに。そこまで適当でもないけど。
 いくら疑問を描いても、確かめようがない。
 でももっと、皆と笑いたかった。私は勝手に笑みを作って、気がつけば声を出していた。

「夕矢、起きるの早いじゃーん! 何の心変わり?」

……自分でも笑えない。当然その声は夕矢にも、夕矢以外にも届かなかった。空しいし、苦しい。自分が居ないことで、空気がこんなに重くなる。そこに実体を持って存在したら、どんなに幸せだったことか。実体のない、私は。家族を慰める事も笑わせる事もできない。いつになっても役立たずなのは健在、か。

Re: 世界を創り出す愛情理論 ( No.25 )
日時: 2012/05/21 21:55
名前: 凛 ◆GxL2yKkN1M (ID: WiTA9hxw)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=6382

ご依頼ありがとうございました。
評価文を載せましたのでお時間のある時にいらしてください。

失礼いたします。

Re: 世界を創り出す愛情理論 ( No.26 )
日時: 2012/05/26 16:03
名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: hTgX0rwQ)

>>25

気付くのが遅くなりましたが、ありがとうございました。


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