コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました
- 日時: 2014/01/02 18:36
- 名前: 夕陽 (ID: PODBTIS5)
はじめまして!
小説を投稿するのは始めてなので、アドバイスなどをくれると嬉しいです。
目次
登場人物 天野あやめ・工藤里奈>>1
秋山なずな>>14
ブラックロード>>17
佐野さくら>>27
プロローグ>>2
あやめ、里奈と会う!>>5
里奈、転校してくる!>>9
あやめ、里奈と出かける!>>11
あやめ、里奈と出かける!2>>12
あやめ、里奈となずなに昔の事を話す!>>13
あやめ、里奈となずなに昔の事を話す!2>>15
ボス、アヤメにお父さんについて話す!>>16
ボス、アヤメにお父さんについて話す!2>>18
あやめ、なずなと一緒の夏休み!>>20
なずな、あやめに昔の事を話す!>>21
なずな、あやめに昔の事を話す!2>>22
なずな、あやめに昔の事を話す!3>>23
あやめ、正義の味方の講習に行く!>>24
あやめ、正義の味方の講習に行く!2>>25
あやめ、正義の味方の講習に行く!3>>26
あやめ、なずなの父に会う!>>28
あやめ、皆と修学旅行に行く!>>30
あやめ、皆と修学旅行に行く!>>31
あやめ、里奈と一緒の冬休み!>>32
あやめ、最後の決断をする!>>33
エピローグ>>34
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- Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.55 )
- 日時: 2014/02/09 10:43
- 名前: 夕陽 (ID: HAs4igBW)
ボランティア部のメンバー、小池家へ行く!
“小池”という文字が刻まれた表札を確認し、あやめはチャイムを鳴らす。
数秒後、ガチャとドアが開いた。
「あれ? 先輩方、どうしてここに?」
出てきたのは翼だった。
「ちょっとお願いがあってね。話、聞いてくれる?」
あやめが代表して口を開いた。
しばらく呆けていた翼も、
「あ、じゃあ中に入ってください。汚いですが……」
と家の中に引っ込んだ。
あやめは別に気を使わなくてもいいのにと思ったが、外はまだ肌寒いのでお言葉に甘えて上がる事にした。
リビングに案内されて、ソファに腰掛けていると
「えっと、皆さんコーヒー飲めますか?」
翼がキッチンの方から声をかけてきた。
あやめはみんなの意見を聞き、
「皆飲めるよ〜」
と返事をした。
その数秒後翼が現れた。その手にはコーヒーが6つ乗ったおぼんを持っている。
「インスタントですが……」
そう言ってみんなの前にコーヒーを並べた。
コーヒーはホワホワと温かそうな湯気を立てている。
里奈は翼を目でおってふと思いついたというようにいった。
「翼はいいお嫁さんになれそうだね〜」
その言葉を聞いた瞬間、翼の顔が耳まで真っ赤になった。
「そ、そんなことないですっ」
そういえば翼は空の事が好きだったんだよなあとあやめは思いつつコーヒーを口に運んだ。ブラックはあまり飲まないが嫌いではない。
「ところで、話って何ですか?」
やっと平静になった翼が本題に入る。
「えっと、いろいろあって部活表彰に入らなくちゃいけなくなったんだよ。で、そのために部員を勧誘しているわけ。入ってくれるかな?」
いろいろの部分を細かく話して確認を取る。
翼は考えていたが、
「それって、天と真琴も誘うんですよね?」
何気ない様子で問いかけてきた。
「うん、そうだよ」
あやめも何気なく返したのだが
「絶対、入りません!」
拒否されてしまった。
何でだろう? と思ったみんなの気持ちが伝わったのか
「だって、天がいたら絶対何か言われますからっ。そんなの嫌です!」
自分から説明してくれた。
前、翼たちに会った2人は思った。
いじられるのが嫌なんだな、と。
そのときだった。リビングに突然天が現れたのは。
「なんでっ。私と一緒に部活するの嫌?」
「嫌に決まってるでしょっ。っていうか早く引っ越してよ!」
「じゃあ、私たち3人その部活に入るね。明日入部届けだすから」
なんか勝手に決まってしまった。突然の天の登場に皆びっくりしていたがどうやら部員が3人確保できたのを察して帰る準備をしていた。
「え? 先輩達、帰らないでくださいっ!」
と涙目で叫んでいたが、あやめ達はまだやらなくてはいけない事がある。
つまり、翼を無視して帰ったということだ。
その後、小池家では泣き叫ぶ声が聞こえてきたと言う。
- Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.56 )
- 日時: 2014/02/11 14:14
- 名前: 夕陽 (ID: o.w9FXPe)
ボランティア部のメンバー、華の妹を勧誘する!
