コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 響恋〜narukoi〜【完結】
- 日時: 2013/11/01 11:23
- 名前: ミム (ID: MbtYH2rf)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=32149
宣伝:私が過去に書いた「禁断果実〜兄妹恋愛〜」よかったら見て下さい^^完結しているので…(参照に貼ってます)
目次
登場人物>>1
1話>>2>>5
2話>>6
3話>>7
4話>>10>>17
5話>>18
6話>>21>>22
7話>>23>>26
8話>>30
9話>>33
10話>>36
11話>>37>>41
12話>>47>>53>>54
13話>>61
14話快人サイド>>66>>73
15話>>74>>75
16話>>76>>77
17話>>78>>79
18話>>80
19話陸サイド>>81
20話>>84
21話>>85【完】
後書き>>86
お客様(※コメントをくださった方)
珠紀様
maki様
華世様
緋兔の血様
朔良様
あるゴマ様
萌花様
あるま様
鏡歌様
音様
苺萌瑠様
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- Re: 響恋〜narukoi〜【15話更新!】 ( No.76 )
- 日時: 2013/05/22 17:50
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
16話
快人が引っ越してから半年がたった。
相変わらず陸とは何の進展もない。
むしろ離れて行ってるような気がした。
———放課後
「陸!」
「ん…何?」
「あの、久しぶりに一緒に帰らない…!?」
「あ……ごめん。俺急いでるから先帰るわ…!」
「えっ?ちょ…陸?」
陸はそのまま私の前から走って去った。
最近そっけない。
そうは感じていたがまさか————避けられてる…?
でも何で…?
私なんか嫌なことした?
ううん、してないよ。
ならどうして…
「キャハハハ————みたアイツ(陽菜)!何で避けられてんの分かんないわけ?お前なんか眼中にあるわけないでしょ!?しかも本人がこの間言ってたんだよ!?キャハハハ————」
ユキと何人もの女子が私の心を刺した。
もう涙も出ない…
分かってるよ。
私が眼中にないことなんて…
だけど、だけど———
「うるさいっっ!!」
私はユキたちに向かって叫んだ。
「陽菜のくせに何!?」
「私だって陸の事何か別に好きじゃないんだから!」
言ってしまった…
その現場を陸が見ているとは知らず…
- Re: 響恋〜narukoi〜【参照400突破!感謝です(泣)】 ( No.77 )
- 日時: 2013/05/23 19:18
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
私はその言葉を投げ飛ばすと走って家に帰った。
涙があふれて止まらない。
「っく…っっ…———」
誰にも気づかれたくないこの気持ちを明日本人伝えよう。
そしたら私は楽になれるの…?
聞きたくもない貴方の「ごめん」で私は立ち直れるのだろうか…
———次の日 放課後
「陸、ちょっといい?」
「あ…あぁ、」
この告白は始まりを待ってない。
終わりが待ってるの。
「私ね、陸の事が好き。」
もしかしたらもしかしたら————
「ごめん。」
「うん、分かった。じゃあね!また明日!」
何事もなかったかのようにすればいい。
そう、何もなかった。
何もなかったんだよ。
きっと…
だけど————
———ポタッポタッ
涙が頬に2粒ほど落ちた。
苦しいよ…
分かってたのに…
分かってたのに。
もうあのころに戻ることなんてできないだろう。
笑ったり怒ったり泣いたり————
もう終わったんだ。
たとえ陸が普通にしてくれていても私はできないよ。
だからこれで終わりにしようね。
バイバイ、陸———
16話 完
- Re: 響恋〜narukoi〜【参照400突破!感謝です(泣)】 ( No.78 )
- 日時: 2013/05/23 20:37
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
17話
君の事が大好きだった。
だけど届かなかったの。
でも私は幸せだったよ。
ありがとう、こんな気持ちを教えてくれて———
次の日噂は一気に広がっていた。
噂というのは私が陸に告白して振られたこと。
皆私を睨みつけるような目で見ていた。
ものすごく辛い。
だけど私は堂々としていたい。
そう思ったんだ…
「あの子じゃない!?」
「えっ、何が??」
「知らないの〜?陸君に告白して振られた子だよー」
「でもそんなのどこにでもいるじゃん…!ほらユキとか…」
「それが違うの!陸君は特にあの子の事嫌ってたんだって…!」
「マジ?————」
そんなに陸は私の事が嫌いだったのか…
だけどもう終わった話だ。
もう私には関係ない…
いつのまにか私はあの頃の私に戻っていた。
- Re: 響恋〜narukoi〜【参照400突破!感謝です(泣)】 ( No.79 )
- 日時: 2013/05/25 19:43
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
噂はもう学校のみんなが知っていた。
先輩、後輩、先生———
どうしてこんなに噂が広まるのかが分からない。
「あっ、陸君だ〜」
「今日もかっこいい///」
そのような聞こえ思わず私は顔を向けた。
———「あっ…」
そこには廊下をこっち側に歩いてくる陸がいた。
どうしよう…
どこにかくれれば———
———「ッ———!」
通り過ぎていく陸。
まるで私がいないかのように…
きっとこの間までだったら「あっ、陽菜!」なんて言ってくれたのだろうか?
ううん、もう分からない。
そんなことはどうでもいいのに——
結局私はまだ好きなんだよな…
———1週間後
もう噂は消えかけていた。
放課後になると私はいつもどおりに帰っていた。
勿論一人だ。
あっ、陸だ…
目の前には陸がいた。
見かけるのは1週間ぶりくらいだろうか?
「!」
陸は私を見ると近づいてきた。
「ひ、な…俺ッ…」
「いまさら何?」
「違うんだ…」
違う…?
何が、違うの?
もし例えそうだったとしても貴方が私を避けたことには変わりがないのだから。
私は陸を避けるとそのまま走り家に帰った。
17話 完
- Re: 響恋〜narukoi〜【参照400突破!感謝です(泣)】 ( No.80 )
- 日時: 2013/05/26 16:24
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
18話
「むぅ……」
———シャーーーーー
カーテンを開けると土砂降りの雨が降っていた。
私は音が鳴る前に目覚ましを止めると朝の用意を始めた。
———学校
まだ誰も来ていない教室。
曇った空。
なんだか今日は憂鬱だ。
雨のせいだろうか?
———ガラガラ
「あっ…」
思わず声が出てしまう。
そこには陸がいたから。
「今日早いんだな。」
「…………」
「なぁ。」
「………」
「陽菜!」
「何よ。」
「だからごめん。」
「ッ———!」
廊下から人の声が聞こえる。
「人が来たから…————「待てよっ…!」
腕を掴まれる。
今日は肌寒いのにそこだけが熱くなる。
「何…」
「俺、お前の事———」
———「おっはよぉう!!…って陸君何してるの…?」
ユキはいきなり声が低くなる。
「俺、陽菜の事が好きなんだ。だからもうお前との約束はこれで終わりだ。」
「な、何言ってんの?意味分かんない!」
多分この中で意味が一番分からないのは私だろう。
『約束』って何…?
陸とユキは何を約束したの?
「り、く————「大丈夫だ。お前は俺が守る。」
「何かっこいい事言っちゃって〜。ならもういいの?お父さんの会社が潰れても。」
「いいよ。」
「えっ?」
「もういいよ。」
「陸君何言ってるのか分かってるの?」
「あぁ、分かってる。」
「あっそ、もう分かったわよ!じゃあね。」
———バンッ
ドアを乱暴に閉めてユキはどこかに行った。
「陸、どういうこと…?」
陸は私の目をしっかり見ると口を開いた————
18話 完
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