「さて、じゃあ華の妹勧誘に行くか」
というわけで、あやめ達は小鳥遊家に行った。
「よく考えたらここ、ボスの家だよね……」
まあ、華はボスの娘なので当たり前ではあるが。
「そういえば、華の妹って何歳なのっ?」
里奈が華に問いかけた。
「えっと、中学一年生ですが」
いきなりの問いかけでびっくりしたようだがしっかりと答えを返す。
そして、家の鍵を使って中へと入る。
中にはまだ妹が帰ってないのか靴は一つもない。
「お母さんも、お父さんの仕事の手伝いをしているの」
華はリビングに案内し、ソファに座ってと言うとキッチンに消えた。
しばらくすると、クッキーと緑茶を持ってきた。
「多分、あと少ししたら帰ってきます」
その言葉を言ったとき、鍵を開ける音がした。
「ただいまー。あれ? おねーちゃん、友達連れてきたの?」
現れたのは、華みたいに華やかな女の子だった。
茶色の髪の毛を、クルクルにしておろしている。
更に、大きな黒い瞳の上には長いまつげが存在を主張している。
もちろんスタイルもいい。脚なんかは少し力を入れたくらいで折れそうなほど細い。
完璧な美少女だった。
その美少女が口を開く。
「こんにちは。葉っぱの葉とかいて“よう”と読むの。よろしくなの」
大人っぽい容姿とは裏腹に、しゃべり方は子供みたいだった。
「あの、葉ちゃん。お願いがあるんだけど……」
そういって部活の事をあやめが切り出す。
説明しようとした時、葉はいった。
「入る! もちろん、おねーちゃんもいるんでしょ?」
すっごい目をきらきらさせている。
あやめは小声でどういうことかをたずねると
「昔からこうなんです。私の言うことは神様がいったかのように従うんです」
と申し訳なさそうに答えた。
「まあ、とりあえず部員はあと一人だね!」
「まあ、あと一人が大変だと思うけど」
「じゃあ、今日はここで部活動終了! みんな気をつけて帰ってね」
あやめの言葉で、みんなそれぞれの家に帰る。
——部活表彰の期限まで後6日。
- Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.57 )
- 日時: 2014/02/15 12:03
- 名前: 夕陽 (ID: DnKkGOto)
ボランティア部のメンバー、会議をする!
「と、いうわけでなんか意見ある人ー」
時間は放課後。いつもの5人+昨日勧誘した4人がいる部室であやめは皆に向かってきいていた。もちろん、部活表彰の事だ。
「なんで、私がここに……」
恨めしげにあやめを見ている翼。
意見を出そうと言う気は全くないらしい。
「あやめ先輩、意見って何の意見出せばいいんですか?」
天がそんな翼をフォローするように口をはさむ。
「とにかく、何でもいいよ。部員の事でも、部活表彰のことでも」
「あの、それって難しくないですか? 葉はおねーちゃんが入っているからこの部活入ったけど、たいていの人はもうどこかに入ってますよね?」
葉の言う通りだ。2月になると、たいていの人は部活に入っている。一応この部活は帰宅部もあるが、帰宅部の人は何らかの理由で部活に入ることは困難なので勧誘は難しい。
「だれか、友達とかいないの?」
あやめは更に意見を募るが、誰も何も言わない。
「それよりも先に顧問の先生は誰に頼むのだ? 部活は顧問の先生が必要だぞ?」
そう、部活の場合は顧問の先生が必要だ。
「大丈夫。そこは平気だから」
あやめはその先生の名前を告げた。
「私の姉」
しばらく沈黙が続いた。
「えぇーーーーーーーーー」
代表して里奈が口を挟む。
「いや、あやめのお姉さんって保母さんの免許しか取ってなかったんだよね!? なんでここに?」
他のみんなは予想外すぎて驚いた顔のままだ。
「それがね、間違えて中学生の教師の免許を取っちゃったんだって」
「いや、何をどう間違えたら保母さんの免許が教師の免許になるわけ!? 間違えるのは試験の時間ぐらいでしょ?」
「まあ、そんなこんなでここ紅葉学園に来たんだよ」
「つまり、あやめ先輩のお姉さんが間違えて中学校の教員免許を取ったので紅葉学園に来た。そのお姉さんを顧問に勧誘したという事ですか?」
驚いたまま固まっていたが、いつも通りに戻った翼が今までの話をまとめた。
「そういうこと」
あやめは無邪気に笑った。
「じゃ、前みたいにだれでもいいから勧誘するか」
「私は、居残り希望です!」
あやめの提案にすぐさま翼から提案があった。
「だって、人に声かけるの苦手ですから」
人見知りには難しい仕事かもしれない。あやめはそう判断して
「うん、オッケー。じゃあ、空も残る?」
翼の彼氏にあやめは声をかける。
空は少し迷っていたが、
「翼と一緒に……勧誘する」
と、翼の手を握った。
翼の顔は真っ赤になっていたがあやめ達はいつものことなので相手にしない。
「じゃあ、みんなペアで勧誘するか。これからもあと1人勧誘するまではそれで行動ってことでいいよね」
結局ペアはあやめ&里奈、華&葉&健、天&真琴、空&翼となった。
「じゃあみんな、部活終了時刻の5分前にここに集合ね」
その言葉でみんなはくもの子を散らすようにばらばらに散らばった。
部活動終了時刻5分前。
ボランティア部には9つのくたばった人たちがいた。
大方、勧誘に誰も耳を貸してくれないどころか暴言まではかれたのだろう。
「みんな……その調子だと……無理だったようだね」
机に突っ伏しているあやめが言った。
「ええ、無理でした」
華はパイプ椅子の背もたれに寄りかかっている。
「疲れたよっ」
と言いながらも一番元気そうな天。その証拠に目の輝きは衰えていない。
「私は、いつも以上に疲れた気がします……」
きっと、人見知りが足かせとなっていつもの数倍の体力を奪ったんだろう。
「僕は、翼と2人っきりで楽しかったよ?」
無表情だが、率直な空の台詞に翼の顔がまた赤色に染まった。
「初々しいなあ」
あやめの言葉は翼の耳には届いていない。
「じゃあ、これで今日の部活解散ね。明日は部活動終了時刻に一回部室によってくれるだけでいいからね」
——部活表彰の期限まで後5日。
- Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.58 )
- 日時: 2014/02/15 14:19
- 名前: 花梨 ◆WACHDTB54w (ID: RKif8kSb)
お久しぶりです!
中々来られなくてすいません……(汗)
おっ、ボランティア部、部活表彰でヘマしない様にしないとですね!
更新楽しみにしてます!
フレーです!(・ω・)ノ
- Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.59 )
- 日時: 2014/02/15 20:04
- 名前: 夕陽 (ID: DnKkGOto)
花梨さん
コメント、ありがとうございます!
たまにきてくれるだけでも嬉しいので気にしなくていいですよ。
ボランティア部、部活表彰以前に部活にランクアップするのか……。
更新がんばります!
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